続・鼎談「ライトノベルは文学か」にまつわる議論

各所に議論が広がっていますが、とりあえず藤田氏と海法氏の議論を中心に、ラノベ天狗の横槍も交えつつまとめました。 前編はこちら。 http://togetter.com/li/796272
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藤田直哉@『ゲームが教える世界の論点』『新海誠論』 @naoya_fujita

今回の「ライトノベルは文学か」論争(あるいは、第三次純文学論争2015年度バージョン)に興味を持ったら、前掲の書籍を読んでみると啓発されるところが多いと思う。

2015-03-18 15:13:29
藤田直哉@『ゲームが教える世界の論点』『新海誠論』 @naoya_fujita

もう一つ。あの鼎談の人たちは、大塚の「不良債権しての文学」にどう答えるんだ! っと息巻いてた人がいるけど、その問題提起が掲載された純文学雑誌『群像』の当時の編集長が石坂さんのはず。だから、応えるも何も、問題提起自体を生み出す一助でもあったわけで。

2015-03-18 15:18:44
藤田直哉@『ゲームが教える世界の論点』『新海誠論』 @naoya_fujita

前記の大塚の「不良債権としての文学」に応えていないんじゃないか発言は、しかも、全国紙に連載を持っているような批評家・作家の発言。鍵のなかで言っているので、名前は出さない。なので、これはさすがに看過しない、と決めた。

2015-03-18 15:44:40
藤田直哉@『ゲームが教える世界の論点』『新海誠論』 @naoya_fujita

大塚「不良債権としての文学」、結語近く。「繰り返しますが、ぼくは「経済的自立」に「文学」の全ての価値があると言っているのではありません。しかし大西巨人氏のように黙々とHPに「文学」を無償で発信していく覚悟がないなら、……

2015-03-18 15:46:45
藤田直哉@『ゲームが教える世界の論点』『新海誠論』 @naoya_fujita

現実的に「文学」や「文学者」を存続せしめる具体的な悪あがき一つせずに「文壇」で「文学」を秘儀のまま存続させるのは不可能だと言っているだけです。」

2015-03-18 15:46:51
藤田直哉@『ゲームが教える世界の論点』『新海誠論』 @naoya_fujita

石坂「俺はずっと「群像」の編集をやっていたけど、二〇〇〇年あたりにとんでもないことを考えたわけ。もう純文学をやめよう、って。文学はいいものだとずっといわれてきたけど、なにがい。いのかわからなくなったそれで俺は、若い女の子のためのカルチャー誌を作ろうと思って、「群像別冊を作った」

2015-03-18 15:47:04
藤田直哉@『ゲームが教える世界の論点』『新海誠論』 @naoya_fujita

「さっき「文学はあるのか」っていう話をしましたよね。今はもう、権威性というだけでは文学は存在しない。だから新しいリアル、いわば僕らの今いる世界について、言葉あるいは絵画や音楽のようなアートで、そういう新しい表現をやってもらおうと思って雑誌を作った」

2015-03-18 15:47:35
藤田直哉@『ゲームが教える世界の論点』『新海誠論』 @naoya_fujita

「新しい作家を見つけようとして、演劇の前田司郎さんに小説を書いてもらったりした。つまりそれまでは「群像新人賞」とか「新潮新人賞」から出た人ばかりで文芸雑誌を作ろうとしたのだけれど、そんなのは過去の再生産を繰り返すだけだと思った」

2015-03-18 15:48:22
藤田直哉@『ゲームが教える世界の論点』『新海誠論』 @naoya_fujita

「文学も少し変わってきた。舞城王太郎さんとか佐藤友哉さんとか、 「メフィスト」などで活躍していた人にも、我々の純文学雑誌で書いてもらい始めた。今までの芥川賞や新人賞で権威付けされたものでは、もうみんな読まないだろうと思ったのです」

2015-03-18 15:49:01
藤田直哉@『ゲームが教える世界の論点』『新海誠論』 @naoya_fujita

「二〇〇〇年より少し前、とにかく新人を売りだそうということで、 「文藝」という雑誌を中心に〈J文学〉という動きがあった。そこには阿部和重とか赤坂真理とか柴崎友香さんたちが入っていた。彼らの表現はさまざまで、純文学といえる。かどうかわからないものを書いていた」

2015-03-18 15:50:08
藤田直哉@『ゲームが教える世界の論点』『新海誠論』 @naoya_fujita

「そういうふうに純文学もラノベを意識しなくてはならない。それは新しい動きとして表現のひとつの可能性として考えなければならない状況ですね。」

2015-03-18 15:51:00
藤田直哉@『ゲームが教える世界の論点』『新海誠論』 @naoya_fujita

……「不良債権としての文学」という純文学批判を、純文学雑誌『群像』に掲載したその当人の(元)編集長が、以下のような考えで、「不良債権としての文学」の問いに答えようと実践してきた事実は、本文からも明白じゃないですか。ライトノベルへの無理解を嘆く前に、目の前のテクストを、読もうよ。

2015-03-18 15:52:58
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