哲学、デリダ、医療、そして哲学。

優しい方が、不埒な僕に本の読み方やデリダの解釈を教えてくれました。創発ってこういうことだと実感できて本当に楽しかった。個人用メモです。
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よねもと @yutayonemoto

『声と現象』を読んでリハビリの論文書きたい。でも、まず読めないし、書けない。哲学書って読めない人が読めるようになるにはどうしたら良いのか皆目見当がつかない。気合い?

2015-08-22 22:55:26
青島周一 @syuichiao89

@yutayonemoto 僕も声と現象を読んで薬剤効果の因果関係を考察したいなぁと思ってるんですが、いかんせん、理解不能です。。

2015-08-22 22:56:59
よねもと @yutayonemoto

@syuichiao 「絶対何かあるでこれ」感がめちゃくちゃあるんですが、それ以上に理解が進む気配はなさそうです笑 まずはまともな科学に準じた論文をかけるようになります… 先日お教え頂いた『デリダ』読んでます^ ^

2015-08-22 23:01:30
青島周一 @syuichiao89

@yutayonemoto わかります~!絶対何かあるで、感たっぷりですよね~!

2015-08-22 23:06:15
オリ @suisankabutsu

@yutayonemoto 僕は、読んでわからない長々した文章に出会ったらまず、S、V、O、Cをいっこいっこ書いていって、単純にS+Vというミニマムな基本構文から読む、っていうのをやって『声と現象』『グラマトロジー』を読んだ記憶があります。一文字一文字読み進めた、という感じです。

2015-08-22 23:01:38
よねもと @yutayonemoto

@suisankabutsu お教え頂きありがとうございます…!ものすごく参考になります。普段よむ医療系の文献と哲学書は根本的に読み方が違う事がわかりました。わかってるつもりでも意識して読み方を変えてはいなかったです。時間をかけてゆっくり丁寧に読まないと歯が立たないですね。

2015-08-22 23:05:58
オリ @suisankabutsu

デリダの哲学書は難解だ。読解対象になる哲学者の全体的な主張を把握したうえで《細部》からその《全体》を取り出そうとするから。デリダのことも、読解対象のことも十分知らない読者にとっては、何が問題になっていてこの先どう進んでいくかわからず、そしてデリダの言葉遣いにやられて諦めてしまう。

2015-08-22 23:06:09
オリ @suisankabutsu

『声と現象』の読解対象はフッサール現象学。デリダは、1)受動性や他者に注目し始めた後期フッサールを評価しつつ、2)主体的な意味の受け取りという現象学の核心部分(『イデーン』)を批判する。それを、主著『イデーン』ではなくて、初期『論理学研究』からその批判の萌芽を読み込もうとする。

2015-08-22 23:11:27
オリ @suisankabutsu

簡単に言うと、主体性批判。「その君が感じた確信、あってんの?」っていうエゴイズムに対する批判の差し向け。その論拠は、主体のそもそもの条件になっている《時間》と《他者》(空間的差異→他者、延期→時間)。これが差延。主体の前にある《差延》は認知できない秘密の花園で、主体性批判の根拠。

2015-08-22 23:15:23
オリ @suisankabutsu

ここまで書くと、「言葉の意味はそもそも通じない」とか「主体性なんてうそっぱちだ」「現象学に価値はない」というようにデリダの主張を読んでしまいがちだけど、そこはツンデレのデリダ。現象学を評価したうえで批判している。現象学の基づける価値がゆらぐわけではない、と序文に書いている。

2015-08-22 23:17:17
オリ @suisankabutsu

なんでデリダが、もっと言えば、フランスの現代思想がフッサールの現象学にはまったのか、にまで及ばないと「デリダは現象学を現前の形而上学として破棄した」っていう短絡化を起こしてしまう。20世紀初頭一世風靡した現象学。現象学は「自分の手元から考えていける!」という学問の足場作りだった。

2015-08-22 23:19:43
オリ @suisankabutsu

@yutayonemoto 就寝前に申し訳なかったです。だいたいフォーマットはこんな感じかなあと思うところを書いてみました。『声と現象』が医療現場のリハビリというところとどうつながるのか、門外漢の私には分かりませんが、ヨネさんの今後の進展の一助になれば幸いです。

2015-08-22 23:21:58
よねもと @yutayonemoto

@suisankabutsu いえいえ、こちらこそ本当に有難うございます。哲学だけでなく、つまみ食い勉強ばかりなのを猛省しています。一つづつ丁寧に議論が深められるように勉強していきます。わざわざありがとうございました。

2015-08-22 23:26:46
よねもと @yutayonemoto

人の優しさに触れて精神が落ち着いた。

2015-08-22 23:27:01
オリ @suisankabutsu

フッサールはポジティブなひと。積み上げていける、という自信のあったひと。でもデリダはネガティブなひと。本当にこれ大丈夫なの?って不安に思ってしまうひと。だから、デリダは、フッサールよりも実存的に近いハイデガーの死の不安の哲学に心酔した。

2015-08-22 23:26:04
オリ @suisankabutsu

不安気質なひとだなあっていつもデリダ読んでいて、彼の実存の核心はここだなあと思う。何かを決定したあとの、別の可能性が気になってしまってしかたがない。でもそのいっぽうで、彼は頭が良くて自信家なところ、また文学や言葉が好きなロマンチストなところがあって、その加減が《Derrida》。

2015-08-22 23:27:59
オリ @suisankabutsu

「デリダ!」って興味もったときは、ハイデガーもフッサールもプラトンも彼の源泉は何も読んでなかった。だから彼の見えている領野は知りようがなかったし、使っている現象学のタームなんかもよくわからなかった。だから、一文字一文字理解していくことでしか近づけなかった。

2015-08-22 23:37:46
オリ @suisankabutsu

自分がデリダに共振していたところが何となくおぼろげに見えてきて、「こうか!」ってなったときに、ようやくデリダの書いてる中の総体からそれぞれがわかるようになってきて、そこで一区切りして、デリダの源泉の、古典哲学~近代哲学にずぶずと入ってきて哲学の言語に慣れてきたところ←今ここ

2015-08-22 23:40:00
オリ @suisankabutsu

いろいろ哲学書読んできてデリダもわかるようになったかなって思って、たまに戻ってみるんだけど、確かに理解が進むようになってきたなあって思う反面、「この書き方、まどろっこしいわっ!」ってフランス現代思想の文法にいらっとすることはある笑 デリダ専門の外のひとが嫌がるのよーくわかった笑

2015-08-22 23:42:44
よねもと @yutayonemoto

んんん。いやー、ほんと、むずかしい…笑 インスタント勉強では絶対アカンわ… →苫野一徳Blog(哲学・教育学名著紹介・解説): デリダ『声と現象』 ittokutomano.blogspot.com/2012/01/blog-p…

2015-08-22 23:35:34
オリ @suisankabutsu

頭良いひとは、ズババババンと哲学書読んで要点はココでしょ、はい、問題解決しました、みたいな読み方ができるんだろうなあとは思う。でもふつうのひとは、そうはいかない。哲学書特有の文法に参ってしまって「日本語が読めない???」っていう風になってしまうし、10頁も読まずに閉じてしまう。

2015-08-22 23:51:25
オリ @suisankabutsu

読むのに慣れるのに時間や周りの環境(人間関係とか含めて)が要ってしまう。40代の研究者でも若手扱いの空間。でも、なぜだか「哲学書の中に自分が内にもった悩みの答えを探してみたい」という需要はずっとあって、手に取る→閉じる、が無数に起こってきたし、起こってきた。

2015-08-22 23:53:53
オリ @suisankabutsu

ちょっとでも哲学の文法や特徴がわかってきたからには、その導入の助けができればいいなあといつも思う。ふつうのひとでもわかる哲学の導入。デリダなんか特にそうだし。ルサンチマンとか、でっかい動機に支えられているひと以外は、或るひととの人間関係に支えられながら哲学書を読み進めていく。

2015-08-22 23:56:51
小西由紘 @k244416

@suisankabutsu 特にデリダは5ページくらいで辞めました。無理ですあれは。

2015-08-22 23:52:10
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