2014年 戦争世代とニューギニア戦線とのNHKドキュメンタリ

『ジャワは天国 ビルマは地獄 死んでも帰れぬニューギニア』
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kawausosan @kawauso_3

菅井きんさんが痴呆症になったらしいとのニュースを見た。 zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=2014…

2014-06-06 19:32:53
kawausosan @kawauso_3

「・・・認知症の影響からか、夜中に外に出て、閉まっている建物のシャッターを叩いて“配給米をください”と叫んだり、左右違う履き物姿で、ふらふらと駅まで行き、改札を通ろうとして駅員に止められたりと、思いもよらない行動を取るようになったそうです」

2014-06-06 19:33:50
kawausosan @kawauso_3

私の祖母もボケてしまった。満州時代の,同じ話を,何度も繰り返していたり。 もうじき,あの時代の記憶を持った方々が皆,居なくなってしまう。 赤紙,軍票,配給米,焼け跡,闇市。 もう遅いが,もっと聞いておけばよかった。

2014-06-06 19:38:50
kawausosan @kawauso_3

戦争といえば,ここのところ読書の合間に,NHKドキュメンタリ「太平洋戦争」を見ている。まずはニューギニア戦線から。 /「死んでも帰れぬ」とはよく言ったものだ。10人中9人が死に,そのほとんどは病死と餓死。

2014-06-06 20:07:06
kawausosan @kawauso_3

私の大伯父もニューギニア戦線へ行った。帰ってこれなかった。10人中9人の方。 /骨壷がやけに軽く,カランコロンと音が鳴り,不思議に思って開けたら,小石1つが入っていたという。 骨すら拾われなかった兵士は多かったはずだ。

2014-06-06 20:11:30
kawausosan @kawauso_3

ポートモレスビー攻略戦。悪名高い「リ号作戦」。 海沿いのブナより出発した日本兵は,未整備悪路ジャングルを切り開き,補給支援も無く,50kg超の荷物を背負い,厳しい寒暖の差に耐え,マラリアの恐怖におびえながら,4100m超の山越えを強いられた。

2014-06-06 20:25:10
kawausosan @kawauso_3

ポートモレスビー攻略戦。異常な山越えをした日本兵は,結局,モレスビー攻略に挑むことはなかった。戦況の変化で出発した拠点ブナへの帰還を大本営に命じられ,来た道をただ戻らされることになる。また4100mを超えて。

2014-06-06 20:36:50
kawausosan @kawauso_3

片道分の食料しか持たず,モレスビーでの補給を見込んでいた日本兵にとって,補給なしの帰路は厳しいものだった。 しかしここから本当の地獄が始まる。 ブナに逐次投入された日本軍増援は,そのたび撃破され(戦力の逐次投入…。),ブナはとうとう完全に孤立する。

2014-06-06 21:13:07
kawausosan @kawauso_3

連合軍の猛攻の前に,ブナ周りの拠点は次々落とされ,玉砕。最後に残った拠点ギルワでは,撤退できぬ衰弱した兵の自決の銃声が響き渡り,動くことすらままならない数十名の衰弱兵が,捕虜になった(保護された・・・?)。この包囲から生きて抜け出した兵は,次の地獄へ。

2014-06-06 21:51:10
kawausosan @kawauso_3

ここまでで出た名言。 「今や,『リ号』は研究にあらずして実行である。」 by辻政信。大本営参謀。 補給と戦況を無視したクソ作戦を“研究”させていたが,その報告を待たずして独断で命令をすり替え,作戦実行させる。多くの将兵が死ぬ。その罪は不問。

2014-06-06 22:02:33
kawausosan @kawauso_3

ブナ玉砕後,次に連合軍の標的となった日本軍拠点は,ブナ北西に位置するラエ。 日本軍はラエ戦力増強(ラバウルから輸送)を狙うも,暗号解読済みの連合軍に狙われ(スキップボミング。ダンピールの悲劇),大損害を出す。  ※この1.5ヶ月後には,同様に暗号解読で山本五十六が暗殺されている。

2014-06-06 22:27:49
kawausosan @kawauso_3

制空海権(つまり補給と増援)を完全に失い,孤立した日本軍は,マラリアにも苦しめられ,じわりじわりと弱っていく。 数ヵ月後,連合軍が満を持して,ラエの東西から攻め入る。西からはOGの落下傘部隊。退路を絶たれる。東からはマッカーサー率いる米メイン連合軍(´・ω・`) もうやめて・・・

2014-06-06 23:06:16
kawausosan @kawauso_3

ラエおよびその南のサラモア拠点にて,圧倒的戦力の連合軍に包囲された日本兵は,一時玉砕をも覚悟する。しかし,安達司令の厳命により玉砕は禁じられ,撤退することに。 残されたルートは・・・。ラエより北方向にそびえるサラワケット山(標高4100m)を踏破するルート。 ま た 山

2014-06-06 23:22:00
kawausosan @kawauso_3

サラワケット越え。標高4100m。赤道直下とはいえ夜間には,山頂近傍ではたぶん,氷点下近くまで気温が下がる。防暑服しか持たない兵に冷たい強風が吹きつける。マラリアで弱りきった身体を引きずり,1ヶ月近くの行軍。数日分の食糧しか持たず。。。。兵が次々と死ぬ。転落死。凍死。餓死。病死。

2014-06-06 23:37:08
kawausosan @kawauso_3

サラワケット越えのさなか。大本営より「絶対防衛圏」の発表。ニューギニア東部は含まれず。 ニューギニア東部で激戦する第8方面軍(今村司令)は,サラワケットを今まさに死の行軍している兵は,見捨てられる。  『極力持久を策して以て爾後の作戦を有利ならしむべし』⇒翻訳。『時間稼いで死ね』

2014-06-06 23:43:37
kawausosan @kawauso_3

この先の戦況は特に,見るも聞くも耐え難いものばかりが続く。 サラワケット越えを果たした兵は,道中その15%ほどを失いながら,ニューギニア東部の北岸キアリ(サラワケット山の真北。)に到着する。ほとんど半死半生。 しかし,休む間もなく,更なる転進を迫られる。

2014-06-06 23:59:01
kawausosan @kawauso_3

キアリの東に位置するフィンシュハーフェンで,連合軍の上陸部隊に日本軍はぼろ負けしたからだ。南部だけでなく,東部も連合軍に制圧され,逃げ場は北岸西方向に残された拠点であるマダンだけとなる。 フィンシュハーフェンからの敗残兵を合わせ,ぼろぼろの兵たち13000人が,転進?を続ける。

2014-06-07 00:11:49
kawausosan @kawauso_3

ニューギニア北岸を,西に位置するマダン方面へ転進する日本兵。 その横っ腹を突く形で,連合軍が上陸。(飛び石作戦?) 日本軍の経路をまたしてもふさぐ。移動の容易な海沿いを封鎖され,残る退路は…。 フィニステル山系(2000m級)を縦断してマダンへ向かう迂回ルートのみ。  ま た 山

2014-06-07 00:17:27
kawausosan @kawauso_3

これが有名なガリの転進。兵数13000名中,3700名が倒れる。 マダンに着いた生き残りは皆やせ衰え,何もかもボロボロ,廃人の群れ。銃を持ってこれた者はわずかしかおらず。(これは,はたして,軍なのか?)

2014-06-07 00:25:36
kawausosan @kawauso_3

地獄はまだ続く。 マダン部隊に下された次なる命令は,マダン西方350kmに位置するウェワクへの転進である。 ラム・セピックの2つの大河越えをする過酷なルート。熱帯の大河ということは,湿地帯。マラリアを媒介するのは蚊。 ・・・・。

2014-06-07 01:23:01
kawausosan @kawauso_3

更なる地獄が待ち受ける。ウェワク西に位置する重要拠点ホーランジアとアイタペが,飛び石作戦で先回りした連合軍によって陥落する。ホーランジアにはマッカーサーの詰める連合軍司令部が置かれる・・・。 ウェワクへ必死の思いで転進した兵は連合軍に取り囲まれ,残された逃げ場は。 ま た 山

2014-06-07 01:29:41
kawausosan @kawauso_3

海沿いの拠点を全て制圧され,補給も全て途絶え,ウェワクで八方塞となった第18軍の日本兵。もちろん補給は完全に途絶えている。 マッカーサーも言う。『あとはジャングルが奴等を始末する。』

2014-06-07 02:00:56
kawausosan @kawauso_3

ウェワクの食糧生産力では,とてもではないが兵を支えきれない。しかし補給は途絶えている。。。 餓死は忍びないと,安達二十三司令官はアイタペ総攻撃を決定する。 武器弾薬火砲支援全てに乏しく,マラリア赤痢が蔓延し,飢餓に苦しみ,しかも敵前渡河…という考えられる限り最悪条件下での総攻撃。

2014-06-07 02:05:02
kawausosan @kawauso_3

それでも緒戦は,渡河に成功,拠点制圧など戦果を上げる(これは驚愕。火砲支援ほぼなく敵前渡河で白兵戦狙いとか普通はただのマト。)も,3日天下に終わる。 米軍の増援が続々と到着し,一気に劣勢になってしまったのだ。 暗号が解読されており,総攻撃は筒抜けだった。

2014-06-07 02:28:01
kawausosan @kawauso_3

アイタペの戦いから敗走した第18軍は,山岳地帯へ散り散りになる。OG軍の執拗な追撃をかわし,飢えに耐え,病気に苦しみながらの持久。この頃,『友軍兵の死肉を食することを禁じる』命令が出ている。。。。 (これは,もはや,軍ではない。) この間も兵は死ぬ。終戦の日までこれが続く。

2014-06-07 02:35:51