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2015年9月24日

農耕・定住生活の謎

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Dr. RawheaD @RawheaD

「農耕・定住生活」が基盤となっている「文明」社会の市民である我々からすれば「そんなもん、食糧余剰の確保、生活の安定などなどの観点からして当然だろう」と思いがちだが、農耕社会の黎明期というのはほぼ例外なく、人々の生活は改善ではなく改悪されたらしいことが分ってきている。

2012-02-22 18:01:29
Dr. RawheaD @RawheaD

農耕の中核を成す主食(小麦、大麦、米、トウモロコシetc)はいずれも糖度の高い炭水化物で、それらに摂取カロリーの5割以上も頼るようになった農耕社会の生活者たちはかつて人間社会に存在しなかったようなひどい「虫歯」に悩まされるようになる。歯が悪くなると食料の摂取に支障をきたす。

2012-02-22 18:05:40
Dr. RawheaD @RawheaD

また、定住社会はより多くの人を、より狭い土地に密集させるため、病気・疫病が蔓延する。また、人口密集地には必ずあつまってくる害虫・害獣による病気の伝搬も深刻。下水施設が編み出されるまでは、汚水処理もままならず、やはり病気の蔓延に繋がる。

2012-02-22 18:09:00
Dr. RawheaD @RawheaD

つまりあらゆる方面から人々の健康を害するように働くのが、農耕・定住生活だったわけだ。食料の安定供給と定住生活は多産と幼児死亡率の低下にやや貢献できたかもしれないが、成人移行の健康状態という意味では、狩猟採集生活者の方が農耕生活者よりはるかに良いのだ。

2012-02-22 18:12:49
Dr. RawheaD @RawheaD

それに加えて基本的な生活を営む上での総労働時間でも、農耕生活者の方が狩猟採集生活者よりよっぽど長時間働かなくてはならないという見方が主流だ。つまり、農耕生活者は狩猟採集生活者よりよっぽど一杯働くのにもかかわらず、健康状態は最悪という、正に踏んだり蹴ったりな結果。

2012-02-22 18:17:53
Dr. RawheaD @RawheaD

以上の点にもかかわらず「なぜか」約1万年前から5000年くらい前までの比較的短い期間で、世界の各地で人々は独自に農耕を「発明」し、いったん農耕が開始された地域はほぼ例外なく、その数百〜数千年以内には完全な「農耕社会」へと移行するのである。これこそ「謎」だろう!

2012-02-22 18:21:03
みんみんぜみ @inuchochin

農耕社会になって多産になったけど、離乳食時期の栄養状態は悪化して死亡率上昇や成長不良になったとかいう話をどこかで読んだな

2015-09-22 15:05:53
みんみんぜみ @inuchochin

とくにトウモロコシを離乳食にしてるところは必須アミノ酸の何かがトウモロコシに不足してて、離乳食時の死亡率がかなりたかいとか。

2015-09-22 15:07:18

コメント

文里💉💉 @wenly_m 2015年9月24日
納得できる論説。議論の更なる発展に期待したい。
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秋ゑびす●12/8 成道会(お釈迦さんが悟りを開いた日) 築地本願寺 他にて @yamashita99 2015年9月24日
長生きして子孫を増やす為には、定期的な長時間労働をして、それ故に身体を傷めるという負担を受け入れなければならない。『自分1人なら、働かない方が幸せ』という結論も有りだけど、『みんなが働かなければ、人類は幸せになる』みたいな方向には、持ってって欲しくない…。
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深井龍一郎 @rfukai 2015年9月24日
別のまとめにも書いたけど、ここで挙げられてるデメリットって状況をしばらく続けることで初めて顕在化するものばかりなんですよ。あとから見ればメリットとデメリットを比較できるけど、まさにやってる最中にはまだそういうデメリットがあることすら判らないから比較できないの。だから謎でもなんでもない。
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羽倉田 @wakurata 2015年9月24日
狩猟から農耕に代わるには、獲物の減少という状況下に農耕という技術を伝える集団が現れ、その集団が持ち込んだ食料により支配者として狩猟民の上に立つというストーリーが必要になると思うのですがどうでしょう?獲物の減少に困る狩猟民にとっては救いの手であり、伝える者たちにとっては支配者層として働かなくてもよくなるわけです。上手くいけば支配者層になれるのです、そりゃ広めようとするでしょう。
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⚔🛡ええなさん🐷💴💉 @WATERMAN1996 2015年9月24日
農耕の魅力というのは、一定時間後には必ず収穫が見込めるということだろう。狩猟と比較すると食料の安定性が格段に違う。農耕も牧畜も狩猟に比べ長期計画を立てやすい。
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夜更至ヒルネスキー @hiruneskey 2015年9月24日
逆に言えば一定時間経たないと収穫が見込めない≒再分配という政治が始まる(種子等の再投資含む)。
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夜更至ヒルネスキー @hiruneskey 2015年9月24日
気候が安定化したから定住が可能になったというか、定住をしなければならなくなったからという気がする。捕食獣が増えたのかとも思うけど、マントルは昔は二重構造(対流が二層)だったのが地球が冷えて対流が単層になったというのを知って「海洋の対流も二層だったのがヤンガードリアスで単層になってそれで気候が安定した?」と考えてみたけど今のところ想像に留まっている。
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Aki @Aki_8ara 2015年9月24日
日本でも、弥生式農耕文化が青森の端っこまで普及した後、関東北部くらいまでそれを放棄する「後縄文期」があったとする説もありますね。ただ、供給可能なカロリーを考えたら農耕社会圧倒的に有利なんですよね。農耕がないと工業化もムリだし。。
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nm1nkanjinnno @nm1nkanjinnno 2015年9月24日
「農耕の中核を成す主食(小麦、大麦、米、トウモロコシetc)はいずれも糖度の高い炭水化物で、」その前に豆類とかもっとやりやすくて弊害の少ない農耕があったんじゃないですかね。
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nm1nkanjinnno @nm1nkanjinnno 2015年9月24日
イネ科の穀物はどれも自然種だと主食としてロクに使えない(熟すと勝手に実が落ちる、穂がすげー小さい等)んで、最初からイネ科にチャレンジしてたという考えは無理があります。で、多分最初はその辺クリアしやすい豆類とかだろうと。
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こざくらちひろ @C_Kozakura 2015年9月24日
狩猟よりも農耕のほうが世代間のノウハウの伝達が簡単ですからね。年取って獣追いかけられなくても、農耕なら脱穀なり他の仕事の割り当てを得て食い扶持に困らないし。
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聖夜 @say_ya 2015年9月24日
ジャガイモ飢饉なんてのもありましたしね。こうして試行錯誤のすえに多様なな文化が生まれていくのではないかと
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えぬ @enu_ei 2015年9月24日
農耕が始まったとき、狩猟生活者の最大の獲物は、農耕生活者の収穫物だったのでは。それを防ぐ手段として狩猟生活者を駆逐するしかなく、集権化が進んだかと。
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こざくらちひろ @C_Kozakura 2015年9月24日
縄文期の人骨には大腿骨が折れているにもかかわらず添え木を紐で結んだだけの人骨が出土している。大腿骨が折れても毎日獣を追っかける根性のある者だけが農耕文化を否定なさい。
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キャンプ中毒のドライさん(Drydog(乾)) @drydog_jp 2015年9月25日
ゴミ集積所などの痕跡から、農業移行時期と獲物の枯渇時期の関係性を推測することはできないのだろうか
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こざくらちひろ @C_Kozakura 2015年9月25日
縄文期の墓に残る糞石(う○この化石)を調べると寄生虫とその卵まみれですし、現代日本でも猪や鹿を食って肝炎にかかって死んだり入院する人もいますし、悪名高いエボラウイルスも猿から(自然宿主は蝙蝠らしいけど)感染したもの。狩猟採集から農耕牧畜への移行は食糧の安定供給だけでなく、衛生的な食糧の確保の意味でも大きな価値があるのでは。
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nm1nkanjinnno @nm1nkanjinnno 2015年9月25日
縄文期の農耕は栗メインだった模様。
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angel (as ㌵㌤の猫) @angel_p_57 2015年9月25日
人の農耕と定住については、すでに http://www.wound-treatment.jp/next/dokusyo/281.htm http://www.wound-treatment.jp/next/dokusyo/184.htm のような考察が。小麦なんかは元々人の食糧ではなく家畜用の餌だったのが、已む無く食べられるようになったとも。
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angel (as ㌵㌤の猫) @angel_p_57 2015年9月25日
昨日の同じ先生のサイトの記事 http://www.wound-treatment.jp/new.htm#0924-06:00-2 にもあるけど、「農耕へ発展」というのも一種の固定概念の虜であると思う。楽に食糧が得られなくなった ( 人口増による相対的なものも含め ) 結果、苦労してでも農耕を始めて、結果その方向に洗練されていったに過ぎないのでは。
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Libra@『だが隊商は進む』次回イベ参加未定 @Libra02324038 2015年9月26日
三内丸山遺跡の人工的な栗林のように採集、狩猟と農耕が並行して行われていたと考えた方が自然と思う というか中世の農村だって農耕だけで生計を立ててる方が少ないのではないかな
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