ろう者の父が骨折手術

Kazue Kawabuchi @kazueDEAF

手術前の心得ファイル手話通訳したら「不安の方は眠り薬出しますので云々」書かれてあり、聾父が「私はとっても不安！眠りたい。覚醒怖い」的に。看護師さんに「父なめっさ怖がりやねんで、覚醒のままやとめっさ不安ってゆうてる。図体でかいのにねえw眠り薬処方ってあるようやんけど」

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看護師「はい、ありますよ。手術の時に調整して眠れるようにしときましょうか？」聾父「私は陸上やっていて心は強いけど、病気になるととても気が弱くなる」「こうみえて陸上で日本聾大会2位やで」的な自慢はもうよろしいがな（笑）看護師さん「わーすごいですね！」とか合わせてくれGJ☆

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とりあえず局部麻酔でも眠れるようにしてくれるらしい。聾父ホッとされ。看護師「あっメガネは外していきますよ」父「もし手術時メモ見せる場合メガネがないと見えない」看護師「あーそうかメガネ持っていきますわ」父「それかマジックで大きく書くか、大きく身振りで」看護師「OKです」

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看護師さんに「麻酔切れると激痛らしいねんけど大丈夫？」看護師「大丈夫ですよ。痛み止めありますし」私「あの通り神経質やからもし何かあったら」「手話の『痛い』『大丈夫』『薬』は覚えてください。」看護師さん即手話の確認を。ええ病院や！＼(^o^)／

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ただ事務的な話を手話でのやり取りするより、聴者が世間話をするようなふとした関係のない会話でも手話してほしいなあ。そういうたわいないおしゃべりが聾者は実は嬉しいんですよ。

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聾父「あなた注射うまいわ！」「私小心者やねん、ダメやね怖くて怖くてたまらんよ」「ビールはあかんか？w」的に看護師さんとのおしゃべり楽しんでましたよ(もちろん手話通訳)

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手術始まる15分前に看護師さんが検温、血圧、脈計りに。「あらっ！37.6度！」とのたまるので「えっ風邪？」と尋ねると「ううん、病気からくる熱ではないと思います。ひどく緊張してるのかな」と。聾父めっさ緊張してんのね…知恵熱みたいなやつ？うわお…大丈夫か？くどくどと「眠り薬を」と訴え

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肝っ玉ちっこい聾父はしきりに眠り薬を、と所望していたが、主治医の「あなたが寝てしまうと、痛みの確認ができない。確認しながら手術したいので、起きてて欲しい」と言われ、覚醒したままの伝達麻酔(局部麻酔)になったそうです。

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聾父によると、最初の指先にぶっとい注射がやたらと痛かったらしい。そのあと、脇に麻酔注射をかけましたがそれは痛くなかったらしい。眼鏡外した父のために大きなマジックで書かれた紙に「電気が入るような感じがします」と見せられ「電気/入る？」と意味がわからなかったそう。電線が入るの？的な

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しばらくして、腕にピリリっと電気が流れるような感じがあり、これのことか！と理解したそうです。「ピリリっ(痺れる様子)/ある」と身振りで答えたらしい。

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そして回答につまったのが見せられるメモ書きの「今痛い？」「今も痛む？」だったそうです。「今痛い？」は『今』痛いかどうか？と理解したので「うん」(うなずき)「いいえ」(首ふり)で回答出来るのだけど、「今も痛む？」の意味がわからない。なんの『も』か？と混乱したらしい。

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聾父は痛みに関する日本語が難しいなあ、的にしきりに。

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聾父は痛みに関する日本語が難しいなあ、的にしきりに。

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指先の痛みどう？麻酔が切れると痛むけど、痛みがひどくなってから薬飲むよりは、痛みがきつくなる前に飲む方が薬がよく効くよ、と看護師さんから。しかし、その痛みの程度をうまく言えない聾父。私がこれならどう？と数字化したもので指差しすることに pic.twitter.com/4glHZiBIbP

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Kazue Kawabuchi @kazueDEAF

指先の痛みどう？麻酔が切れると痛むけど、痛みがひどくなってから薬飲むよりは、痛みがきつくなる前に飲む方が薬がよく効くよ、と看護師さんから。しかし、その痛みの程度をうまく言えない聾父。私がこれならどう？と数字化したもので指差しすることに pic.twitter.com/4glHZiBIbP

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聾父によると、手術室はみなさん大きくマジックで書かれた紙をとっかえひっかえ見せてくれたり、身振りでしてくれたりと、不安な思いもしない程だったようで、こんなんなら眠り薬いらんくても良いわあ！ドキドキもなかったし！的で、ホッとしたそうです。

Kazue Kawabuchi @kazueDEAF

看護師さんに聾父が感謝している旨を伝え、「この病院は聾者に慣れてんのですか？」と聞いたら「いえ、聾者は初めてです。ここは整形外科なので耳の遠いお年寄りの方がたくさん来られます。そのため紙を見せたり身振りすることに私達は慣れているせいかと思います」とのこと。

Kazue Kawabuchi @kazueDEAF

聴者もいつか年を召されるにつれて耳が遠くなったりします。その時のために手話を覚えたり、テレビに日本語字幕つけてもらえるとこれから助かると思いませんこと？聾者だけではないんですよ〜聴者のあなた達にもいつかやってくるであろう未来のためにも。

Kazue Kawabuchi @kazueDEAF

麻酔が切れたあとの意思疎通のために、看護師さんに「痛い？」「少し/痛む」「痛い！」「痛み/マシ」「痛み/ひどい」など聾父が教えてました。「おお！素晴らしい！」と大きな拍手したりして。看護師さんもまんざらではないご様子。父もうまいなあw

Kazue Kawabuchi @kazueDEAF

あとは私これで帰ります、父のことやから聴者にうまく言えないし意思疎通できないから、痛みを我慢すると思いますので、度々やってきてはしつこく「痛い？」と尋ねてあげてください。よろしくお願いします、とくどくどお願いをしました。