2015.3.14論文和訳【環境省の「甲状腺結節性疾患有所見率等調査事業」(「3県調査」)の詳細報告の英語論文】YuriHiranumaさん、ytkhamaokaさんのツイートまとめ

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Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

嚢胞あるいは結節が「A2」判定を受けた7人では、5人が嚢胞、2人が良性と思われる結節と診断された。1人は、甲状腺刺激ホルモン抗体が陽性のためにバセドウ病と診断され、3人は抗サイログロブリン抗体と抗甲状腺ペルオキシダーゼ抗体が陽性のため、橋本病と診断された。

2015-03-14 19:49:56
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

甲状腺に異常が見られなかった2人と嚢胞の直径が2mmに減少した1人では、二次検査後の臨床追跡は中止された。

2015-03-14 19:50:21
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

(ディスカッションでは、一次検査と二次検査の所見の違いについて考察されている。最初の理由は、エコー機器の違い。福島県の甲状腺検査と同じく、一次検査では移動型エコー機器で、二次検査では、もっと精密なエコー機器が使用された。)

2015-03-14 19:54:27
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

ディスカッションのパラグラフ3の部分訳 もうひとつの理由の可能性は、観察された変化が、小児における典型的な甲状腺所見だということである。エコー検査に基づいた甲状腺の良性結節の自然史に関する報告はいくつかある。

2015-03-14 19:56:28
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

その一方、小児における甲状腺の良性結節の長期の自然史の広範な調査は行われていない。われわれは過去に、ウクライナのジトミール地方の住民で、チェルノブイリ事故当時0〜10歳だった人たちの甲状腺結節の予後について報告し、スクリーニング1巡目と比較して、

2015-03-14 19:57:38
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

2巡目(追跡期間中央値は172ヶ月)では、結節の数とサイズがかなり増加したことを示した。本研究では、一次検査での結節の最大径は5.1mm以上であったが、二次検査では、2人で結節の最大径が5mm以下であったので、「A2」と再判定された。

2015-03-14 19:58:04
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

ディスカッションのパラグラフ4の18行目の終わりから 本研究では、甲状腺乳頭がんが1例、15歳以上の女性で認められた。福島健康調査の最近の報告書(注:2014年5月19日の第15回KK)では、事故当時0〜18歳だった295,511人の子どもの甲状腺エコー検査の結果が出ている。

2015-03-14 19:59:33
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

組織診断で49人が甲状腺乳頭がんの診断を受けている。本研究における甲状腺がんの頻度は、この県民健康調査報告書の結果と似ている。しかし、この2研究の間では、調査集団のバックグラウンド(例:ヨウ素摂取量の違い)が異なることを慎重に考慮せずに、数字そのものを直接比較することはできない。

2015-03-14 20:00:02
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

本研究では、サンプルサイズが限られていたが、それでも本研究の結果は、一般集団において、小児甲状腺がんが一定の頻度で起こるかもしれないことを示唆している。

2015-03-14 20:00:37
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

小児における甲状腺エコー検診に焦点を当てた研究は数少ない。したがって、この世代における甲状腺乳頭がんの頻度についてここで提示された結果は有益である。

2015-03-14 20:00:54
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

ディスカッションのパラグラフ5 本研究には限界がいくつかある。最初に、B判定とされた44人全員がこの研究に参加したわけではなく、31人しか参加しなかったため、サンプリングバイアスの可能性がある。

2015-03-14 20:02:08
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

さらに、吸引生検と細胞診断の適応は、担当した甲状腺専門医各々の判断で決められ、2人でしか行われなかった。したがって、ほとんどの結節は、病理組織学的評価でなく、エコーの特徴にもとづいて、腺腫、腺腫性結節や、腺腫性甲状腺腫のような良性と思われる結節であると診断された。

2015-03-14 20:02:14
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

ディスカッション最終パラグラフ 結論として、われわれは、以前の調査でB判定だった集団の追跡調査を行った。被験者の3分の1は二次検査でA判定とされた。これらの結果は、小児における甲状腺エコー検査知見は、比較的短期間の間に変わるかもしれず、

2015-03-14 20:02:54
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

甲状腺がんは、小児の一般集団で、非常に低いが確かな頻度で起こるかもしれないことを示している。慎重な甲状腺エコー検査は、小児における甲状腺異常の理解に役立つデータを提供するだろうが、甲状腺エコー検診は、臨床的に治療が必要でない、非常に小さな結節や嚢胞を検出してしまう。

2015-03-14 20:03:24
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

したがって、特に一般集団の小児において甲状腺エコー検診を行う際には、十分に気をつけることを推奨する。小児において甲状腺エコー検診を計画する際には、この検診によって、臨床的治療が必要でない所見のために小児とその家族にとっての不安が増すことも考慮すべきである。

2015-03-14 20:03:30
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

(結局、3県調査とKKは比較できない、となったんですか?当初は、「3県調査でも同じ頻度だったから」が言い訳になってたような・・?それとも、小児甲状腺がんは普通に福島県と同じ頻度で見つかる、というのをベースラインにしつつ、全国調査は不利益も多いから勧めないという結論?)

2015-03-14 20:07:46
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

まあ、甲状腺がんの頻度が全国で同じなら、非がん性甲状腺疾患の頻度も同じと言えるのではないでしょうか?それなら、福島県の県民健康調査でもちゃんと調べた方がいいと思いますけどね・・。

2015-03-14 20:12:26
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

「これほど低線量の放射線被ばくによってさえも誘発されたかもしれないという可能性は考慮すべきである。」という文章が出て来ますが、考慮したんですか?

2015-03-14 20:13:38
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

まあ、この論文も、他のと変わらず、いかに政府の避難指示や食物規制が被ばく量低減に効果的だったか、とさらっと述べてますが、現実はそんなにスムーズでもなかったですよね・・?あと、1080人実測値が、その不確かさに言及されてないのがね・・

2015-03-14 20:15:51
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

環境省は、日本語での詳細報告を出していました。検索しても見つからなかったので出していないと勘違いしていましたので、関連TWをひとつ削除します。申し訳ありませんでした。 env.go.jp/chemi/rhm/repo… twitter.com/YuriHiranuma/s…

2015-03-16 18:44:55
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

しかしこれ、環境省は、日本語で出すつもりないんだろうか? 「日本の青森県、山梨県と長崎県の3県の小児の追跡調査の甲状腺超音波所見」(要するに、環境省3県調査でB判定だった44人の二次検査結果の詳細報告) nature.com/srep/2015/1503…

2015-03-14 19:24:15

h■m■■k■(秘密保護中・反戦争法案) @ytkhamaoka

3県調査の英語版plosone journals.plos.org/plosone/articl… limitations to this study 以下に課題が書かれている。  簡単な英語である。

2016-03-05 15:10:09
h■m■■k■(秘密保護中・反戦争法案) @ytkhamaoka

英語が読めない人は日本語の こちら pdf p.42 jabts.net/img/mag/pdf/JA… さらに下記も参照 いい加減な調査方法に気付きだまされないためのヒント/トレーニング togetter.com/li/649210

2016-03-05 15:15:03
まとめ いい加減な調査方法に気付きだまされないためのヒント/トレーニング 具体的な設問は明日以降(3/31)。まずは考えてみよう。→追加しました(4/1)→追加しました&タイトル微修正(4/2)→その後も適宜追加するかも。 13936 pv 253 8 users 35