稲川淳二の『つぶやき怪談』(2015.10.26)

稲川淳二 @Junji_Inagawa

時折　吹抜けてゆく風が肌にひんやりとして、 変わりゆく季節を感じますね。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

皆さん、お変りありませんか？　稲川淳二です。 つい此の間まで、エアコンつけてたような気がしますが、 もう１０月も終ろうとしてますね。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

私のツアーの夏も、１０月２４日の夜明けをもってゴールを迎えました。 スタートの時には、先が遠く感じられるんですが、 始まってしまうと、今年もあっという間の夏でした。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

もうちょっと、皆さんと一緒にいたかったなァ・・・、 熱い声援で怪場を盛り上げて下さったファンの皆さんには、 心から感謝でいっぱいです。 出来れば　また、冬のライブで会って下さいね。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

それでは、今回の「つぶやき怪談」そろそろ始めましょうか。 節電のために、部屋の明かりを消して、 怖ーい噺で楽しんで下さい。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

稲川淳二の「つぶやき怪談」、怖・楽しい時間を、共有しましょう。 何が起こっても、責任はとれませんけど。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

これは、友人から聞いた話なんです。 その方は有名な神社の宮司さんなんですよ。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

この方の神社って言うのはもう、 本当に神話にも出てくるくらいの、由緒ある神社なんです。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

また一方で、人形神社としても大変有名なんです。 その為、日本の各地から人形が、送られて来るんです。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

例えば、 ”代々、我が家に伝わる人形だけれど、 もうだいぶ古くなって痛みが出ています。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

直そうと思っても、今、これを直せる人がいません。 座敷に置こうと思っても、 結構、場所を取ってしまうので箱に入れたまま、 押し入れの奥にしまってあります。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

このままにしておくのも可哀想ですし、 それも代々の人形ですから、捨てる訳にいきません。 よろしくお願いします…” とか、

稲川淳二 @Junji_Inagawa

”亡くなった娘が大事にしていた人形なんですけれども、 私がずーっと面倒見てきました。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

でも、もう大変な高齢になりましたので、 いつまでこの人形の面倒を見られるかどうか分からないんです。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

かと言って、見ず知らずの他人さんに譲るのは、 この人形が可哀想なので、よろしくお願いします…”

稲川淳二 @Junji_Inagawa

そういう風に、供養の為に送られて来るんだそうです。 考えてみれば、人形っていうのを創る人は凄いですよね。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

魂を入れて創る訳です。 一生懸命になって創る。 そうして、素晴らしい人形が出来る訳です。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

人形を買い求める方は、 家へ持って帰って、飾る人もいれば、 一緒に抱いたり話したりする人もいるでしょう。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

もしかしたら、その人の人生を見てるのかもしれないですよね、 人形ってのは。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

この人形っていうのは、もともと人間の人型からなんですが、 人間と同じように、自分を愛してくれる人と同じ運命を背負うらしいです。 面白いもんですよね。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

この神社の、 今の宮司さんのお父さん（先代さん）は既に亡くなられているんですが、 この方がお元気の時に、私、話を聞いたんです。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

この神社の中に、凄い優雅な広ーい部屋があるんです。 そこに何十体、っていう人形が並んでるんです。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

小さいやつが３０センチくらい、 大きいのになると１３０センチくらいあるんです。 皆、綺麗な着物着ているんですよね。