現役音楽家の語る、『使い捨てられる音楽』と、『よい指導者の条件』・・・NHKの番組などを例に

>「本質の初歩を丁寧に教える」のと「初級の内容でショーを作る」のは全然違う。テレビ語学講座などで見かけるのは後者。科学博物館の展示等もそう。担当官が「動員数」で評価されるので「おもしろおかしく」を目標にしている。民放テレビと同発想。最近はNHKもプロダクション入りエンタメ化が顕著。
9
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

「アーチスト」風の装いで、不可思議に雰囲気のある言葉だけときおり漏らして、あとは煙に巻いておくほうが遥かに楽だしごまかしやすい。それで人気商売にしていた時代が数十年あった。それで何が残った?例えば何? Jクラシック?? ちがうちがう、それ残らないもの、季節限定商品だから。

2011-01-07 11:08:05
T. Ni @Saru_jp

「わかりやすさ」は育成場面では弊害になる場合も。 RT @itokenstein: ある種の学校大学は授業をコミュニティ・カレッジ化してるけれどそれで人が育つか?例えば原発の運転や消防士の訓練を面白おかしくエンタメ風・・・http://bit.ly/hiU2CA

2011-01-07 11:09:07
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

実際にそういう商法の一部で仕事して、3ヶ月から2,3年で消費される音楽の回転にほとほと嫌気がさした30台前半。僕の「題名のない音楽会」時代。あれは大人になって続けるものではないと思った。人生を失ってしまう。実際、黛さん自身が後半生30年、作品が書けなくなってしまった訳だし。

2011-01-07 11:10:14
森森森【Mr.ごまめの歯ぎしり】 @morimori_naha

耳が痛い。RT @itokenstein: 上からモノをいう教育も手抜きだが「では学生のレベルに合わせましょう」と、水で増したような内容に授業や講義を変質させるのは、さらに最悪だ。必要なことは、本当に大切な本質を一切値引きせずにビギナーにきちんと教える~。一番地味だが一番難しい。

2011-01-07 11:10:56
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

水で薄めてポップに、はダメだと思う。欧米のポップスで長年トップにいる人たちはかなりハードな環境で心棒入って仕事している。日本だってそうだ。「適当にこれくらい水で薄めて」なんて芸風で3年トップランナーでもつ例があるか? 視聴者はその辺とてもシビアだと思う。それを甘く見る姿勢も大問題

2011-01-07 11:12:32
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

偏見かもしれないけど、現場が夜遅くまで苦労して、遅れて打ち合わせに行くと、六本木辺りですでに酒が入ってて、僕なぞより若い20代代理店の担当などが「テレビなんてそんな程度でいいんすよイトーさん」とか酒臭い息で言われたりした、そういうかつての経験が今の僕の多分固すぎる反応を作っている

2011-01-07 11:15:39
Yayoi @viognier_

@itokenstein どんな職業にも置き換えられるお話ですね。 自分自身の疑問と重なる部分があり、興味深く読ませていただいています。

2011-01-07 11:20:24
T. Ni @Saru_jp

自覚がなさ過ぎだと思います。望まなくとも、現在TVは最も影響力のあるメディアなのだから発信することに責任を持って欲しい。 RT @itokenstein: //20代代理店の担当「テレビなんてそんな程度でいいんすよイトーさん」とか/// http://bit.ly/hfqes2

2011-01-07 11:23:02
マルケン @marukenchan

@itokenstein 全くその通りだと思います。ただ、最近危惧するのは、大学生でさえその、初歩的なことを知らない人が多いとの話を聞き及ぶことです。大学教育と初等・中等教育の両方の問題が同時に噴出しているようで、大学の先生も、大変だなぁと。

2011-01-07 11:30:58
とうやん @toya_thirteen

この言葉、事実は多くの方に知って欲しいです RT “@itokenstein: ライヴで人が感動する空間は録音に必ずしも適していない。また録音向きの空間は人が音楽を聴く場所ではない。録音の条件が権威と誤解されるとライブで感動できる空間が失われてゆく。

2011-01-07 12:23:06
とうやん @toya_thirteen

オーディオ(まずリスナーとして)の 成長補佐(販売接客)もほぼ同等でした。 RT“@itokenstein: 必要なことは、本当に大切な本質を、一切値引きせずにビギナーにきちんと教えるという、オーソドックスな人材育成。一番地味だが一番難しい。”

2011-01-07 12:28:57
木戸寛孝 @HirotakaKido

分かりやすく面白い説明ですね!RT @itokenstein: 要するにコンデンサーでしかないマイクロフォンと、間の耳や脳はまったく違う。で現在はマイク(客観指標)のほうが人の耳や脳(主観量)よりエラいとされている時代なわけで。ISO指標は公害対策には向きますが感動とは無縁。

2011-01-07 15:22:46
木戸寛孝 @HirotakaKido

単なる刺激とは違う本質的な文脈からの動機付けが必要ですね!一方で意味に感動が付与されないと続かない…。RT @itokenstein: 「本質の初歩を丁寧に教える」のと「初級の内容でショーを作る」のは全然違う。テレビ語学講座などで見かけるのは後者。科学博物館の展示等もそう。

2011-01-07 15:28:18
なべ丸 @nabemaru_s

@itokenstein 纏まらない話ですので、ご返信は不要です。年末年始のツイートと先日のNBOのとても凄いお話を通じて、深く考え込んでおります。「人工内耳」の順化の過程において、「学習」によりhear(アンビエンス認識)がlisten(意味理解)に変わる瞬間があるそうです。

2011-01-07 21:27:55
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

例えばオペラを考えてみて頂きたい。200年300年前は舞台上あちこち動いて演技しつつライブで歌われた。ところがスタジオ録音レコードが「お手本」として登場するとマイク前固定!みたいな歌い方がだんだん「正しい」歌唱の地位を乗っ取り、ミュージカルではついにマイクが頼みになってしまう!

2011-01-07 22:16:38
なべ丸 @nabemaru_s

@itokenstein 「胎教」がどれ程効果があるのか分かりませんが、少なくとも乳児期からのコミュニケーション等による「学習」がlisten能力を向上させ、また「学習」がしにくい環境であれば、hearとlistenを適切に使い分ける能力が育まれないのではないかとも思われます。

2011-01-07 22:22:15
なべ丸 @nabemaru_s

@itokenstein ライブ音で感動するというのは、やはり情緒面等で高度に処理する「聴く」対象となり、マイク音は雑音と同じくそれより劣る「聞く」対象として処理されるといったこともあるのでしょうか。(聞・聴の言葉の定義があまり上手く出来ておらず申し訳ございません)

2011-01-07 22:31:25
なべ丸 @nabemaru_s

@itokenstein 「原」と「加工」、「余白」、「流浪民の音楽」も何か纏まりそうな気がするのですが、また改めて返信させていただきます。それからNBOおみくじ企画、とても大笑いさせていただきました(笑)先生の御著作経由にて玉串料を捧げさせて頂きます。なまねこ、なまねこ(笑)

2011-01-07 22:53:42
Yuki Nakano @yuki58

@itokenstein 「気骨のつぶやき」の数々、しびれます。また、マイク=録音と、生=耳、脳という説明は、言われてみると当たり前だが、自分では思い至らない。至言です。

2011-01-08 13:33:23
ちひろ @chiry0u0

また面白かったので。でも難しいなあ http://togetter.com/li/87158

2011-01-08 17:24:06
開米瑞浩 @kmic67

そのとおり! RT 「本質の初歩を丁寧に教える」のと「初級の内容でショーを作る」のは全然違う。.@Hamyuts_Meseta さんの「現役音楽家の語る、『使い捨てられる音楽』と、『よい指導者の条件』・.. http://togetter.com/li/87158

2011-01-09 01:31:46