宮本和英 @kazmiyamoto さんの出版業の問題点とそれに対する反応

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竹熊健太郎《Aタイプ》 @kentaro666

自分も「マヴォ」を5冊、実験的に刊行しましたが、これは紙媒体のメリットデメリットを身をもって確認する意味がありました。結論としては、紙媒体は表現として最高だが、コストパフォーマンス的には現実的ではない、というものでした。

2011-01-09 09:44:08
竹熊健太郎《Aタイプ》 @kentaro666

「マヴォ」は、そもそもは僕が出会った才能ある学生作家を紹介する目的で創刊しました。しかし原稿料が出せないことが最後までネックで、一時休刊を決めました。原稿料が出なかった「ガロ」が何十年も続いていたのは凄いことだったなあと改めておもいました。

2011-01-09 09:53:22
竹熊健太郎《Aタイプ》 @kentaro666

@y_0o0 はい。でも景気のいいときは出ることもあったようです。吉田戦車さんがガロに描いたとき、原稿料が出たので「かえってガッカリした」と話してくれたことがあります。

2011-01-09 10:15:40
竹熊健太郎《Aタイプ》 @kentaro666

「多くの人に読んでもらう」なら電子出版だろうが、作品をお金に換えるという意味では、まだ紙媒体のほうが効率がいいかもしれない。しかし紙媒体を1000部捌くのはとても大変だ。「マヴォ」は2000刷って1000は売れたが、そこでピタリと止まってしまう。これでは商売にならない。

2011-01-09 10:23:41
竹熊健太郎《Aタイプ》 @kentaro666

アメリカで日本のアニメを配信している「クランチロール」という会員数600万人の人気サイトがある。http://bit.ly/13i2B ここでは定額料金(月7ドル)の有料会員コースがあって、日本で放映された数時間後に英語字幕つきでアップするということで人気を博している。(続く)

2011-01-09 10:30:41
竹熊健太郎《Aタイプ》 @kentaro666

@ceena_J 僕の書き方が不十分でした。クランチロールの有料会員数、僕は3万人と聞いています。

2011-01-09 12:55:41
竹熊健太郎《Aタイプ》 @kentaro666

(続き)著作権者にはアクセス数に応じて利益が配分される仕組みだ。ところが聞いてみると、「NARUTO」のアクセスだけで全体の8割を占めていると聞いた。ということは、残った数百本のアニメ作品は、残りの2割から配分されるしかないわけで、これではほとんど儲からない。

2011-01-09 10:33:44
竹熊健太郎《Aタイプ》 @kentaro666

定額料金システムはなかなかいいと思ったのだが、こういうことも起きる。考えてみれば、映画の興業収入は宮崎駿のひとり勝ちだし、マンガも一部人気作家以外は売れない。ここまで偏った時代になると、全然違うビジョンを持って、違うビジネスモデルで勝負するしかない。

2011-01-09 10:37:14
竹熊健太郎《Aタイプ》 @kentaro666

@milkypia ガロの場合は編集長にカリスマ性があり、商売本位ではなく作品本位を貫いたことで雑誌がブランド性を獲得したことが大きかったと思います。作家は原稿料よりも「ガロに載る=長井編集長に認められる」ことの方が 「報酬」として大きかったのでは。

2011-01-09 13:10:40
竹熊健太郎《Aタイプ》 @kentaro666

電子出版の時代になると既存の出版システムは崩壊するとはよく言われるし、自分もそのような趣旨の文章を書いてきた。短期的には多分そうなるだろうが、長期的には版元も編集者も残るだろう。だが、現在のビジネス規模を維持することはできないだろう。

2011-01-09 13:46:01
竹熊健太郎《Aタイプ》 @kentaro666

電子書籍は作者が直接販売するので版元や編集者が不要になるといわれるが、その場合は作者が編集者を兼ねているだけで、編集というプロセスがなくなるわけではない。私たちが「編集者はなくならない」という根拠がこれだ。作品を創るのが作家の仕事なら、「作品を世に出す行為」は編集者の仕事なのだ。

2011-01-09 13:53:40
竹熊健太郎《Aタイプ》 @kentaro666

逆に言えば、創作も編集も全部個人でこなす事が「原理的に」可能になるのも電子出版の大きな特徴なので、個人でやる作家は当然出てくるだろうし、現にでている。すでに実積がある作家はそれでよくても、これから世に出ようという新人にはアドバイザーが必要だと思うのだが、ここはどうなのだろう。

2011-01-09 14:25:11
@junkplus

長いのでつぶやきの引用は行いませんが、こちらも参考に RT (漫画原作者、元編集者の)喜多野土竜先生による「電子書籍と出版の未来」についての意見 http://togetter.com/li/87222

2011-01-09 10:31:47
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