ジョン・ファンテ著『バンディーニ家よ、春を待て』『デイゴ・レッド』『満ちみてる生』(未知谷)に寄せられた声。
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タイトルからして傑作の香り漂っていたジョンファンテ「バンディーニ家よ、春を待て」をゆっくりと読破。ズタボロの靴で雪道を往け。それはただかっこいい。 pic.twitter.com/tMG1tAzbyc
2015-05-11 07:50:50ジョン・ファンテ『バンディーニ家よ、春を待て』読了。20世紀初頭にアメリカに移住してきたイタリア人一家。最初から最後までひたすら貧乏。まるで長塚節の『土』のようで、最後まで読めるか心配だったのだけど、主人公三人兄弟の長男が、愛する女の子を思って思って苦しむあたりからいつの間にか…
2015-05-13 20:11:46…そう、いつの間にか、最初は思い入れることができなかった登場人物たちにだんだんと自分が近付いていき、そしてラストシーンへ。 登場人物達を好きになるのではない。好きではない。そんな感傷はまったく不要だ! そんな本です。
2015-05-13 20:12:36ああ疲れた。私にしては、もの凄く一生懸命感想書いた。 好きなんだよこの本が。好きになってしまったよ。 よーし。書店で『デイゴ・レッド』探すぞ。書店でね。Amazonは最終手段だからね。
2015-05-13 20:16:13私の苦手な ブ のつく作家ファンの方などは好きなのかなあ。 私はブ のつく作家はもう2度と読みたくないけれど、ジョン・ファンテは好きである。
2015-05-13 20:23:53帯なし紐なし。未知谷さんは豪傑ですな。売ろうとする気持ちはあるのか?w pic.twitter.com/bchwiUwwQR
2015-05-13 21:02:51ジョン・ファンテ著、栗原俊秀訳・解説『バンディーニ家よ、春を待て』。ブコウスキーが「神」と呼んだ、ファンテの長篇デビュー作。ぞくぞくと熱い感想が!☞togetter.com/li/800193 長文の感想葉書も届きました!ぜひ!! pic.twitter.com/eZmiKGoIlr
2015-05-14 11:47:21さてここで潔い装丁で有名な未知谷の『バンディーニ家よ、春を待て』の表紙と裏表紙を見てみましょう pic.twitter.com/H1oOubP68u
2015-05-19 12:30:57宮下公園でファンテ読んでたら裏表紙の引用が見事に心境を言い表してくれていた pic.twitter.com/Q6ESqjAzp9
2015-05-24 16:12:31ファンテ「バンディーニ家よ、春を待て」いやー面白かった…!セリーヌ、ゴンブロヴィチ、そしてドストエフスキーがコロラドのイタリア系移民だったならこう書いたのではと思わせる、呪詛と屈折と神への畏怖に満ちた貧困の物語。未知谷ありがとう!の9.9オモロー!
2015-05-26 14:57:54「バンディーニ家よ、春を待て」筆者の分身でもある「塵に訊け!」のアルトゥーロ・バンディーニの幼少期なのだけど、一人称視点ではなくて父、母、息子のそれぞれの心象を移動していく、意外なほど綿密な構成。短篇集がシームレスにつながっていくような読みどころのバランスの良さがすばらしいのです
2015-05-26 15:00:35ジョン・ファンテ『デイゴ・レッド』読了。20世紀初頭にアメリカに移住してきたイタリア人家族を描く短編集。私は先に『バンディーニ家よ、春を待て』を読んだので、やっぱり辛いのかな重いのかな寒いのかな、なんて思っていたのだけど、クスりと笑ってしまったり、思わず涙してしまったり。
2015-05-29 18:38:42貧しい移民であるイタリア人は差別され、カトリック教徒だと馬鹿にされる。ワップやデイゴはそんな彼らイタリア人のことをアメリカ人が呼ぶ蔑称。敬虔なカトリック教徒でありながら、そう呼ばれたら相手を必ずぼこぼこにする。乱暴無謀なんだけど、どこか一本筋の通っている。そんな少年達が主人公。
2015-05-29 18:39:10「僕の母さんの戯れ歌」は短いけれど、大いに笑わせてもらいました。 「ディーノ・ロッシに花嫁を」いいです。バンディーニ家に繋がります。 「僕らのひとり」泣きました。 「大リーガー」残念だったね… pic.twitter.com/BZIGkFts2T
2015-05-29 18:43:26『バンディーニ家よ、春を待て』は長編です。主人公の14歳の少年が父親を迎えにいき、声をかけずに帰ってくるときに彼が感じたこと。親子関係ない、男と男なんだ。そうか…ってここでガツンとやられた。もしこのシーンがなかったら、きっとそれほどこの本を好きになってない。
2015-05-29 18:48:31ジョン・ファンテ『バンディーニ家よ、春を待て』読了。米の片田舎に暮らす伊移民一家のある冬の物語。父母と息子三人、貧困と人種とカトリシズムの軋轢から生まれる憎悪、荒廃。家庭や学校での軋み。不貞が狂気を、報われぬ恋は悲劇を呼ぶ。それでもどこか強かさを感じさせる、古典的佇まいの良作。
2015-06-06 03:29:11「つねになにかに追い立てられ、気苦労ばかりの人生を送ってきたズヴェーヴォに、本を読むための時間はなかった。それでも彼は生の言葉を、未亡人よりずっと深く読むことができた。未亡人の屋敷が書物で溢れかえっていようと関係なかった。彼の世界は、語るに足りる事柄に満ちていた。」
2015-06-06 03:29:24ジョン・ファンテはいいなあ。『塵に訊け!』も『デイゴ・レッド』もよくて、『バンディーニ家』もよかった。うまいことはうまいんだろうけど、技巧的なことよりも、自伝的要素を組み合わせて物語りながら、なんか自身の「熱」みたいなところに着地するのが好きだなあ。また他の本も訳されるといいな。
2015-06-06 03:29:43あと。「デイゴ・レッド」「バンディーニ家よ、春を待て」に続く。ジョン・ファンテの邦訳は。まだ出ないのだろか。。。
2015-06-30 21:44:26若き作家が自身の渇きをこの世界に刻み付けようとする試みが結実した傑作。何度か奇跡かと見紛うようなラインが出てきたが覚えていない。本を開く度にそれは新しく蘇るから。バンディーニ家よ、春を待て pic.twitter.com/76vubz2GCK
2015-07-19 17:33:19