若島正先生(@propara)の洋書千一夜part5
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5月6日(土)に、駒澤大学にて、ナボコフ協会の年次大会が開催されます。Brian Boyd(オークランド大学特任教授)の講演の他、秋草俊一郎x後藤篤による対談「ナボコフのエッセイ」もあり。一般来聴歓迎。vnjapan.org/main/news.html
2017-04-20 02:58:40ナボコフ協会の機関誌「KRUG」の第9号が刊行されました。シンポジウム「ナボコフと視覚芸術」などの記事が掲載されています。購入をご希望の方は、事務局までお問い合わせください。1部1500円(送料込み)。vnjapan.org/main/access.ht… pic.twitter.com/ZrKAlXP2PE
2017-04-20 03:07:54実は、あるイベントで羽生さんと対談したときに、いま頭の中にあるアイデアとして話しているのはそれです。いま考えても冷や汗が出るような、すっかり羽生さんの対談力に完敗したトークだったのですが、恐ろしいことに、対談した翌日に図ができあがりました。やはり刺激を受けたんですね。
2017-04-27 14:40:2750歳の若さで亡くなった小野修一さんの名言に「モグラだって空を飛びたい」というのがある。これはプロ棋士が残した言葉の中で個人的にはダントツのナンバーワンであり、小野さんの残した棋譜は一つも思い出せないが、この名言のおかげで、わたしにとっていつまでも記憶に残る棋士であり続けている。
2017-04-27 20:03:51もちろん、これは生涯地味な棋士でありつづけた小野さんが自分をモグラになぞらえた言葉なのだが、それが胸に響くのは、わたしもまた一匹のモグラでしかないことを嫌というほど意識しているからだ。
2017-04-27 20:07:14世の中には、ごく一握りほど、空を飛んでいるとしか思えない人々がいる。わたしにとって、詰将棋では上田さんがそうだった。生まれたときから翼が生えていたのではないかと思えるほどの、ぶっ飛んだ思考の持ち主だった。少なくとも、モグラから見ればそう見える。
2017-04-27 20:10:43詰将棋を作っていても、モグラの身としては、急に翼が生えたりするはずがない。最近、スタイルが変わったと他人の目からは不思議に見えているかもしれないが、本人としては基礎論のようなものをやっているつもりであり、モグラとして穴を掘っているつもりでもある。
2017-04-27 20:19:08しかし、それにしても、たまには「モグラだって空を飛びたい」と身のほど知らずにも思うわけで、もちろんそういう錯覚なしには詰将棋作家として生きていけないわけだが、それが錯覚だとわかっているからこそ、余計に小野さんの言葉が身にしみる。
2017-04-27 20:22:19院生だった頃に、高橋康也さんの『エクスタシーの系譜』を読んで、本当にぶったまげた。こんなに天空を自由に翔けているような人がこの業界にいるのなら、自分はモグラでありつづけるしかないと思った。テクストを地味に読んで、穴を掘っていくしかないと思った。その思いは今でも変わっていない。
2017-04-27 20:27:12グレゴール・ザムザは実は自分がカブトムシだということを知らなかった。知っていれば、窓から空を飛んで逃げ出せたはずなのに、というのがナボコフ先生の意見。
2017-04-27 21:52:58近頃は、猫も杓子もアクティヴ・ラーニングだそうな。課題解決型学習、または能動的学習というらしい。与えられた課題を議論しながら解決することのどこが能動的なのか、さっぱりわからない。課題というのは、与えられるものじゃなくて、自分で設定するものだろうに。
2017-04-27 22:05:40京大将棋部のOB会へ。毎年この時期にあるのだが、来年の会は28日にするか29日にするかという話のときに、4月28日はシニアの日だということを教えてもらう。やだな、「死にや」だなんて。そうはいっても、4月29日だと「屍肉」になってもっと悲惨。
2017-04-29 23:07:54Harry Crewsが昔にEsquireの連載"Grits"で、vasectomyを受けた話を書いていたが、なぜか無性にそれをもう一度読みたくなり、Blood and Gritsを注文。
2017-05-01 11:59:53停年退官の最終講義代わりに、11月に某所で90分しゃべることになっているのだが、そのネタを思いつき、あれやこれやと夢想をふくらませる。詰将棋創作でも同じなのだが、アイデアをどのように描くかという、このスケッチ段階がいちばんおもしろい。
2017-05-01 12:13:26小野修一さんの「モグラだって空を飛びたい」の正確な出典、どなたかご存知の方がいらっしゃいましたらご教示いただけないでしょうか。わたしの記憶では、将棋世界の1ページ分の記事(順位戦関係?)だったような気がするのですが…。
2017-05-01 12:22:47【洋書千一夜0247】William Hjortsberg, Jubilee Hitchhiker (2012)。ヒョーツバーグが亡くなったというしらせを聞いて。実はBrautiganの評伝が彼のベスト・ブックだと思うが、なにしろばかでかい本なので、翻訳紹介される見込みゼロ。 pic.twitter.com/pnfVRpFwf2
2017-05-01 12:32:02【洋書千一夜0248】William Hjortsberg, Odd Corners (2004)。ヒョーツバーグのお買い得本。入手困難なSymbiographyとGray Mattersを併録。ヒョーツバーグの序文も付いていて、デビュー作Alp発表前後の話が読める。 pic.twitter.com/9ez0mE2OfU
2017-05-01 12:48:22Falling Angelのあのネタ、映画で観ているとエエッとなるが、原作を英語で読んでいると、もっと早くにバレてしまうのでした。でも好き。だって、オカルト・ハードボイルドという珍種だものな。(なんか、ヒョーツバーグとモグラの話を交互にしているような気がする。)
2017-05-01 13:01:33きのう、壬生大念仏狂言で「蟹どん」(=蟹殿)を観た。つまり、猿蟹合戦ですね。しかし、「蟹どん」と書いてあるのを見て、すぐに「蟹丼」と脳内変換してしまったのは、わたしだけだったのだろうか。
2017-05-01 13:11:01José Ramón Larraz の代表作と言われる Symptons (1974) がそこそこ楽しめたので、もう一本、Vampyres (1974) を観ようかと思って調べてみたら、邦題が『ドーターズ・オブ・ドラキュラ/吸血淫乱姉妹』となっていて一瞬引く。
2017-05-01 13:57:44José Ramón LarrazのSymptonsからのつながりで、Narciso Ibáñez SerradorのThe House That Screamed(1969年、邦題『象牙色のアイドル』…トホホ)を観ることに。youtube.com/watch?v=OsSnwp…
2017-05-01 14:13:23John Carpenterでたった一本観ていなかった(存在を知らなかった)のがこれ。TV映画だったのね。Kurt Russellが演じるElvis、というだけで悶絶死しそう。 pic.twitter.com/wxtwRtlQMO
2017-05-01 19:42:57