昨日発生していたサイトログインできない不具合は修正されております(詳細はこちら)

二日目、昼・夜 - 空論限壊

昼は「07/22/22:00」から「07/26/22:00」まで、夜は「07/26/22:00」から「07/30/22:00」までの記録です。
0
前へ 1 2 3 ・・ 7 次へ
ドーン【二の黎明】 @coulomb_dawn

「だが……」 続く不満の言葉は、少女の動きに遮られる。抵抗の意思や行動はない。抵抗など出来はしないのだ。今この時では、何か出来よう筈もない。 「……」 一歩。そして一歩。それはあまりにも緩慢な二人三脚。 その歪な時間の流れに、いつしか空模様は黄昏を経て、光無き夜へと変わっていた。

2014-07-26 23:12:50
ドーン【二の黎明】 @coulomb_dawn

◆移動◆ 【階段】→【大浴場】

2014-07-26 23:14:33
ライハーネフ(四の新緑) @alterna_green

「絵空事……」 【黎明】にしがみ付く様な体勢で彼を支える少女は、声のみで【大地】の想いを聞く。 間近に漂う鉄と塩の匂いに比べれば淡く消え入るようなその声は『絵空事』と言った。 『絵空事』から【新緑】に至った少女は首を傾げ、【黎明】の体越しに【大地】を見ようとするもそれは叶わず。

2014-07-26 23:21:27
ライハーネフ(四の新緑) @alterna_green

ただ、ようやく歩き出した【黎明】と共に危なげな足取りで螺旋を降り、浅く開かれたままだった鉄扉を潜る。 そこは雑多にものが散らばり、鮮血の痕が赤黒く残る空間。 だが行く先は此処に留まらない。その先、水が零れる音の源へ。 ◆移動◆ 【階段】⇒【大浴場】

2014-07-26 23:23:49

大浴場

アルデフィーダ【五の大地】 @al_Daichi

【移動】 階段→大浴場 螺旋を降り、大地に最も近い階へ。水音が大きくなる。温かい湿気の気配もまた。 「……あの、大丈夫ですか?」 黒い男は、無理に動いて傷が開いてしまっているだろう。 自らが希望に縋ったが為に、負担を背負わせてしまった〈黎明〉を案じ、声をかけた。

2014-07-26 23:25:19
ドーン【二の黎明】 @coulomb_dawn

【大浴場】 廃れ、荒れ果てた空間だった。 かつての賑わいのあった時節の艶めきはなく、破片とひび割れで構成された、閉ざされた空間。 男が『修復』させたライフラインによって、本来あるべき湯と明かりが部屋を満たしてはいたが、それだけだ。 ここに憩いはない。あるのはただ、苔むした退廃感。

2014-07-27 00:16:08
ドーン【二の黎明】 @coulomb_dawn

「……絵空事だとしても、それを信じて進むなら、構うものか」 扉を潜り、二人から手を離す。一人、歩き出した先は湯だまり。 滴。赤い跡は、階段から静かに後を追って。 「迷う事など、ありはせんよ。答えなど、進んだ先にしかないのだからな」 屈み、掬う温もり。当てる肌に、瑞々しさが伝わる。

2014-07-27 00:28:38
アルデフィーダ【五の大地】 @al_Daichi

湯の方へと進む〈黎明〉に背を向ける。弱った所は見せたくないだろうと思うから。 「……絵空事、です。でも、絵空事を信じる方が、衝動に従って誰かを殺めるよりも、私にとってはずっと簡単なのです」 足元、流れてくる赤い線に視線を落とす。

2014-07-28 00:36:39
アルデフィーダ【五の大地】 @al_Daichi

誰かを殺し、誰も追いかけて来れない場所まで道を繋ぎ、朝を待つのが正しいのだろう、生存だけを目的とするのならば。 けれど、この世界の在り方が。 たった一つのものを奪い合うために、殺し合うことを義務付けるようなシステムが、たまらなく嫌だった。

2014-07-28 00:36:59
アルデフィーダ【五の大地】 @al_Daichi

「奪い合い、殺し合う。 ……そのようなことをしなくて良いように、大地の女神(アルデフィーダ)は『繋ぐ』力を人の子の中に遣わしたのに」 哀しさを含んだ声がぽそり、と漏れた。 (私に、何が出来るだろうか。諦められない。けれど、私の力ではきっと足りない) 悔やむように、髪に手をやった。

2014-07-28 00:40:18
ドーン【二の黎明】 @coulomb_dawn

「私は、お前を知らん」 水が、跳ねる音がする。胡座をかいた男の向こう。浴槽の縁で、踊る音。 「お前がどんな立場にいて、どんな視点を持ち、どんな意図を持っているかなど、露程も知らん」 男は、振り返らない。 「だが一つ、講釈してやろう」 傷だらけの身体越し。言葉だけが、浴場に響く。

2014-07-28 21:26:11
ドーン【二の黎明】 @coulomb_dawn

一拍。開けた間に抜ける、静寂の名は。 「……『人間(アレ)』は塵芥(ゴミ)だ」 赫怒の、夜明け。 「愚かだと笑うか? 身の程も弁えぬふ無礼と窘めるか? だがな、アルデフィーダ、『これが真理』だ」 男は、振り返らない。 「侵略を続け簒奪を続け、争いは止まず屍ばかりを積み上げる」

2014-07-28 21:32:13
ドーン【二の黎明】 @coulomb_dawn

「隣人を信じれず、懐疑に呑まれ、繋いだ手の逆手に刃を握る者共」 狭い空間に、鉄錆の臭いが渡っていく。 「……それが『人間』だ。衝動にしか従えぬ、愚かな生き物だ」 視線は不動。だがその意識だけが、少女へと向けられる感覚。 「なあそうだろう、『新緑』」 それは、同意を求めた言葉。

2014-07-28 21:39:28
ライハーネフ(四の新緑) @alterna_green

辛うじて原形を留めていた籠に土塊の詰まった手袋を入れ、二度目の大浴場。 湯気の白い靄に包まれ、紅い色合いが淡く漂う湯に足を浸す。 ふと気づいたように【黎明】を抱えた左手の手袋を鼻頭に近づけ鼻を鳴らす。 潮の匂いに鉄の匂いが混ざる、二人の男の匂い。

2014-07-28 22:26:01
ライハーネフ(四の新緑) @alterna_green

白い裂傷が浮かぶ右手で左手の手袋を剥がすと周囲を見渡す。 湯に濡れぬ棚を見つけるとそこにかけた。 その後に爪先で湯を蹴りながら中へと進む、互いに背を向けあい、されど言葉を掛け合う二人の合間に。 給湯管の裂け目から零れる湯を手袋を脱いだ両手で受けて肌を撫でる。

2014-07-28 22:26:18
ライハーネフ(四の新緑) @alterna_green

潮や血に塗れた両腕を洗う少女は、呼ばれた『色相』に声の主へと視線を向ける。 「そーかな。『人間』って愚かだし、愚かじゃないと思う」 だって 「『人間』は『ライハーネフ』を産む『土壌』になれたんだから」 それは 「無かったものだって、在るとできるの」 矛盾を孕む存在。

2014-07-28 22:27:16
ライハーネフ(四の新緑) @alterna_green

「『ライハーネフ』は綺麗に在ることしかできないけど、人間は『ライハーネフ』になることもできるし、自分が望んだものを断とうとすることもできるの」 湯に濡れた手を引き寄せて自分の胸に当てる。 「愚かなのかな、愚かじゃないのかな」 【蒼海】の彼に付けられた傷跡を指でなぞり。

2014-07-28 22:27:47
ライハーネフ(四の新緑) @alterna_green

「私はね」 湯気に霞む背中を視線でなぞる。 「『人間』って「種」なんだって思うよ。『ライハーネフ』以外にも「種」から育つものってあるんでしょ?」

2014-07-28 22:29:12
空論限壊 @al_coulomb

【情報開示】 ◆PC2◆ ・大浴場で同時に二人以上のPCと会話した時、あなたは【この光景に既視感を覚える。一緒にいた相手は誰だったか思いだせない】。

2014-07-28 22:40:42
空論限壊 @al_coulomb

【情報開示】 ◆PC2◆ ・【既視感の正体。この世界はあまりにもあなたがいた世界に似ている。それがそのまま荒廃したかのように。あなたは更に彩度カードを一枚受け取る】。

2014-07-28 22:41:16
空論限壊 @al_coulomb

【情報開示】 ◆PC2◆ ・最初に何れかのPCを殺害した時、あなたは【力を使えば世界を元通りにすることも可能だと悟る】。

2014-07-28 22:41:47
アルデフィーダ【五の大地】 @al_Daichi

人間を塵芥と評する声を背に聴く。 「……人は、」否定を重ねようとする。けれど、それは紛れもなく事実の一端だ。 「あなたの、言うように、その通りなのです」 ため息を漏らし、物憂げに目を伏せる。

2014-07-28 23:00:36
アルデフィーダ【五の大地】 @al_Daichi

「生きるために必要なものが限られているから、奪い合う。 ひいては殺し合い、亡骸の山を作り、そして滅びる。 人間とは、生きるとは、そのようになっているのです。 けれど、それは限られているから。だから、生きることが、殺すことになってしまう。 この世界のように」

2014-07-28 23:01:44
アルデフィーダ【五の大地】 @al_Daichi

「そのような、限られた恵みを奪い合うような真似をせずとも人が生きていけるように、私の力は与えられたのです」 世界を繋ぎ、停滞に沈む筈の命を廻らせる。そうして、世界は再び恵みを齎す。限りなく。何度も。

2014-07-28 23:14:33
前へ 1 2 3 ・・ 7 次へ