山口大学・高橋征仁教授による茨城・千葉県住民の意識調査結果をめぐって
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@nekoyasshiki @monstar81053 なるほど, そこも含めてのアンケートなのかもしれませんが, 考慮しないといけない要素が多数あるってことを意味していますね. バイアス入りまくり..
2015-10-14 23:58:57@jsdfq43wtr @monstar81053 まあ、現実のリスク認知・評価と一致しない部分(地域差等)があるとするなら、そこをリテラシーに棚上げしないで、メディアバイアスや組織バイアス含めて、ネチネチと検証していかないと。が、そこで、読む気力問題がおきてくるw
2015-10-15 00:06:17@jsdfq43wtr @nekoyasshiki 参考にしたメディアの「専門家のブログ」でどなたのブログを参照していたのか調べたらいろいろと分かる調査なんでしょうけどねー。その欄が無いのがなんとも。もっともそれを暴くとあの界隈への追及も厳しくなりそうですが。
2015-10-15 00:33:30@monstar81053 @nekoyasshiki ですね. 勉強する内容によって安心するのと不安になるのと別れるので.
2015-10-15 00:35:31@jsdfq43wtr @monstar81053 もー単純にツイッターや顔本をやっているかどうか。知ってるアカウントを聞くとかでいいようなきもしないでもないw
2015-10-15 00:37:16@nekoyasshiki @monstar81053 他に問題点として, 実際に防護できたかどうか測りようがないこととか.
2015-10-15 00:41:23(一応中身をご紹介)
山口大学・高橋征仁教授が茨城県と千葉県の住民を対象に行ったアンケート調査結果を正式公表した論文bit.ly/1jnRdpU (関西学院大学災害復興制度研究所の紀要「災害復興研究」の2015年版に収載)を読みました。データとして見るならp.49以降で十分です。
2015-10-15 17:20:20アウトラインは2015年7月にあった報告会のハイライト動画bit.ly/1VWCwsr と報告内容を要約した常総生協のニュースレターbit.ly/1VWDftS でほぼ出尽くしですが、論文では使われた調査票(2014年11月実施)と方法がわかる
2015-10-15 17:27:09調査の実施対象は4通り(人数は回答者数):常総生協組合員(茨城県内904+千葉県内335人);パルシステム千葉組合員(柏市+α?、442人);千葉県私立幼稚園A(松戸市と流山市、223人);千葉県私立幼稚園B(松戸市、59人)。千葉県の回答者は4つのグループに分散しています。
2015-10-15 17:42:02ご参考までに常総生協の組合員数は5659名(2014年3月現在)bit.ly/1jCbmrW 、パルシステム千葉の組合員数は219,788人(2014年度末)bit.ly/1jCc6xa (2つの生協のHPを見比べれば性格の違いがわかります)
2015-10-15 17:50:39以後の解析は回答者を4つのグループに分けて比較しています。回答者数内訳は円グラフのとおり。(DK/NAとは「男性回答者/不明回答」の略。解析は女性回答者に限定) pic.twitter.com/ViuMp6mdoT
2015-10-15 18:08:40回答者の不安傾向の測定に使った「BIS(Behavior Inhibition System行動抑制システム」bit.ly/1jCg1de とは、7つの質問(調査票では設問29のa-g)に「かなり当てはまる=4点」から「全く当てはまらない=1点」の4択で回答(続
2015-10-15 18:16:38(続き)7つの質問(調査票では設問29のa-g)のうちa(「悪いことが起きそうになっても、不安になった り、神経質になったりすることはほとんどない」)とf(「友達と比べると、私は心配事がかなり少ない」)の2問以外は高点数(=「あてはまる」回答)ほど不安傾向が強いことになります(続
2015-10-15 18:23:33(続く)7つの質問に対する回答(1点-4点)の合計点(範囲は7-28点)を7で割った平均値を回答者個人のBIS得点として以後の解析に使用しています(回答者全体の平均値は2.53、標準偏差は0.540)。
2015-10-15 18:39:58階層的重回帰分析では、基本の重回帰分析(複数の独立変数を使って従属変数の値を予測する)モデルに新しい独立変数を追加していき、説明力を表す決定係数R2が有意に増大するかどうかを見ますbit.ly/1jCw8HP (続く)
2015-10-15 19:42:27表3の事故直後のリスク低減活動の数(調査票では複数回答可の10通りの活動ブラスその他、何もせずの12の選択肢)に何が影響したかを次の表4で検討(続く) pic.twitter.com/4pS7zyglWA
2015-10-15 18:48:56表4で各独立変数名の横に書いてある数字は標準偏回帰係数といい、この独立変数が従属変数(予測の対象となる変数)に与えた影響の大きさを表します。R2は決定係数といい、独立変数全体が従属変数をどれだけよく説明するかを表します。 pic.twitter.com/2EO4QRotji
2015-10-15 19:32:26(続き)表4では基本モデルに回答者の不安傾向の強さを表すBIS得点を独立変数として追加したところ、決定係数R2は0.002増加し、この増加のP値は0.05未満で有意と判定されました。pic.twitter.com/2EO4QRotji (続く)
2015-10-15 19:50:48(続き)しかしBIS得点の標準偏回帰係数(値は0.050で他の独立変数のどれよりも小さい)の有意性(p<0.05)が他の独立変数の有意性(p<0.01)より小さく、この変数を追加しても他の独立変数の標準偏回帰係数(影響力の大きさ)がほとんど変化しないという理由で(続く)
2015-10-15 19:59:31(続く)著者は「事故直後のリスク低減行動に関して、それを不安過剰や恐怖症として説明するのは、かなり無理があることがわかる。」と述べています。ちなみに表4で標準偏回帰係数(影響力の大きさ)が最大だったのは「チェルノブイリ自主勉強」、その次が「専門家ブログ」でした!
2015-10-15 20:04:04さて、事故直後とそれから3年半がすぎた調査時点(2014年11月)とでリスク低減行動の数がこう変わったというのが表5です。事故から3年半後のリスク低減行動の数に何が影響したかを次の表6で検討(続く) pic.twitter.com/BLuCRptVUr
2015-10-15 21:02:39(続き)表6では、表4の事故直後のリスク低減行動数に大きく影響した独立変数4つにもう3つ独立変数を足して組んだ基本モデルに3回に分けて独立変数を追加し、説明力を表す決定係数R2の増大が有意かどうかを見ました pic.twitter.com/QJ815PKg3i
2015-10-15 21:17:10基本モデルに4つ変数を追加した2つめのモデルからは、同居家族が少なく、家族の団体活動参加数も少ない人が放射能問題を人前では話さないと決めて調査時点(2014年11月)もリスク低減活動を続けていることが伺えます。 pic.twitter.com/Y3PV2dA6nL
2015-10-15 21:22:43