翻訳家のつぶやき

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It happens sometimes @ElementaryGard

one paragraph に十何行ときには何十行も押しこんでくる英語(というかヨーロッパ系言語)の書きものは、日本語にそのまま置きかえると読んでいて息が切れてしまう。それで数行ごとに訳者の判断で段落わけを増やしていく。

2014-12-30 00:24:53
It happens sometimes @ElementaryGard

どこで分けたらいいのだろう。どういう基準で分けるべきなのか。いつもここで悩まされる。翻訳ならそれなりに体系だった方法論が自分なりにあって、ひとに説明もできる。ところが段落分けはどうもこれといった基準がみつからない。ないから方法論も立てられない。感覚的なものになる。

2014-12-30 00:26:57
It happens sometimes @ElementaryGard

それでも次第に面白いことに気が付く。one paragraph にぎっしりということは、川の向こう岸まで無呼吸で泳ぎ切るのと似ていて、とにかく一秒でも早く向こう側にたどり着こうと必死に泳ぐ。そのぶん読み進むビートが速くなる。

2014-12-30 00:29:48
It happens sometimes @ElementaryGard

論理のつながりが多少緩くても、ビート感に背を押されてイメージでつながっていく。イメージで把握しないとビートに取り残されるから。論理を司るのが左脳でイメージが右脳でしたか。 pic.twitter.com/nD5aaMKQHs

2014-12-30 00:36:58
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It happens sometimes @ElementaryGard

衒学的な抽象語を、one paragraph にぎゅうぎゅうに詰める文体は、論理脳よりむしろイメージ脳を刺激するのかもしれない。つまり「こまけえこたあいいんだよ」と。

2014-12-30 00:38:52
It happens sometimes @ElementaryGard

論理とイメージの相互関係を重んじる自分としては、そういう文体はどこかずるいなーと思う。

2014-12-30 00:40:24