中国の次世代ロケット 長征5号、6号、7号について

有人宇宙飛行や月探査等、宇宙開発で存在感を増す中国ですが、現在新型ロケット「長征5号、6号、7号」を開発中です。 ヒドラジン系から液体水素、ケロシンへ 機体はモジュラー構成 等、様々な新機軸を取り入れた長征5~7号。 続きを読む
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中国の民間宇宙開発については@hadukinoさんのhttp://togetter.com/li/837134 をご覧ください

LH2 @LH2NHI
そういえば、さっき中国の民間ロケットで盛り上がっていたけれど、 この前長征5,6,7号について記された論文を発見したので以下連ツイで紹介します。

■新世代長征ロケット(長征5号,6号,7号)の概要について

LH2 @LH2NHI
「長征5号は、直径5mの水素コアと直径2.25m,3,35mのブースター、水素上段の有無の組み合わせで、合計6種類の形態を持つロケット」ですが、 IAC 14で発表された論文 The New Generation Launch Vehicles In China によると
LH2 @LH2NHI
"長征5号は 2段式、5mコアに3.35mのブースター4本をつけた「LM-5」GTO 13000kg 1段式、5mコアに3.35mのブースター4本をつけた「LM-5B」LEO 23000kg の2種類がある” となっています。 pic.twitter.com/IZaMNjT1pl
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元々は
A・直径2.25mのブースター
B・直径3.35mのブースター
1・直径5mの第1段
2・直径5mの第2段
を組み合わせて
・A×4+1
・A×2+B×2+1
・B×4+1
・A×4+1+2
・A×2+B×2+1+2
・B×4+1+2
と6種類作る計画だったのが、

・B×4+1
・B×4+1+2
・B×4+1+2+LMU-2
に絞られたようなのです。

LH2 @LH2NHI
長征6号は ”第1段の直径は3.35mで、一機のYF-100エンジンを搭載、 第2段には推力5kNのYF-115エンジン1基、フェアリングは直径2.6m,700km SSOに500~1000kg” pic.twitter.com/9MtCQNSt7J
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LH2 @LH2NHI
長征7号は "2段式で、コアステージは3.35m、4本の2.25mブースタを装着しLEO13500kg" …に加えて…
LH2 @LH2NHI
"LM-734はLM-7にLM-3Aの第3段をつけたものでGTO7000kg" "LM-720はLM-734からブースタを外して720kmに2900kg" とあります。 pic.twitter.com/VpddmHWRYO
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LH2 @LH2NHI
上段としては3.35m用のLMU-1と5m用のLMU-2を準備、 LM-5,7に装着すると衛星を直接SSO,MEO,GEOに投入できる、 とあります。複数衛星の打ち上げも可能。 pic.twitter.com/RR7wndfT1J
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LH2 @LH2NHI
LM-5は前述のLM-5とLM-5Bの2種に絞られていますが、それらのスペックは昔長征5が6種類あったころの長征5号Eと長征5号Bとほぼ同じです。 pic.twitter.com/y6fWLI1mOV
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LH2 @LH2NHI
ただ、長征5号の中間的な形態がすべてオミットされています…。 大は小を兼ねる。という事かもしれません。 そしてミッションの大半がLM-5かLM-5+LMU-2で検討されています…。 LM-5B、ステーション以外使わないのかな? pic.twitter.com/eXKJ5ZjUn3
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LH2 @LH2NHI
そしてこれら長征5号の飛行経路を示したものがこちら。 LEOミッションが ・フィリピン上空をもろに飛んでいる ・ブースターとフェアリングがフィリピンすれすれに落下 ・第1段がニューギニア島沿岸に落下 って本気ですか中国さん… pic.twitter.com/TPr57nmfN1
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LH2 @LH2NHI
以上、新型長征について ・長征5号は6種類が2種類に。でも上段が増えたよ ・長征7号は長征3Aの上段をつけたり新型上段もつけたりするよ。 ・ブースターは近隣諸国沿岸に落下するんだ。ごめんね~ というお話でした。論文リンクはこちら iafastro.net/download/congr…
LH2 @LH2NHI
しかし長征5,6,7号 “One-series, Two-engine, three-module” 「2.25,3.35,5mの3種類のブースターの組み合わせを変えていろんなロケットが!」 だったのが結局ここまで分化するとは… 結局モジュラー化は難しいんだ、ということですね。

■飛行経路の謎
さて、さっき出した飛行経路についてですが、
GTOはきれいに真東に飛ばしていますが、
LEOは軌道傾斜角42°を狙うため、フィリピン上空を通り、ブースターもフィリピンギリギリ、第1段がニューギニア島ギリギリに落下しています。

もうちょっと何とかならないか、そもそもなぜLEOが42度なのか?

Kaede Kiyomizu @KojiEji
ここまでずさんな計画は見過ごせませんね〜。 twitter.com/lh2nhi/status/…
LH2 @LH2NHI
@KojiEji 逆にこのギリギリ避けた感、 長征5号の中間形態がなくなった原因は、フィリピン本土へのブースター落下が避けられなかったからでは?という気がします。
LH2 @LH2NHI
もしかして長征5号のいろんなバリエーションがなくなったのって、 中間的なブースターの組み合わせ(2.25mとか)だと LEOミッション時にフィリピンに落下することが避けられず、 それで何とかギリギリフィリピンに落下しない組み合わせがあれなんじゃないか、という気がする…
大貫剛 @ohnuki_tsuyoshi
@LH2NHI しかしまあ、真南~真東までの方角に太平洋が広がっているという位置だけは、日本は世界最良の宇宙開発適地と言えますね。他はニュージーランドぐらいですか…
LH2 @LH2NHI
@ohnuki_tsuyoshi そうですね。個人的にはLEO傾斜角42°の理由がちょっとわかりません。この傾斜角は酒泉射場の制約のはずですが、海南島にすべて移管するわけではない、という事なのでしょうか???
坂田鋼鐵郎 @koutetsurou
あ、そうか。海南島の緯度が20度だからGTOへの投入軌道が本来の最も効率のよいLEOなわけか・・・ってぇことはこの図のLEOは今までに神舟で打ち上げたモジュールとのランデブーを目的とした打ち上げ経路ってことかな?
坂田鋼鐵郎 @koutetsurou
となると、海南島から打ち上げるとわざわざ性能の低くなる軌道傾斜角42°のLEOを論文に提示している理由はナンジャラホイ?なにか中国にとって利用価値のある軌道なのかねぇ?
大貫剛 @ohnuki_tsuyoshi
@LH2NHI 有人ステーションのバックアップとしては内陸の射場を使えるようにしておくのかなと思いました。海南島周辺の制海権に自信がない(少なくとも宇宙関係者は)とか。
LH2 @LH2NHI
@ohnuki_tsuyoshi なるほど、酒泉をバックアップに使えるように…ということですね。
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