PHA (Probabilistic Hazard Analysis) とは ? pic.twitter.com/eLE7a6uzkI
2015-01-04 18:17:15ハザード曲線での ハザードの 規模、例えば 地震では 500、1000、1500ガル、ハリケーンでは 風速 50、100、150メートルと いうように 決められる。 規模が 大きいほど 頻度は 逆に 小さくなる。(佐藤暁さん)
2015-01-04 18:28:16もし 1000年に 1回の 基準、仮に 地震では 800ガル、津波では 12メートル、台風では 風速 100メートルと 決めたとする。しかし 1000年に 1度という 発想は (普通なら) 起きない、1万年に 1回という 大きな 数値を 選択しなければいけない。(佐藤暁さん)
2015-01-04 18:41:29ハザード曲線は 世界共通ではない。 例えば 地震多発地域の 日本で 100年に 1回の 規模でも、ヨーロッパでは 100万年に 1回ということは あり得る。(佐藤暁さん)
2015-01-04 18:47:47しかし 確率論にも 限界がある。 例えば ヒューマンエラー、事故時の 環境下で ヒューマンファクターへの インパクトが どれほどかは よく わからない。(佐藤暁さん)
2015-01-04 19:32:30特に 巨大な 地震においては、共通事象が 発生、故障が 併発し、また 連鎖反応が 起き (事故の プロセスが) 非常に 複雑化する。(佐藤暁さん)
2015-01-04 19:35:01また コンピュータソフトの バグによって、すべての コンピュータが 突然 フェールする 可能性が あり、複数の 機器に 影響する。 こうしたものに 対し、確率論的な 議論は 困難。(佐藤暁さん)
2015-01-04 19:38:25また、事故シナリオとして あり得る ケースが 見落とされ、あるいは 意図的に 排除されると、確率論 自体が 成り立たなくなる。(佐藤暁さん)
2015-01-04 19:41:32(信頼性を 高めるため) それぞれ 独立した 部署で、異なる コードを 使用して 計算。 ピアレビューも 必要となる。(佐藤暁さん)
2015-01-04 19:47:06このように、数値に 潜む 誤差等にも 注意し、PRA のみに 基づいて 重大な 判断は 行なわない、全面的に 依拠しないこと (Risk informed)。
2015-01-04 19:49:56現実に 起こった トラブルや 事故、はたして PRA で 予測できたのか。 ここでは 原子力から 離れ、航空機事故を 取り上げる。(佐藤暁さん)
2015-01-05 20:22:461979年 7月 19日、コロラド州 デンバーを 発った UA-232便の 事故では、エンジンの 爆発による 破片で、三重になった 油圧系統が すべて 切断。 残りの エンジン 2つで 出力調整は できたが、操縦が 不可能に 陥る。(佐藤暁さん)
2015-01-05 20:29:50航路途上の 空港に ランディングを 試み、乗客乗員 296人のうち 185人が 生還、これは 機長と クルーが 事故に 適切に 対応できた ケース。(佐藤暁さん)
2015-01-05 20:34:25機体後部にある 油圧系統が エンジンの 爆発によって 切断されている。 これが 確率的に 起こるとすれば 10億分の1、だが 実際に 起きてしまった。(佐藤暁さん)
2015-01-05 20:40:37