慈恩会竪義加行
- mekira_taisho
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竪義は慈恩会の法要が終わってからとなる。都維那の呼び出しに応じ、草鞋をぬぎ正面にすすむ。「法相宗住位の僧、明俊、登高座、登高座」#興福寺 pic.twitter.com/mdn2wIgml5
2014-11-11 19:56:50正面、慈恩大師に三礼、東を向き春日明神に三礼、東北を向き氷室社に三礼 #興福寺 pic.twitter.com/yxBJ33FqFZ
2014-11-11 19:59:36緊張をあまりしない。だから講演などで集中して話すことができない。おかげでいつも恥をかく。これが己の欠点であること、よく知っている。 竪義の時は逆にリラックスして挑めたわけだが、ようは楽しむこと。なんでもそれに尽きる。 pic.twitter.com/DVm6f7Qpmv
2014-11-11 21:48:51さて、昨日の続き慈恩会・竪義。#興福寺 togetter.com/li/734281 今日は用語の説明から。 夢見:論題は法相擁護の春日権現から神聖な形で示されるものとされ、それを探題が定中において感得し短冊にしたため、論匠に授ける。当日の夕刻、慈恩会に先立ち執り行われる秘儀。
2014-11-12 16:47:18探題(法会主催者):論題を選定し、問答後に論旨の可否を評定。 #興福寺 注記:問答の記録係。精義による吟味、判定を仰ぐ書記役。 精義:竪者との重難を行う役。竪義の詳細な論究を吟味の上、最終的な合否の判定を下す。 都維那(ついな):堂内の大衆を統監する役。
2014-11-12 16:52:40慈恩会法要次第 #興福寺 一 夢見の事 一 奉唱の儀 一 会始(法会開始者)・注記入道場 一 総礼 一 講・読登高座 大衆着座 一 唄 一 散華 梵音 錫杖 一 表白 一 神文 一 勧請 一 経釈 論釈 一 講問 一 講下 講・読下講座 一 読経 一 番句 一 番論議
2014-11-12 17:03:07少し時間を巻き戻して慈恩会の法要を説明。#興福寺 会始・注記がまず入道場し、その後大衆が会場へ。赤色の七條袈裟の方が注記となる。 pic.twitter.com/rt5uHbjEZR
2014-11-12 17:43:44三礼して大衆着床。講・読は登高座へ。そして、唄、散華・・・と続く。 本年注記は薬師寺村上定運、唄は当山貫首、散華頭は大森俊貫。#興福寺 注記が時々発声する声に耳を傾けて下さい。その指示に従い小綱(法会雑役掛)が色々動きます。 pic.twitter.com/7AcSfZjIcm
2014-11-12 17:57:30法要中盤のころ、注記は「侍々、探題のお迎えに行き侍れ」と発声。侍(法会雑務者)が探題の入堂を請うため本坊へ。時を経て、探題は梅杖・探題箱をともなって影向の戸より会場に入る。※興福寺竪義の場合、このとき探題と共に出立。竪者は西南より入堂 #興福寺
2014-11-12 18:06:38番論義をおこなうものは読経途中でお堂の隅へ移動。七條をはずし白の五條袈裟、裸足に草鞋となる。#興福寺「〇〇法師答、〇〇法師問」と呼立てに応じ、大師御影の前で論義を行う。10分~20分程度の問答であるが(もちろん暗記)とにかく緊張する pic.twitter.com/85p7UaRXKU
2014-11-12 18:30:56竪義のない年は、番論義が終わり総礼をして法要は終わるが、竪者がいる場合は、このあと慈恩会竪義が始まる。#興福寺 pic.twitter.com/IA1JCWWTwG
2014-11-12 18:37:45togetter.com/li/734281 で、昨日の続きを書きます。 探題箱の中身を確認し、あまりの難問に驚く。この時、二、三歩後ろに下がりよろめく。気を取り直して、短釈を箱から取り出し机に並べる。#興福寺 pic.twitter.com/mRejZrxipf
2014-11-12 18:40:39並べ終わり、都維那と精義前で交差(袖をすり合わせる)。竪者は高座へ。 #興福寺 この袖をすり合わせる作法ですが、ようはカンペなど持っていませんよ、という身体検査的な意味なのか、と私自身は思っています。 pic.twitter.com/mBXGa2KhT5
2014-11-12 18:43:46注記の金二丁を聞いてから、表白(論題の典拠となる経論名などを示し、これから論題に答えていく意志を述べる)を発声。私の場合、表白を堂々力強く述べることが一番肝心と思っていたので、会場にいる人全員に、よく聞け~い、というぐらいの勢いでやった。#興福寺
2014-11-12 18:51:57論義は1時間半から2時間におよぶわけだが、一つの論題に対して数問から成っており、簡単に流れを書くと(五重唯識の場合)、短釈が五問あって、その各問が終わり、竪者の矛盾点をつく精義との重難、そして注記による問答読み上げ(要点を全体に確認させる)となる。#興福寺
2014-11-12 19:09:25今自分が行った時の論義を久々に聞き直したが、よくこんな長時間暗記したな~と・・・ でも、そんなことより、あの緊迫した状況のなか、ICレコーダーをそっと置いてくれたY新聞社の記者には大変感謝している。#興福寺
2014-11-12 19:12:19論義は問答体が主となるが、単に暗記をするだけではなく、少し複雑な節も覚える必要がある。節は大きく三つに分けることができる。 切声:泣き節とも。難題を突付けられ声が震えながら答弁した史実が形式化 引声:自分の意見を述べる際に用いる 詞:相手の主張を確認するために繰り返す際に用いる
2014-11-12 19:17:18慈恩会竪義での泣き節は聞きどころで、私は当時の竪者のことを思い、すっかり感情移入してしまい、本番では本当に涙がボロボロ。 #興福寺
2014-11-12 19:21:26慈恩会竪義は受ける本人にとっては一生に一度のこと。 決して興行ではない。ただただ終わるまで静かにじっと見守っていただきたい。#興福寺 pic.twitter.com/KINnTu20E0
2014-11-12 19:25:17不思議なことに論義台の上では緊張することなく、むしろこの張りつめた時間が終わることが惜しく感じる余裕さえあった。しかし、そのような心境に到達できたのは、神仏の御加護の御蔭。また厳しく指導をいただいた師匠の御蔭。#興福寺 pic.twitter.com/CNKvUm01fm
2014-11-12 19:28:09最後の答えを論じ終えた瞬間「有難うございました」という声が自然にでた。竪義は一人で挑むことはできない。数えきれない人たちの助けや支えがあって遂行できる。#興福寺 pic.twitter.com/L2oEUThPeI
2014-11-12 19:35:14竪義を終え、本当の意味で法相宗僧侶と認められたが、私の竪義はたまたま上手くいっただけ、と常に自分に言い聞かせています。(おわり) #興福寺 pic.twitter.com/IwBgU7PJO0
2014-11-12 19:37:332019年11月13日。興福寺仮講堂にて厳修される慈恩会において、竪義が行われます。竪者は「青眼房渡海」ザイレ暁映師。その加行の様子を伝える波乗坊@hajyoubou 師のツイートを随時追加します。
おそらく半世紀ぶりに新調? 闇夜を導く灯。感覚や集中力がさらに研ぎ澄まされる。 #興福寺 pic.twitter.com/BNCw47HkN0
2019-10-12 16:50:07