映画以前の幻灯/映画以後の幻灯(細馬宏通氏の書き込みを中心に)

 「幻灯(スライド)」をめぐる細馬宏通氏、喫茶ホルン氏、住友陽文氏、宮本大人氏、鷲谷花氏、伊藤剛氏、久美薫氏らの書き込みが大変興味深かったので、備忘としてまとめました。  本当は、幻灯の議論に先立つ「マンガのコマ、フキダシ、欄外のテクスト」についての議論、特に19世紀末のアメリカン・コミック「イエロー・キッド」をめぐる考察もとても面白かったのですが、まとめきれなかったため、幻灯に関連しそうなものだけ一部抜粋し、末尾に付しました。 〔追記〕初出時、鷲谷花氏のお名前を、不注意により「鶯谷」氏と誤記しておりました。たいへん失礼致しました。
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細馬宏通(『フキダシ論』) @kaerusan

@hrhtm2011 @HWAshitani いやあ、これはすごい。恐れ入りました。神戸でやっておられたのにちっとも気づいていませんでした。上映会を見たいなあ。

2014-11-17 23:34:55
MIYAMOTO,Hirohito @hrhtm2011

すごいですよね。東京では写真美術館でやったこの展示( syabi.com/contents/exhib… )で成果が活かされ、セツルメント時代の加古里子の作品などがビデオ化された形で観られました。d.hatena.ne.jp/hrhtm1970/2013… @kaerusan @HWAshitani

2014-11-17 23:48:23
リンク はてなダイアリー 「記録は可能か。」展@東京都写真美術館 - 宮本大人のミヤモメモ 【以下の3つのエントリはすべて28日に書いています】
細馬宏通(『フキダシ論』) @kaerusan

@hrhtm2011 @HWAshitani いやはや、写真美術館でやっておられたのも気づいていなかったとは。うかつでした。ともあれ、反省して勉強いたします。

2014-11-17 23:53:29
鷲谷花 @HWAshitani

言及いただきありがとうございます。戦後の労働組合による幻灯の自主製作・上映について、日鋼室蘭争議(1954)の事例を中心に書いた拙論も公開されておりますので、ご参考までに。dspace.wul.waseda.ac.jp/dspace/bitstre… @hrhtm2011 @kaerusan

2014-11-18 01:49:30
細馬宏通(『フキダシ論』) @kaerusan

鷲谷さん、さっそく拝読しました。戦前の幻灯がフィルムフォーマットに統一されたことからこのような戦後活動につながったとは、もう目鱗です。そしてなんと合唱との融合。フライシャーのバウンシングボールを知ったときのようにわくわくしています。 @HWAshitani @hrhtm2011

2014-11-18 01:59:10
細馬宏通(『フキダシ論』) @kaerusan

合唱への興味からうたごえ運動には興味を持っていたのですが、まさか幻灯とつながるとは思ってもみませんでした。ありがとうございます。 @HWAshitani @hrhtm2011

2014-11-18 02:05:07
細馬宏通(『フキダシ論』) @kaerusan

チャップリンの「幻燈会 The Star Boarder (1914)」 youtube.com/watch?v=UVKfVk…

2014-11-18 02:16:32
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細馬宏通(『フキダシ論』) @kaerusan

幻灯が映画と同じフィルムメディアになったあと、映画の簡便なダイジェスト版として幻灯が機能するという経緯もおもしろいなあ。

2014-11-18 02:27:43
細馬宏通(『フキダシ論』) @kaerusan

いやあ、いきなり戦後のイメージが変わってしまった。

2014-11-18 02:28:16
細馬宏通(『フキダシ論』) @kaerusan

そして、フィルムに声が定着されていないがゆえに、いっそう場内に声が横溢する幻灯の不思議にも思いを馳せてしまう。

2014-11-18 02:29:30
細馬宏通(『フキダシ論』) @kaerusan

考えてみると、パワーポイントをはじめ、誰もが幻灯的なものを写しては語り、そのための指南書があふれている現代だって、相当奇妙な声の時代なのだ。

2014-11-18 02:31:19

(以下、11/18追記)

・小津安二郎『長屋紳士録』と覗きからくり

細馬宏通(『フキダシ論』) @kaerusan

小津の『長屋紳士録』をもう長いこと見ていなかったのだが、戯れにDVDで見たら、なんと笠智衆による覗きからくりの唄が入ってるではないか。以前見たときはそれが何の唄なのか気づかず、気に留めていなかったのだ。1947年ですでに「近頃さっぱり見かけなくなった」覗きからくり。

2014-11-18 20:27:31
細馬宏通(『フキダシ論』) @kaerusan

小津の『長屋紳士録』で演じられているのは『不如帰』で、のぞきからくりの定番だった。途中で箸をすばやくチャカチャカッと叩くのが絵を替えるところだと知っていると、その軽やかな動作で替わる場面がありありと見えるようでおもしろさもいや増す。

2014-11-18 20:43:43
細馬宏通(『フキダシ論』) @kaerusan

覗きからくりの実演がどのようなものかは、昔書いた見聞記にて。 12kai.com/perspective/no…

2014-11-18 20:55:58

・細馬氏と住友氏とのやり取りの続き(青年団など)

住友陽文 @akisumitomo

論文等で幻燈会について触れたことはないのですが、青年団の史料をこの点を気にして見てみます。何かわかればまたいずれツイートします。 RT @kaerusan 口上を誰がやったのかとか、題材や種板をどうやって決めたのかなど(もしかして自主製作もけっこうあったんでしょうか)興味深い…

2014-11-18 21:13:11
細馬宏通(『フキダシ論』) @kaerusan

ありがとうございます。住友さんとのやりとりをきっかけに、昨日来いろんなことがわかってきました。どなたかがまとめて下さってます。 togetter.com/li/746627 青年団でもたぶんうたごえ運動がリンクしていたのではという気がしております。 @akisumitomo

2014-11-18 21:18:49

・細馬氏と鷲谷氏とのやり取りの続き(戦後の状況、ハンガリーの幻灯など)
*取りまとめの際、鷲谷花氏のお名前を読み間違えておりました。本当に失礼致しました。

鷲谷花 @HWAshitani

論文でも取り上げた幻灯『嵐吹きすさぶとも』は、今夏に室蘭で合唱付きアナログ上映をさせていただく機会がありましたが、お客さんの中にも「民族独立行動隊の歌」他を一緒に歌ってくださる方がいて、「歌いつつ観るもの」であったことを実感しました。 @kaerusan @hrhtm2011

2014-11-18 04:01:01
細馬宏通(『フキダシ論』) @kaerusan

合唱への興味からうたごえ運動には興味を持っていたのですが、まさか幻灯とつながるとは思ってもみませんでした。ありがとうございます。 @HWAshitani @hrhtm2011

2014-11-18 02:05:07