「短歌と虚構」関係ツイート収集庫
ありのままの事実はむしろ歌いたくないというスタンスだってあるわけで、事実をどう作品にしていくかというのは作者それぞれの考え方があるべきだと思います。石井僚一さんの連作は、作品として昇華されている、その力量を評価した方がいいんじゃないでしょうか。
2014-09-25 21:21:19事実と作品とは関係ないというのは、僕もその通りだと思います。ただ、それでも、「どんな虚構もありである」というスタンスと、「虚構の〈肉親の死〉を詠うことはありかどうか」という議論だけはいったん切り離して考えた方がいいような気がします。どちらかというと感情的なレベルの問題なのですが…
2014-09-25 21:32:46「祖父の死」を「父の死」に変更して詠んだのだから、肉親は死んでいるわけで全くの虚構ではない。そしてこれで「実際に父が死んでも挽歌を詠めなくなった」という大きなマイナスを背負ったことにもなる。長期的にみればプラスマイナス拮抗するのでは。
2014-09-25 21:38:42松木さんのツイート「虚構の父親の死を詠むと本当の死のときに詠めない」を見て、なるほど、と思う一方、これから「何回でも父親の挽歌を詠める」時代が来るんじゃないかなあと。金尾さんも冗談まじりで言及してらっしゃる。
2014-09-26 09:33:18「父」とは、つまり、そういった「脈々と根を張っていた虚構と現実、あるいは脚色についての象徴的"規則構造"」であり、それが「死」ぬことは、フィクション-リアルの間の骨組みは崩壊し、精神病的な、中心なき渦、虚構も現実もない世界観が始まる?のでは、とか言うと、大仰でおもしろい、かも。
2014-09-26 10:49:39自称リアリストのリアルは、かなり疑った方がいいと思っている。 自称リアリストは、自分のありのままの現実の中心部を隠蔽していることがあるからだ。それはおおよそ恥部であり、ゆえに人間の本性が表れている。 隠蔽を虚構と言うか。 偽装、捏造を虚構と言うか。 NOである。
2014-09-26 12:25:53虚構短歌がダメだとは思わない。微妙に質が低下しがちだとは思う。でも、新しいものができやすいし、技量が十分なものなら、むしろ読みたい。
2014-09-27 05:47:40短歌で虚構を詠んだ人が何かの賞?もらったらしく、TLで話題になっているけど、私は「塔」に入会して1年くらい経ったころに、「どうやら短歌というのは事実に即して詠むのが普通らしい」と気づきました。
2014-09-27 07:43:20多分、短歌で虚構を詠んじゃいけないっていうのは、大相撲は張り手やはたき込みじゃなくて四つに組むべきだし、プロ野球なら四番バッターにバントさせるなって話なのかな。何となく分かって来ました。(違う?)
2014-09-27 07:57:49「〈祖父と父〉に〈父と自分〉を重ねる。この方法は錯綜して分かりにくい」って、分かりにくいも何も、作品は作者の人生ありきで読むものじゃないでしょう。「説明責任」って……
2014-09-27 13:32:36祖父が死んだのを、父親が死んだことにして詠っただけで「騙しやがって」って怒られるのか……息苦しいな短歌って……
2014-09-27 13:38:53虚構を詠んじゃいけないって話じゃないんでしょ。前衛短歌の「香り高い虚構」とやらに比べて、今の虚構がしょぼいって話なんでしょ。 前衛短歌の純度の高い虚構、香り高い虚構ってのが何なのか、説明していただかなくては納得いかないけれど。
2014-09-27 20:19:23石井さんの話は、1つには、新人賞という場において、「死」というテーマを選択したこと、それもいわば「でっちあげた」ことに対する、ずるいとか、あざとい、みたいな、言ってしまえば作歌する人たちの、新人賞を目指す人たちの嫉妬、反感をかった、というのが実のところ一番大きいのではないか。
2014-09-27 23:12:25それからもう1つ。未知の歌人については、作者と読者の信頼関係がない。したがって、短歌という形式、一般との信頼関係、もしかしたら一方的な思い込みかもしれないが、それをベースにしか解釈できない、読解できないというところで、ある種「裏切られた」みたいな感情が生まれたことも大きなところ。
2014-09-27 23:15:04虚構にも深度があって、まったく私からかけ離れたところやものに視点を置いて虚構の世界を見るというものと、ほぼ私の視点から虚構の世界を見るというものとは、議論上は分けて考えるほうがいいんじゃないかなあと。
2014-09-27 23:21:57虚構の問題と石井さんの連作の良し悪しについてを混ぜると話がややこしくなるし、「虚構だから読んでても迫ってこなかったのか」みたいに言ってしまうのはナンセンス。
2014-09-27 23:23:55短歌と虚構問題。私も受賞作でいろいろ言われたので発言する責任があるのかもしれないけど。私はたぶんもっとファジーなもの(本当と嘘のあいだ)が居場所のような気がしていて。やりたかったことは歌集で出したと思っているので言い訳はしない。
2014-09-28 18:00:22「短歌研究」10月号の加藤治郎さんの特別寄稿「虚構の議論へ」は、石井僚一さんの第57回歌研究新人賞受賞作「父親のような雨に打たれて」をめぐる問題。たとえば、
2014-10-05 10:42:10@torae173 現実世界で父親を激しく憎悪している作者が、短歌の世界で父親を殺し、父への挽歌として作品にまとめるという形であれば、そこには虚構の必然性があったとはっきり言ことができる。そういう作品世界であれば、
2014-10-05 10:44:42@torae173 実際には父親が健在であったとしても、作品として昇華された世界を味わうことができたはずだ。しかし、今回の受賞作には、父の死という虚構の形をとる必然性が全く感じられなかった。そりゃあ、祖父への挽歌よりも父への挽歌のほうがインパクトがあるし、
2014-10-05 10:46:06