大学美術教育学会横浜大会感想まとめ

9月21日・22日に行われた大学美術教育学会横浜大会での私の感想をまとめたものです。
0
@niseusa

ここからご紹介する3つの発表は、実は全部で6つの同じ題目で行われた連続するものなのですが、後半部分は諸事情により見ておりませんので、前半3つの発表の感想を述べさせていただきます。

2015-10-07 09:54:54
@niseusa

多文化社会におけるスクリーン・リテラシー(1) ~中学校美術授業における映画製作の実践~ ということで、新潟で行われているシネリテラシーフェスタに参加するための映像作品を、美術の時間+αで作りましたという発表です。

2015-10-07 09:57:42
@niseusa

当然美術の時間で製作する以上、評価するための観点や作品は必要なのですが、そこはさすが、きちんとそれ用のものを制作させていたり、毎回授業でしたことや工夫したこと、発見したことなどの感想を書かせたりなど、全体での制作にも関わらず個人個人の評価ができるような工夫がされておりました。

2015-10-07 09:59:55
@niseusa

ということで、これ、クラス単位で1つの映画を作るのです。当然、映画製作ともなると、学校全体はまぁ大体巻き込まれます。赴任校が変わった直後の制作はやはり先生方の理解を得るのが大変だったことや、それでも制作を進めていくうちに協力してくれるようになったこと、また地域も巻き込み、

2015-10-07 10:01:55
@niseusa

地域の方々との交流もあり、その中で感動的な場面もあったりと、非常に濃い内容でした。映画の制作を通して、個人個人がそれぞれに役割を持ち頑張っていくことで、自己有用感が向上したという報告も興味深かったです。ただし、映画製作ですので、機材やらなんやらで結構大変な部分もあり、

2015-10-07 10:04:39
@niseusa

ほとんど教師の持ち出しだったり予算確保の問題が大きかったり、そもそも映画製作の基本的な知識がないと出来なかったりと、これをすべての先生が出来るように、とはどうしても行かない部分はある、というよりはこの先生だからこそできた、というものでしたが、聴いていてこちらが

2015-10-07 10:06:27
@niseusa

わくわくしてしまう、そんな発表内容でした。

2015-10-07 10:07:21
@niseusa

次、多文化社会におけるスクリーン・リテラシー(2) ~国際モバイルムービー・プロジェクトの試み~ こっちは同じ映像制作でも、作品自体はもう少し規模の小さいものになります。が、今度は外国の先生2人との共同題材開発とのことで、外国の学校の生徒と共同で制作したものになります。

2015-10-07 10:12:38
@niseusa

モバイルムービーなんですが、これ要するにスマホとかで映像をとって、編集して作品にするという、撮るための機材は生徒が持っているもので何とかなったりする、しかも物が軽くて小さめなので、頭に縛り付けてみたり身体に括りつけてみたりと色々な工夫が出来、面白い映像が撮れるものらしいです。

2015-10-07 10:15:00
@niseusa

これを、外国の生徒が撮ったものとくっつけたり、ヒントにしてさらに発展させたりして、グループでの制作になりますが、作品を完成させるというものです。課題は編集用機材の少なさと、もうちょっと色々な映画製作の技法使っても面白そうだなということ、でしょうか。

2015-10-07 10:17:19
@niseusa

何より、ドイツとギリシャの先生と連携しながら、そこの生徒との関わりもさせながら、とのことで、日本に居ながらにして他文化との交流が出来、とても新鮮だったのではないかと思いました。

2015-10-07 10:18:47
@niseusa

多文化社会におけるスクリーン・リテラシー(3) ~えいがでじっけん:ビジュアルコミュニケーション能力育成に~ この発表は自分の中でインパクトがすごく強かったです。なんせ、発表者がそもそも実験映画の制作をしていらしてる方で、一橋大学の先生。実験映画というジャンルを初めて知ったの

2015-10-07 10:20:49
@niseusa

ですが、要するに、実験的に映画を撮る、ということで、色々試してみていて面白かったです。また、その実験的に、というのをどう学生に理解させ作らせるかというのを、制作者ならではの視点と方法で試行錯誤していて、それが見事に学生作品に表れていて、非常に面白かったです。

2015-10-07 10:22:52
@niseusa

学生の作品見ていて一橋大学ってなんて校舎のかっこいいところなんだろう!と別のところで感動してしまいましたが(笑)、それはともかく、本当に唸らされる作品を見せていただきました。映像作家が指導するとこうなるのか…!

2015-10-07 10:25:19
@niseusa

学生相手の制作ですので、高度なものを作りやすいのは当然なのですが、もちろん低年齢層への授業のためにも構想を練っていらして、たとえば途中まで教員側が、どこに注目させて作らせたいかをよく入れ込んだ映像を作り提示することで、続きを作らせるようなことも考えてあって、なるほど、と思いました

2015-10-07 10:28:46
@niseusa

最後の質疑応答で、ビジュアルコミュニケーションの基礎を身につけさせることで、将来映像の分野がどう変わっていくかは今からでは予測がつかないけど、たとえばそれが地域活性のためのツールになったりする、そういう道具になるようにと指導している、という趣旨のことを仰られていました。

2015-10-07 10:32:16
@niseusa

なるほどこれからどう世界が変わっていくかわからない、それに対応させるための知識や技能をどう身につけさせるか、またそれはどう選ぶべきか、21世紀型スキルなんて言う言葉もありますけど、そこに通じる話だな、と。

2015-10-07 10:34:28
@niseusa

ということで、これで大学美術教育学会 横浜大会の感想、全部になります。ありがとうございました。

2015-10-07 10:35:08