- Eric_Ridel
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そういえば去年だかの日心大会で「現場が臨床心理士に求めているのは臨床心理の専門性よりむしろケースワーカーとして事態を掌握しコーディネートする能力だ」って話をしたんだった。これは会場の理解と反感の両方を受けた。すっかり忘れていた。
2010-11-15 12:35:28まあ教員免許がなくなると大学における教育学者と心理学者のポストは半減に近くなるだろうな。俺のポストもおそらくなくなる。まあそれを文科省が許すわけはないという構造なんだなあ。
2010-11-15 12:55:07教職免許を廃止しても誰でも明日から教員になれるというわけではないですよ。「教員になるのに必要な技術を持っているという審査」や「教職に就くために必要な研修」を教職免許とは関係なく受けられるということで「教員に必要な最低限の技術を学ぶ」ことは除外できないと思います。
2010-11-15 13:16:16この議論は「教員に必要な最低限の技術とは何か,教職課程はそれを教えているか」という議論になります。文科省がいちばん忌避したいテーマはそこじゃないかな。
2010-11-15 13:25:22「社会で活躍してる人に明日から学校に来て教えてもらう」ほと教育は甘くはないし,かといって「教育学部や教職課程を出た人にしか教えられない」ほど教育って特殊ではないだろう,という中間くらいに答えがあると思います。
2010-11-15 13:27:04どうして徒弟制になるのかというと,教えるべき技術や知識の内容が明確でないからです。学問的な研究が不十分なうちに人材養成だけが先走ったから何をどう教えていいかわからず徒弟制で育てるしかない,というのは心理だけでなく福祉系の教育でも長い間みられたことです。
2010-11-15 13:45:49結局教職と同じく「資格教育の内容」自体がある種の利権になっていて,その内容や効果についての外部からの評価を受け付けないようになっている,その典型的な姿が徒弟制であるわけです。
2010-11-15 13:51:2230年前でも心理学科にくる奴の8割くらいは臨床志望だった。心理学科の大事な役割は「お前は臨床家になどなれないしなる必要もない」ことを教えることだった。「臨床心理学科」は原理的にそれを教えられない。これはたいへんな欠陥だと思う。
2010-11-15 16:05:46昔の心理学科では,多くの学生が一度「カウンセラーへの夢」を打ち砕かれて,ゼロから心理学を教わりました。そこでは実験や統計とか,高校生が心理学にはイメージしてないことが叩き込まれます。そこで学生たちは生まれ変わる。
2010-11-15 16:13:26(承前)昔の心理学科ではそれでも臨床に行く人は臨床に行った。でもそれは「高校生の夢の実現」とはまったく異質のものだったはず。臨床心理学科では文系の学問を学ぶ上で一番大切な「自己相対化」が忌避されている。
2010-11-15 16:16:44