2015.2.6 報道と論文「ビタミンで放射線障害死が減少 防衛医大がマウス実験」YuriHiranumaさんの関連ツイートまとめ

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Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

放射線によって発生する、活性酸素種のようなラジカルの半減期は非常に短い(ナノ秒)。これらのラジカルは、さまざまな生物学的分子と互いに影響し合い、その中にはDNA鎖を切断するものもある。

2015-02-06 20:50:13
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

これらの短命ラジカルは、おそらく、アポトーシス細胞死を含む、組織と細胞に対しての放射線誘発性の生物学的影響を調整するのに重要な役割を持っていると思われる。

2015-02-06 20:50:55
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

ついては、被ばく前のビタミンC治療は、被ばく直後に放射線により生じる活性酸素種を効果的に消去することができるが、被ばく後の治療では消去できない。

2015-02-06 20:51:34
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

その一方、放射線誘発性の損傷をもたらす正確な基礎メカニズムはまだ解明されていない状態ではあるが、いくつかの報告では、サイトカイン、そしてあるいは活性酸素種が引き起こす炎症プロセスが関係あるとされている。

2015-02-06 20:55:02
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

放射線被ばく後の炎症プロセスが活性酸素種の二次生産を引き起こしていることは、なぜ被ばく後のビタミンC治療が効果的であるかもしれないかについてもっともらしい説明のようである。

2015-02-06 20:59:03
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

ついては、被ばく後のビタミンC治療は、放射線に誘発された炎症性サイトカインの上昇(図4・添付画像左)と、フリーラジカル生成物の上昇(図6B・添付画像右)を低減させた。 pic.twitter.com/zi3dzYrtTF

2015-02-06 21:00:42
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Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

患者が高線量の致死性放射線の被ばくを受けた場合、高濃度ビタミンC投与よりも、造血幹細胞移植が推奨されている。しかし造血幹細胞移植は、大規模な核災害の設定では、治療が必要な負傷者が多数となるために限定される。

2015-02-06 21:01:26
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

反面、高濃度ビタミンC投与療法は、多くの被ばく者が治療を必要とする場合でも可能である。ビタミンC療法は、特に軽度から中度の放射線被ばく量で、大人数の被ばく者がいる場合に効果的で役立つ可能性がある。

2015-02-06 21:02:09
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さらに、被ばく後のビタミンC療法は、被ばくから24時間後経ってからでも有効かもしれない(図5)。この適用は、広範囲な核災害の設定で限られた医療支援しか得られない場合に非常に役立つであろう。 pic.twitter.com/6h7Z6dBT35

2015-02-06 21:02:33
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4 g/kg以上のビタミンC投与は、照射を受けたマウスと受けていないマウスの療法で悪影響を引き起こした。ビタミンC液のpHが炭酸水素ナトリウム[注:重曹]で調整されているために、ビタミンCの大量投与はマウスでナトリウムの過剰摂取を引き起こしたかもしれない。

2015-02-06 21:03:20
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

高浸透圧のビタミンC溶液は、他の浸透圧性利尿薬のように作用し、無尿症、脱水症、重篤な肺うっ血や肺浮腫、そして心拍出量低下を誘発するかもしれない。

2015-02-06 21:04:24
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

特に、1.5 g/kgのビタミンC投与を被ばく後すぐと24時間後の2回行ったら、マウスで強力な放射線防護効果が得られた(図6A, B)。高濃度ビタミンC投与を、有効性を維持しつつ複数の治療に分けられる可能性がある。 pic.twitter.com/Jj6q9OP36j

2015-02-06 21:04:52
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最近の研究で、高濃度ビタミンCの点滴療法が、代替医療従事者により、感染症、自己免疫疾患やがんなどのさまざまな疾患の治療に広く使われていると報告された。その研究では、高濃度ビタミンCの静脈内投与(平均28g、範囲1−200g)は安全なようであった。

2015-02-06 21:05:42
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

しかしながら、グラム単位のビタミンCを患者に投与する際には、副作用に留意すべきである。ビタミンCの主な代謝産物のひとつであるシュウ酸塩による腎疾患が、大量のビタミンCを投与された腎機能障害の患者で報告されている。

2015-02-06 21:06:13
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

またグルコース-6-リン酸脱水素酵素欠損症の患者では、大量のビタミンC投与後に血管内溶血が見られた。

2015-02-06 21:07:50
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

しかし、最近の臨床研究では、腎不全やグルコース-6-リン酸脱水素酵素欠損症の患者が除外された場合、週3度の1.5 g/kgのビタミンC投与は、がん患者において安全で無害であったことが示された。

2015-02-06 21:08:16
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

高濃度ビタミンCの臨床的使用を考慮する場合には、腎不全やグルコース-6-リン酸脱水素酵素欠損症の患者を注意深く除外することに加え、高濃度ビタミンCを複数回に分けて投与することが重要かもしれない。

2015-02-06 21:08:56
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被ばく後の高濃度ビタミンC療法は、被ばく後1−2週間での骨髄抑制を軽減しなかったが、3週間以降には骨髄機能をかなり回復させた(図2A)。 pic.twitter.com/POWzh54roV

2015-02-06 21:10:16
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被ばく後のビタミンC療法は、照射された骨髄細胞において、被ばく後6時間でのアポトーシスを減少させた(図3F)。しかしながら、骨髄抑制は2週間継続した。 pic.twitter.com/jPVlhqZBCj

2015-02-06 21:11:17
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Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

臨床設定においては、高濃度ビタミンC治療を受けた患者では数週間の感染症予防措置が極めて重要かもしれない。

2015-02-06 21:11:58
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

被ばく後24時間経ってから抗酸化食事療法(L=セレノメチオニン、アスコルビン酸ナトリウム、N-アセチルシステイン、トコフェロールコハク酸エステルとコエンザイムQ10)の補助を始めたらマウスの放射線死が低減されるかもしれないことを示した研究がある。

2015-02-06 21:12:08
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

われわれの過去の研究では、ビタミンCの経口投与も行った。しかし、かなりの被ばく線量の全身照射後には、患者は吐き気、嘔吐と下痢を経験するかもしれないので、この期間中には経口投与は不適切となる。

2015-02-06 21:12:40
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

また、被ばく後のビタミンCの腹腔内投与も行った。放射線防護剤の経口摂取は、被ばく前の治療の経路として推奨され、非経口経路は高線量の放射線被ばくを受けた患者の被ばく後の治療に推奨される。

2015-02-06 21:13:32
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

被ばく後にアミフォスティンを用いた治療(インビトロ研究で照射後20−30分)の有効性についての報告はいくつかあるが、米臨床腫瘍学会の細胞保護剤ガイドラインでは、アミフォスティンはゆっくりと静脈内投与しなければならず、普通、放射線治療の15−30分前の投与が推奨されている。

2015-02-06 21:14:10
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

N-アセチルシステインは、多面的・非特異的の低分子抗酸化物質であり、腹部照射後2時間での投与で、放射線誘発性の胃腸障害からマウスを防護したと報告されている。

2015-02-06 21:15:12