「暴力装置」の語源と訳語をめぐって part 2 : レーニン的起源と日本的文脈
@bassism 政権交代=資本主義打倒だったら凄い。それどこのボルシェビキ RT @bassism: 「左翼文献」にあった表現を政府中枢にいる人間が使うのは不適切だ。というのは、政府中枢とは右翼である。という意味であるか? 政権交代とはなにであるか? 語るに落ちる。
2010-11-20 14:48:39「暴力装置」という言葉をけして認めたくない人は、合法的暴力と違法暴力は、その根源は同じ「暴力=Gewalt」という両義的な力でしかなくて、その差は「合法性」という薄皮一枚の差でしかない、ということを認めたくないのだろうな。
2010-11-18 21:56:38なんか今度は"Gewaltapparat"を「暴力装置」と訳すのがおかしいとかいう話になっているけど、もうあきらめなさいよ。両義性が重要なのであって「暴力」以外には訳せないよ。
2010-11-18 22:01:50ウェーバーがいうGewaltは無秩序な暴力のことのみをさすみたいな理解だと、その後シュミットやベンヤミン、デリダ、アガンベンらが何をめぐって議論していたのが分からなくなっちゃうよ?
2010-11-18 22:09:23ググった感じ、やっぱforceっぽいな。これ、ベンヤミンの暴力批判論についての記事だけど、暴力、Gewalt(独)、violence、forceについて整理している。 http://hblo.blog.shinobi.jp/Entry/1008/
2010-11-18 17:27:33【続き】自分の記憶ではベンヤミンの「暴力批判論」を論じる中で「暴力装置」という言葉が出てきたように記憶していたが、探せど「暴力装置」という言葉は見当たらず。唯一、日本人が書いたレーニンの「国家と革命」の短い書評で、1カ所発見。やっぱり学術用語というより、業界用語に近いのかなあ
2010-11-19 10:45:22なるほど。ベンヤミンの暴力批判論が訳語「暴力」ではまずいってのはviolenceとして理解されるからでしょうね。RT 規則を見出しうるのに必要な、事実状態としての「被治者の心理的服従」(を可能にするもの)が"Gewalt"では、と。これが「法の効力」のオブジェクトレベルを構成する
2010-11-22 03:04:13違うと思います。日本でのこの用語の使用がリベラル左翼的ということでは。独語のGewaltと日本語のゲバルトの語感が違うという議論もさせていただいてます→http://togetter.com/li/50663 RT @Kabton: マックス・ウェーバーは左翼なんですかね。
2010-11-18 15:22:57日本語の「暴力」=ネガティヴという情緒的な受容(「糾弾」調の)が背景にあるかと。 RT @nasastar: RT @t_ohnuki: ジャーナリスト含め政治家は社会学的な用語法がご法度 RT @takashih: @t_ohnuki ヴェーバー的には警察だって暴力装置
2010-11-18 14:48:41「国家=暴力」論が自民党に糾弾され、左翼側では受けるという図式はなんとかならないのか。仙谷長官の発言は、むしろ単なる「口癖」としての発言で、いかに糾弾調の左翼的な言説が化石化というか骨粗鬆化してるかの例だと思います。
2010-11-18 15:18:35@j_the_journal 冷戦時代は、左=自衛隊違憲∵「暴力装置」、右=自衛隊合憲∴「実力組織」だったので「暴力装置」を政府側が使うのがダメということかと。 RT: 【話題】 http://bit.ly/drmeSk 学術用語や業界用語を安易に政治の場に持ち込むと摩擦が
2010-11-18 15:50:25@finalvent マルクス主義国家論からすれば抑圧装置は「階級支配のために」暴力をもって機能。一方仙谷発言後半の「中立性」はウェーバー風であり、「暴力装置」という階級支配批判のための左翼用語と両立せず。それゆえ暴力装置→実力組織に撤回ということでは。
2010-11-18 20:47:23「暴力装置」という単語が日本語に定着したのが、レーニン(とくに『国家と革命』)、ブハーリン、トロツキーら、マルクス主義系文献の影響によるものだ、という仮説に肉付けするためには、レーニンのロシア語版&ドイツ語版、そして戦前の日本語版を見る必要があるかも。
2010-11-20 21:09:01久しぶりにヴェーバーの本を積んである本の山から取り出して読んだ。Wikipediaをソースに、「暴力装置」がヴェーバーの術語であるという人がいた。しかし、「暴力装置」という言葉自体はざっと読んだ感じでは見つからなかった。暴力装置は日本独特の術語なのではないか。
2010-11-18 14:53:48小室直樹に影響を与えた、福田歓一も暴力装置という言葉を使って軍隊に当てはめてるし。これ。その師匠の南原繁の本を読めばわかるかな。
2010-11-19 17:23:05ヴェーバーは独占の文脈で暴力装置という言葉を使っていないし。しかも、トロツキーやレーニンの原典に当たらず、自衛隊は暴力装置であるとか言ってるし。レーニンだったら軍事装置だし。また、ソレルのViolenceとForceの区別も無視してるし。学説を踏まえた議論がどこにもないし。
2010-11-20 22:22:29重要なのは、レーニン『国家と革命』の原著に「暴力装置(露 насилия аппарата」という語は使われてない、とのこと。そして「暴力装置」という語はレーニンもヴェーバーも使っておらず、"「暴力装置」という言葉は神山茂雄が初めて使用し広まった。"とのこと。
2010-11-21 21:52:36"初期において神山茂夫が「暴力装置」という言葉を軍隊、警察に当てはめ、(略)それ以降、全共闘世代や、政治学者の間で軍隊=暴力装置論、またあるいは国家=暴力装置論とされて広まり、さらにはヴェーバーの国家による「暴力装置」の独占論として広まったものと思われる。"
2010-11-21 21:54:05結局、「暴力装置」自体が日本で作られた用語で、その当初から軍隊等を指してきたことは確かなようなので、「暴力装置は、軍隊等諸機関でも国家でもある」ということかなと。
2010-11-21 22:00:17@ttt_ceinture もとの動詞waltenは普通に「統治する」の意味で使われるからね。僕も発表で一度「暴力」と訳したら、とある教授にしつこくつっこまれた経験がw
2010-11-22 02:17:22なるほど、いろいろ多義的な言葉で、そのひとつが「暴力」になるのかな。RT @waschmaschine: ttt_ceinture もとの動詞waltenは普通に「統治する」の意味で使われるからね。僕も発表で一度「暴力」と訳したら、とある教授にしつこくつっこまれた経験がw
2010-11-22 02:19:54昔、古書店で購入したK民文庫版の『共産党宣言』だったと思うが、挟み込んであった正誤表に「…頁…行目 ×暴力→○強力」という訂正が十数行並んでいたのだが、あれはやはり「おれのマルクス=エンゲルスがこんなに暴力という語を肯定的に使うはずがない」という趣旨だと理解すべきなんだろうか。
2010-11-18 18:33:19Gewaltを暴力と訳したのがそもそも左巻きの社会科学者の悪意で問題がある。そう、同じことを某政党も言っていた。日本共産党。Gewaltは暴力と訳してはいけない。強力と訳しましょう。我々は暴力革命なんて暴力的なものは目指していない。目指すは強力革命だ!自衛隊は強力装置だ!イミフ。
2010-11-18 18:11:31