宮本和英 @kazmiyamoto さんの出版業の問題点とそれに対する反応

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大門弘樹 @hdymon

出版業界のツイートが各所で盛り上がってて、電子書籍とツイッターの出現は黒船来航なんだと実感させられる。昨日の宮本氏に続いてこちらもオススメ → モーニング編集長・島田英二郎氏「編集者の仕事を一言で言うと」 http://togetter.com/li/86885

2011-01-07 20:52:51
宮本和英 @kazmiyamoto

私もよく経験しました。RT @hdymon 新しい出版企画の前に立ちはだかるのは、実は出版社の営業というポジションの人。判断基準は類書の部数という人がすごく多い。よって類書のない本は通してもらえない。この悪循環に私も苦しめられた。

2011-01-08 01:22:33
宮本和英 @kazmiyamoto

実体験B アントニオ猪木さんが引退した時、僕は「猪木寛至自伝」(文庫版「アントニオ猪木自伝」に改題)を出しました。その初版部数を決める際に、営業は〇千部と言います。僕は〇万部と考えていたので、その開きの大きさに吃驚し、〇千部の理由を聞くと、過去の猪木関連本の実売数を調査してみて…

2011-01-08 01:32:51
宮本和英 @kazmiyamoto

実体験B 過去の関連本の実売数を調査してみて一番売れていなかった本の数が〇千部だからだという。「営業的に分析してみた結果だ」と言われた。その言葉にカチンときた。それは分析ではない。猪木さんが遂に引退し初めての自伝という要素は考慮されず、誰が書いたか知らない売れなかった本が基準?

2011-01-08 02:20:37
宮本和英 @kazmiyamoto

実体験B 勿論、今まで経験のない本の部数をどうするか、類書を基準にするのは当然ですが、それで済ませてしまうのではなく、そこからその本の企画のプラス要因、マイナス要因を挙げて検討すべきことだと思います。 類書の実売数の最低数を基準にするのがルールならもう自動的に決めればいい…

2011-01-08 02:25:09
宮本和英 @kazmiyamoto

実体験B 営業としての判断はないのと同じことになります。ただ自動的に「類書の最低部数を、わが社の初版部数とします」と宣言して終わりでしょう。その時は最終的に私の要望に近い部数で決まりましたが、必死でとってきた企画を凄く貶められた気持ちンになったものです。そういうっことを重ねて…

2011-01-08 02:28:36
宮本和英 @kazmiyamoto

実体験B そいうことを重ねていくと、だんだんやる気がなくなっていくのが人の常ですね。しかし本の初版部数を決めること一つとっても、仕組みとしていい形になっていない、一か八かになってしまった出版事業の仕組みがダメになっているのだと思います。

2011-01-08 02:31:22
みけ @nodaring

確かに。以前弱小編プロにいたが、企画を出版社に出す前に編プロ内での自主規制まであった。タイトルも売れてる本に似せろとか。しかもそこを通り抜けた新企画が当たると他社が類書を山ほど出してくる。 RT @hdymon: 新潮社を退社した宮本和英氏( @kazmiyamoto )のツイー

2011-01-08 10:35:55
大門弘樹 @hdymon

出版社の前習え主義に苦労したという人がすごく多い。私は20台の頃は編集の仕事をしていたが、縁あってテレビとか映像の仕事に軸足を移した。でもテレビ局でも壁が。今度は編成というポジションの人。こちらは逆に新しいものじゃなきゃ企画を見てもらえない。広告を取るお化粧のためだと思う。

2011-01-08 11:26:14
コバヤシモトユキ/次世代へ夢を撮る写真家 10/25-30キミトミタユメ・アメリカ橋ギャラリー @motoyuk

@kazmiyamoto 出版社は、東日版などの取り次ぎ、書店対策、営業部門の部数制限で自ら、力を失って行った様が、如実にわかりました。断片的に知っていた事が現場の人の声によって、聞くと、恐ろしくもあります。

2011-01-08 14:40:56
盛田隆二 🌐™ @product1954

元新潮社編集者・宮本和英さん @kazmiyamoto の体験談 http://togetter.com/li/87055 18年間の編集を経て作家専業になったぼくにとって、宮本さんのもどかしくも切実な体験談は非常にリアル。編集と営業の熱意がかみ合わないと、絶対に読者に届かない。

2011-01-08 14:59:34
大門弘樹 @hdymon

何気に私のコメントが赤字になっててうれしい。 → 「元新潮社編集者・宮本和英さんが、出版業界の裏話を語る語る。」 http://togetter.com/li/87055

2011-01-08 23:23:32
t2enonu @t2enonu

いまや「雑誌の中身が良ければ売れていくんです」と「営業部が」言う出版社は天然記念物に近いのではないか、と憶測してしまいます。10年前の話ですよね。>RT @kazmiyamoto: 実体験3 その頃、営業担当と会議をして…… http://ow.ly/3AtI2

2011-01-09 02:21:20
t2enonu @t2enonu

「類書の部数」で判断するだけまだ真っ当だと思います。現状は「K書店チェーンのPOSで見た最低の実売率」が基準になってます>RT @kazmiyamoto: 過去の関連本の実売数を調査してみて一番売れていなかった本の数が〇千部だからだという…… http://ow.ly/3AtON

2011-01-09 02:31:23
東浩紀 Hiroki Azuma @hazuma

.@kazmiyamoto さんのツイートを5つほどRTしました。ほかにも無数の発言があるので、興味があるかたは先方のホームに飛んでみてください。出版業界に関する不満はまったく同意。「お客様」という考え方がない、というのも完全に同意。

2011-01-09 09:00:53
東浩紀 Hiroki Azuma @hazuma

出版社は読者を「棚に本を置いておけばときどき買ってくれるひと」ぐらいにしか考えていません。だから棚競争ばかりしている。読者ひとりひとりに欲望があり、それに答えることが重要だという認識がまったくない。一部書店にしか置いていなくても、熱意ある読者にきちんと答えれば成果があがる。

2011-01-09 09:02:12
東浩紀 Hiroki Azuma @hazuma

新聞広告も棚確保も読者のすがたがきちんと見えていれば必要ないという「事実」は、少なくとも人文書については、思想地図βの2万部で証明できたと思っています。あとはぼくと同世代の編集者たちがどう動いてくれるか、ですね。プロの編集者でないぼくでもここまでできたんだから。

2011-01-09 09:05:40
東浩紀 Hiroki Azuma @hazuma

すがたの見えない大衆を掴むことばっかりに躍起になって、手堅い数万人クラスのニッチな読者層を取り逃している、結果売れない本はマジで売れない、というのがいまの出版社の問題だと思うんだけどなー。アキバ系が強いのは、最初から大衆相手にしないで、ニッチ市場に特化してるからだし。

2011-01-09 09:38:08
東浩紀 Hiroki Azuma @hazuma

人文書なんてどうせニッチなんだから、変に幻想を抱かないで、アキバ系と同じビジネスモデルで地味な読者サービスから始めるべきなんですよ。たとえばトークショーのあとのアフターケアとか。なんでそういうのしないんだろう?って昔から不思議でしかたなかった。ぼくはそれやってるだけなんだよね。

2011-01-09 09:42:21
東浩紀 Hiroki Azuma @hazuma

すがたの見えない大衆相手にする商売って、要は博打じゃない。実際いまの新書なんて博打そのものでしょう。月100冊以上刊行してどれかあたるだろう、みたいな。出版社はそれでも刊行点数あげればいいのかもしれないけど、著者はたまらないよ。小説もちょっとそういう感じだよね。

2011-01-09 09:44:36
竹熊健太郎《Aタイプ》 @kentaro666

近年、俺の周囲の出版業界人で、自作を自費出版する例が増えてきた。それもマンガ同人誌に限らない。東浩紀氏など、出版社まで作ってしまった。

2011-01-09 08:54:38
竹熊健太郎《Aタイプ》 @kentaro666

マンガ同人誌の場合はすでに80年代から同人専門印刷所と即売会が用意されているので、自費出版の敷居はとても低い。コミケはマンガ以外の同人誌も扱うが、活字系同人誌に行列が出来たとかは聞いたことがない。

2011-01-09 09:00:28
竹熊健太郎《Aタイプ》 @kentaro666

今まさに、多くの作家や出版業界人が、業界を変革するために声をあげ、行動を始めている。その声をあげるメディアが紙媒体でも電波媒体でもなくブログとTwitterだと言うところが、今という時代を象徴している。

2011-01-09 09:07:36
竹熊健太郎《Aタイプ》 @kentaro666

僕の知人もそうでない人も、出版崩壊を見越して動いている人が何人もいる。どこまで勝算があるのかは分からない。しかしビルが火事になって煙が充満し始めたのに、どうせ助からないからとじっとしている人はいない。

2011-01-09 09:18:22
竹熊健太郎《Aタイプ》 @kentaro666

同人誌即売会は、その場で現金収入になるところが作り手にとっての魅力ですね。ただ年に何度も参加できないし、これで生活するのは何千部も一度に売る人気サークル以外は無理でしょう。

2011-01-09 09:35:32