「将来的かつ潜在的な」ニーズを考慮しても「英語教育のトリレンマ」は成立し得るか

寺沢先生と自分が行った議論の私的まとめ 《参照URL》 英語教育のトリレンマ問題: http://d.hatena.ne.jp/TerasawaT/20121214/1355498593 KATE 2013の論文 (PDF): 続きを読む
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寺沢 拓敬 @tera_sawa

@sentier529 前者です。私は「潜在的なニーズ」に合理的計算を含めていますから。ですから「費用の観念を含まない」ならば私の用法と違います。議論がクリアにならないのはお互い潜在的ニーズを定義しないからではないでしょうか。具体例より明示的に定義したほうが良いと思います。

2015-02-26 03:45:34
Yujiro.K @sentier529

@tera_sawa では、勝手ですが、顕在的なニーズを「使用する必要」、潜在的なニーズを「使用する願望」と言い換えます。願望は合理的に使用の利益が大きいために生じます。願望が必要に転じないのは費用が大き過ぎるためです。ですがその費用は「学校外」における費用です。

2015-02-26 09:56:11
Yujiro.K @sentier529

@tera_sawa 上記の「合理的願望」がどんなに大きくても、費用が大きい場合は接触は生じないと思います。従って「限定的接触」を「合理的願望」の指標としては不適切です。一方「合理的願望」は効果的な教育で「必要」に転じ得るので教育目的の設定に際して重要であろうと思います。

2015-02-26 11:33:24
Yujiro.K @sentier529

@tera_sawa 従ってトリレンマを主張するには(仕事と私生活における)合理的願望さえも低いことを示す必要があると思います。このような合理的願望は低くないのではないかと推測しますが如何でしょうか。

2015-02-26 11:38:21
寺沢 拓敬 @tera_sawa

@sentier529 その定義は微妙ですね。最初は「潜在的ニーズ」には、本人すら気づかないニーズという意味を込めていませんでしたか?個人的には厚生経済学でいうケイパビリティに近いものだと勝手に推測していましたが、願望ということなら私は顕在的なニーズに含めると思います。

2015-02-26 16:02:58
寺沢 拓敬 @tera_sawa

@sentier529 "「合理的願望」がどんなに大きくても、費用が大きい場合は接触は生じないと思います" ←願望であれ切迫感であれ期待であれ合理的計算であれなんらかのニーズを感じ取れば、たとえ英語力がなくとも限定的接触は生じるだろうというのがそもそもの理屈です。

2015-02-26 16:08:04
寺沢 拓敬 @tera_sawa

@sentier529 ですから、私は限定的接触は生じるという仮定のうえで議論しています。私と定義を共有したうえでそれでもこの仮定が納得できないということならもちろんそれはそれでアリですが(だって仮定ですから)、現段階では定義は共有されていません。

2015-02-26 16:11:44
Yujiro.K @sentier529

@tera_sawa 私の定義した「合理的願望」が無条件に(費用とは無関係に)使用を惹起するとのお考えであればその仮定は受け入れることができないと思いますが、違うお考えであれば、共有すべき定義をお示しいただければ幸いです。

2015-02-26 16:32:24
Yujiro.K @sentier529

@tera_sawa 潜在的の語に二種類の意味があることには気付きましたが「自覚していないニーズ」は曖昧模糊としているので「合理的願望」に絞りました。これを顕在的と仰るのであればそれに従います。

2015-02-26 16:34:52
Yujiro.K @sentier529

@tera_sawa 一応付記しますと「願望」は費用の低下によって「必要」に転じ得る点で「潜在的」と形容できる、という理屈です。

2015-02-26 16:37:35
寺沢 拓敬 @tera_sawa

@sentier529 失礼ですが、厚生経済学におけるケイパビリティの概念はご存じですか?「自覚していないニーズ」は、効用計算は一筋縄にはいかないのは事実とはいえ、別に曖昧模糊とはしていないと思います。

2015-02-26 16:55:43
寺沢 拓敬 @tera_sawa

@sentier529 「合理的願望」という言葉の定義がトートロジーめいていてよくわかりませ(日常語のレベルで言えば、願望はどちらかといえば非合理的な欲求を意味する場合が多いのでは?)。ですが、願望一般の話ということなら、限定的接触は生じるというのが私の仮定です。

2015-02-26 17:00:46
寺沢 拓敬 @tera_sawa

@sentier529 「違うお考えであれば、共有すべき定義をお示しいただければ」私は潜在的/顕在的という二分法に議論の最初から乗り気ではなかったことを思い出していただければ幸いです。ですから、私から定義を提示しなければならないのならば、そもそもそ二分法を用いないことになります。

2015-02-26 17:03:55
Yujiro.K @sentier529

@tera_sawa 自分にとって曖昧模糊としているということです。不学にしてそういった概念に詳しくないためです。「合理的願望」の定義に関してトートロジーめいているのはどの部分でしょうか。

2015-02-26 17:04:56
Yujiro.K @sentier529

@tera_sawa 「願望」には確かに非合理なものもありますが合理的な願望は存在すると思いますが…?言葉にすれば「こうできたらな…」ということです。

2015-02-26 17:07:24
寺沢 拓敬 @tera_sawa

@sentier529 ああ、なるほどわかりました。願望の種類に合理的と非合理的を区別し、そのうち合理的なもののだけを取り出すということですね。それならよくわかります。では、その合理的願望と、私が仮定の説明で使っている「合理的計算」とどう違います?計算と願望の違いだけでOKです

2015-02-26 17:19:35
Yujiro.K @sentier529

@tera_sawa 費用の計算を含めるのが計算です。

2015-02-26 17:20:13
寺沢 拓敬 @tera_sawa

@sentier529 ああ、なるほど。よくわかりました。つまり、私は「限定的接触であれば、費用は度外視できると仮定している(だから代理指標として使える)」sentier529さんは「限定的接触であっても、費用は度外視できない」という、それだけの違いじゃないでしょうか。

2015-02-26 17:22:36
寺沢 拓敬 @tera_sawa

@sentier529 だそういうことなら、それはもはや「限定的接触」の内容に依存するので、具体的な設問(つまり、JGSS)にもとづいて議論するべきものだと思います。さすがに、費用がとても高ければ接触がゼロ(数学的な意味でのゼロ)になるなどという極端なことを考えていないでしょう?

2015-02-26 17:27:50
寺沢 拓敬 @tera_sawa

@sentier529 あともう一点確認させていただきたたいのは、「限定的接触であっても費用は度外視できないから、代理指標にはならない」という意味なのか、「限定的接触であっても費用は度外視できないが、代理指標くらいにはなる」という意味なのか、どちらなのかという点ですね。

2015-02-26 17:34:42
Yujiro.K @sentier529

@tera_sawa 「接触がゼロ」とは、ある人が「一年間に英語を読んだ、聴いた、話した、書いたことは一度もない」と回答することを意味するのですか?願望がいくら大きくても費用が大きい場合は、この回答は生じ得ると思います。従って、願望の代理指標としては不適切であると思います。

2015-02-26 21:18:01
寺沢 拓敬 @tera_sawa

@sentier529 なるほど。よくわかりました。現実的に実施可能かどうかは無視してもらって構いませんので、どういう設問だとその「(合理的)願望」が代理指標として測定できるとお考えでしょうか?

2015-02-26 21:21:03
Yujiro.K @sentier529

@tera_sawa 主観的なものは行動指標で測定するのではなく主観的なまま問うべきだと思います。JGSSの「有用性」指標はイメージに近いですが「あなたの仕事にとって」という限定が「あなたが今やっている仕事において」という連想を惹起し得る点と、仕事に限定している点が不満です。

2015-02-26 21:25:36
寺沢 拓敬 @tera_sawa

@sentier529 「主観的なものは行動指標で測定するのではなく主観的なまま問うべきだと思います」まったくそのとおりだと思います。私は数時間前まで、sentierさんが言っている潜在的なニーズが「主観的なニーズ」を意味しているとは気が付きませんでした。

2015-02-26 21:28:30
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