「斬る」のは腕がないと深傷を負わせるのは難しいけど、突く、刺すは比較的経験のない人間でもそれなりの傷を負わせることができる。だけれど人間塹壕とかジャングルとか室内でいきなり敵に出くわすと本能的に振りかぶっちゃうんだよね。だからスコップとか銃の台尻が白兵戦の武器として重宝された。
2015-07-09 18:17:09戦争中の経験談で、日本刀が折れたとか切れないという記録を剣術家の方に読んでもらうと「これじゃどんな名刀も壊れる」と。武器である以上、日本刀も正しく管理し使用しなければ、期待される殺傷能力も耐久性も維持できないということで、その知識が末端では欠落していた。
2015-07-10 00:17:10石光真清の手記に、旅順要塞の激烈な戦闘から生還した将校の語るノウハウがあって、その将校は軍刀なんか持たず円匙を構えて突撃し、飛来する弾丸は円匙で弾いて反らし(構え方に要領があるんだそうな)、わずかな窪みに飛び込んで穴を掘って生き延びたという。
2015-07-10 00:30:05@saemonhiguchi @seibihei 山本七平氏の著述を見て「ああこの事例は刃筋を立ててませんね」と。もちろん刀に通暁した将校もいたでしょうが、日本刀の超国家主義的な神話化の反面、本来は合理的な武器であるという本質が見失われていたのではないかと思います。
2015-07-10 00:37:39@tsukasafumio @saemonhiguchi キーボードに慣れた人に、ファッションとして矢立渡しておきながら、「毛筆の書き方がなってない」と怒るようなw 前提条件を無視して「武器だ!」と渡したのがいろいろ問題だったのかも
2015-07-10 00:42:06@seibihei @saemonhiguchi 幹部用の9mm拳銃を練習もメンテもせず振り回して「当たらん」「壊れる」言うようなものではないかと。
2015-07-10 00:47:42@tsukasafumio @saemonhiguchi そうですね。その上に「拳銃は最後の武器」「9mm拳銃さえあればラブリー」とかいろいろ言われているような状態w
2015-07-10 00:50:57@seibihei @tsukasafumio ナショナリズムは愛刀の仇にござ候w ただ付け加えると『戦ふ日本刀』の記述を批判する研究者の方もいます。
2015-07-10 00:44:01@saemonhiguchi @seibihei ぞんざいな扱い方で破損した刀の事例は、逆説的に日本刀や軍刀から武器としての有効性・実用性が失われていたことを示すものかと思います。
2015-07-10 00:39:16@tsukasafumio @seibihei 最近のブームで短い原稿を書かせてもらったのですが、調べると日本刀は南北朝期以外は戦争にあまり使ってないんですよね。
2015-07-10 00:40:09@tsukasafumio @seibihei 現在の武器に例えるとむしろ拳銃に近い存在。護身用だったり身分表象だったり。
2015-07-10 00:41:29@saemonhiguchi @seibihei そうですね。怒りのデスロードな状況なので、すぐ引き抜いて手っ取り早く殺せる刀は武士でも農民でも僧侶でも便利です。
2015-07-10 00:49:30@saemonhiguchi @seibihei 以前にも呟きましたが、暴力に満ち溢れた中世における刀とは「日常の生活道具」だったと言えます。現代のように武器を戦争=非日常の道具と見ると、中世における武の本質を見誤るのですね。
2015-07-10 00:44:52@tsukasafumio @seibihei 私の同意見です。だけど工業製品としての軍刀は、きちんとした研究対象にしてあげたいなぁ。
2015-07-10 00:47:01@saemonhiguchi @seibihei 近代軍における護身・権威の標章としての軍刀は、刀剣史とはまた別のアプローチが必要なのかもしれませんね。
2015-07-10 00:54:22@tsukasafumio @saemonhiguchi 「武の象徴としての刀」というのは、一つの文化史になりそうですね。他の文化での「武の象徴」と比較するのも面白そうです。
2015-07-10 00:56:26@seibihei @tsukasafumio @saemonhiguchi なぜか太刀と打刀、一緒に『武の象徴』になってしまったのが面白いなあ、と。
2015-07-10 01:40:00@seibihei @saemonhiguchi 明治国家が将校と警官に授けたのが西洋式サーベルであったのは象徴的ですね。サーベルは封建時代の武士階級から決別を示す、近代国家の武威の象徴として意識的に採用されたと思われます。
2015-07-10 00:59:21