高畑勲「かぐや姫の物語」についてのCDBさんのツイート

CDB @C4Dbeginner

「そうでない人」から見ると、世界はこんなにも違って見える、それがかぐや姫のテーマれす。そうでない人が世界にはいるのだ、実際にあなたは今映画を見てそうでない人の気持ちを感じましたよね？ということれす。あのストーリーそのままで幸せになれる人もいるのれす。でもそうでない人もいるのれす。

CDB @C4Dbeginner

恋愛工学をこれほど多くの人がボロクソに罵っているのは、そうでない人とそうである人をまとめて扱っているかられす。かぐや姫を落とすにはどんな男がどうしたらいいのか？という視点で書いているかられす。それは男次第だ！と。でも男次第じゃねえのれす。かぐや姫次第なのれすよ。捨丸はその結果れす

CDB @C4Dbeginner

子供がそば粉アレルギーなんですけどおそばを食べさせるにはどうしたらいいでしょうか？という質問に回答を出そうとしているから恋愛工学はやべえのれす。恋愛工学に漂う不気味で不吉な予感の正体はそれれす。カレーに混ぜるとかの問題じゃねえのれす。そば食っちゃダメな人が世界には本当にいるのれす

CDB @C4Dbeginner

我々はそばを食えないならうどんをオルタナティブな選択として用意すべきなのであって、そば食わないと餓死するぞ！とか世界にはそばが食えない人もたくさんいるんだ！とかいう議論から「いったん」離れるべきれす。もしかしたらその圧力とそばの過剰供給がそばアレルギーの原因かもしれないかられす

CDB @C4Dbeginner

もしかしたら「そうでない人」はある日突然ピタッとそばアレルギーが直って、そばをもりもり食べ始めるかもしれない。「いやあ日本人はやっぱりそばだね！そばを食べない人は人生損してるね！」と言うかもしれない。全然ＯＫなのれす。今ひとたび、食っちゃやべえ時にむりやり食わせさえしなければ。

CDB @C4Dbeginner

世界が「食わせる側の都合」で動いていること、大量に生産し効率的に供給する側の論理で動いていること。そしてその結果「そうでない人」に深刻な結果が生まれること。高畑勲の天才的な演出が観客に教えるのはそのようなことれす。1935年生まれ、まもなく80歳。天才としか言いようがないれす。

CDB @C4Dbeginner

以上で終わりれす。あ、川上量生しゃんは別に読まなくていいれす。カブトムシの幼虫でもなんでもモリモリ食ってればいいのれす。