【アート系トーク番組】『絵画のメディウムとは?』中山いくみ個展IN創治朗中山いくみ、山下寿水(広島県立美術館学芸員)、杉村順、辻大地
辻「絵画が終わったという1965年。実像を映すことが写真にとられたが、それを絵画にもどす。絵画にしかできないことをボケで行った。 無名性・匿名性の元画像をリアルに描くことで普遍性を持った
2015-11-08 15:36:47中山「リヒターはドイツの大規模な展覧会を見に行ったことがある。著作は読んだことはないが、、、 辻「絵画のメディウム性を様々に彼は探求している。これに関して中山は自覚的なのか?と
2015-11-08 15:37:35山下「グレー、色彩の無意味なことに意味があることをリヒターは追求している。モノトーンからカラーへの変化に中山に通じるかもしれない。 リヒターは等身大で図像を描くが、中山も二種類あり、、、なにか関係があるかもしれない。サイズ性という問題
2015-11-08 15:38:57中山「メディウム・絵画を考える時に、作品が二次的媒体になったときにどう見えるのか。実物を見るだけでない鑑賞方法。東北フクシマ問題があり南で基地問題が戦後からある。その日本に場所の意味や住んでる人が異なることで見る異なる意味や思考が生まれる。
2015-11-08 15:40:18中山「今回個展で展示している作品と同様な作品とTAVgalleryでも展示している。展示する場所のようなこともメディウムとして考えている。 学生服をきた人物像の絵も広島では「黒い雨」にみえる
2015-11-08 15:41:36辻「リアルな空間サイズの問題やネットで見た画像の問題。その2つの見え方の違いに興味ある、と。 BTでポストインターネットで、イメージオブジェクトという概念提示があった。リアル絵画とネット上画像が同等に人々に伝わることだが、、
2015-11-08 15:42:47杉浦「ポストインターネットもグリーンバーグも同じ地平で語られる。ネットにより話せば、ネット上の画像を絵画として提示するのが二重化してて面白いしそれをネットでさらに重ねて流す入れ子状の面白さ
2015-11-08 15:43:42杉浦「その入れ子状というのは画中画と同様。ポストインターネットに絡めれば、ネット上のもの、ろながん(?)は実際に存在し得ないオブジェクトしてのオブジェクト、りあかんと(?)がイメージ上のオブジェクトといい、(実物とネット画像を]区別しそうなものだが等価だと言っている
2015-11-08 15:45:13杉浦「グリーンバーグ理論でも不純なものを出てきてしまうが、それをどう処理するか応えるのがクラウス。再帰的素材。グリーンバーグのメディウムスペシピックは批評有りきで予定調和だがそれを外した時に、再帰的自己言及は無限後退するがそれを受け入れようということ
2015-11-08 15:46:31辻「(ネットのみの美術館があるが)それはブログ上などネットにしか画像がない。 またリチャード・プリンス、Instagramの画像を写真撮影しキャンバスプリントし高価な価格で販売していた。
2015-11-08 15:48:55山下「グリーンバーグやポロックが印象派を持ち上げたが、印象派も写真に対応したものだ。つまり肖像画家が絵を描く仕事を無くし写真家になったり、、、そこで写真ではできない、まさにメディウムスペシピックなこととして、モネが光を表現する絵画を作った。
2015-11-08 15:50:56山下「印象派をグリーンバーグによりアメリカ現代美術へ組み込まれた。100年以上前から方法論は異なるにしろ絵画へ取り込まれる。
2015-11-08 15:51:37中山「リチャード・プリンスは作家もすごいから作品もすごくなる。 身近にあるものが作品となる錬金術のような。 高価な画材を描いた作品が高価になる。 例えば平山郁夫がラピスラズリで描いた作品が更に高価になるような。 しかしリチャード・プリンスの画材が価値あるのか・・・・
2015-11-08 15:52:48中山「ダンボールなどゴミを作品にした時、イタリアのアルテ・ポーヴェラなど、これが価値を持つ。 時代に要請された作品が価値を持つ、、、、
2015-11-08 15:53:19辻「グリーンバーグからポストメディウムまで幅広く話をしているが、そこに中山が繋がっている。リヒターに関して言えば1960~2010年にかけてそれをしている。
2015-11-08 15:54:13辻「ベニスの水面の写真へ絵具をべちゃっと塗っている。風景がのイリュージョンへ絵具があることで平面と絵具性へ言及しているが、中山の絵画にはレイヤーが有り絵画性への言及がそこにある
2015-11-08 15:55:28山下「2つのレイヤーで水滴作品ができている。すりガラスのような不鮮明なレイヤーから人物像があるが、全面的にスーパーリアリズムで描かれているという対比がある ○は鮮明に見えすぎることが良くないと言うが、中山は鮮明に水滴が表されそれが衝撃的だ。
2015-11-08 15:57:11中山「描くときは片目をつぶり単眼的に見えることを描いたり、モデルがいるのにその状況を無視して描いたり。画像の粗さはモザイク状にあえて描いている。
2015-11-08 15:58:57辻「中山は見るに自覚的なのが分かる。そして科学的なアプローチがある。 つまり色が増えるほど情報が増えてしまう。その禁欲性がリヒターに近い
2015-11-08 15:59:49辻「リヒターはマティスを対比として使っている。色と形の喜びに満ちている。オブリヒトからマティスを例に出され批判されているが、イタリアアルテ・ポーヴェラの例があったが
2015-11-08 16:01:18