「ブラ博物月報」特別編 ”土器に隠されたストーリー?”
中学校社会科の縄文土器と弥生土器の説明が僕の頃とあまりかわってないのが残念。土器に関しては基本、60年代に出版された河出書房の日本の考古学がベースなんだろうなあ。
2014-10-15 06:16:01土器の登場についての文明・文化的な意義とかって義務教育ではやってないのな。土器の特徴なんか覚えるよりこっちの方が重要なんだがなあ。G.チャイルドとか恩師が言った食品加工の増大と文化の発達とかの話。
2014-10-15 06:39:08土器の登場によって煮炊きが可能になって色んな物が食べられるようになり食料獲得にかけるコストが低下(変化)。この時間的余剰が文化の発達につながっていくとか、こういう話を中学校の歴史で話したら面白いのに。いつまでも「縄文土器=縄目の文様が特徴」とかだと面白くない。
2014-10-15 06:47:49土器と言えば、縄文土器の中でも一番アグレッシブ(?)な火焔式土器って、こんなにバージョンがある。となると、これは独創的なひとりの縄文人が「芸術は爆発だ!」といって好き勝手に作ったのではなく、何らかのルールやストーリーがあったはず。 pic.twitter.com/bPuhcTCDkE
2014-10-16 21:06:16北米先住民族のトーテムポールは、塔の造形に自らの部族の出自や伝説を織り込んでいるけど、この火焔式土器の中にもそういう一族のなんらかのストーリーが織り込まれていたのではないか? そうでないと、世代を超えてこれだけ複雑且つ類似したものを作り続けることはできないだろう。
2014-10-16 21:07:15というのも、例えば「ここで右の渦を3回、左の渦を2回」なんていちいち口伝していたとは思えない(しかも縄文は無文字社会)。でも、我々が桃太郎や浦島太郎の話を暗記なんかしなくても諳んじているように、ストーリーにして造形に意味を与えれば覚えられるし、次世代にも継承できる。
2014-10-16 21:09:25だから、土器を作るときに、個人個人がただ闇雲に創作意欲のおもむくままに作ったのではなく、一族に伝わる神話とか伝説のような口伝があってそれに基づいて作ったのではないだろうか——なんてことを、新潟県立歴史博物館で火焔式土器の山を見た時に思った。
2014-10-16 21:10:55ただ悲しいかな、これは絶対実証する方法がないので、学問的な裏付けがとれない。だから、頭の中で空想として泳がしておくしかないわけだけれども、こんな空想をもって土器に接してみるのも、「縄文人がどういう気持ちで土器をつくったのか」を考える糸口にはなるんじゃないかな、と思う。
2014-10-16 21:17:54