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文語 口語 読み言葉 書き言葉 について 黒田夏子さんを参考に

読み言葉と書き言葉について考察しました。需要があるのかわからない。半ば自分用のまとめです。
人文 書き言葉 読み言葉 述語 口語 主語 黒田夏子 文語
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剛田剛子(齋藤 路恵) @saitom11
昨日の実験メモ。 聴覚だけで話をどこまで理解できるかというのを試してみました。 以下のサイトから折り返し翻訳した昔話を読み上げます。 cafeglobe.com/sp/2014/03/036… 「読み終わった後」、聞いている人は話の概要を紙にメモします。(読み上げ中のメモは不可)
剛田剛子(齋藤 路恵) @saitom11
.@saitom11 書きあがったメモをもとにどんな話だったかを説明してもらいます。 3人で適当に試したので、ちゃんとした心理学実験ではありません。
剛田剛子(齋藤 路恵) @saitom11
.@saitom11 なんとなくわかったこと。 話の内容の聞き取りには関連性の類推が大きい。関連性の類推ができない話は聞き取りにくい。 「クリーニング」などの漢字変換不要な語は聞き取りやすい。音と意味が対応させやすいためか。
剛田剛子(齋藤 路恵) @saitom11
次に、もう少し意味の通じやすいテキストを取り出し、聞き取る実験をしました。今度は読み上げ中のメモ可としました。 青空文庫からテキストを適当に切り出し、読み上げました。聞き取りの最中にメモをとるのは可としました。テキストは聞き取り者が話の展開を知らないものにしました。
剛田剛子(齋藤 路恵) @saitom11
.@saitom11 なんとなくわかったこと。 主語が生物でないものは聞き取りにくい。(「その恐怖は……」と「ジョンは……」では後者の方が聞き取りやすい) 聞き取れなかった語は前後からの類推で埋めていく。前後の文脈から逸脱すると、そこは相対的に聞き取りにくい。
剛田剛子(齋藤 路恵) @saitom11
.@saitom11 S+V(何がどうした)または S1+V1→S2+V2(何がどうして、どうなった)ということは比較的理解しやすい。他の副次情報は相対的に抜け落ちやすい。
剛田剛子(齋藤 路恵) @saitom11
.@saitom11 従って、話の概略を最初に説明したいときは、「何がどうなった」「何が、どうして、どうなった」という言い方を使うといいかも。
剛田剛子(齋藤 路恵) @saitom11
ちなみに家に帰って向田邦子と太宰治の文体を調べてみました。向田邦子はそのまま音読してもかなり聞き取りやすいのではないかと思いました。(漢字がないと理解しづらい語がほぼない)。
剛田剛子(齋藤 路恵) @saitom11
.@saitom11 太宰もかなり聞き取りやすいと思うのですが、時折漢字でないとわからない語が入っていました。選んだ漢字が状況にピタッとはまる選択だと、音の異化効果と相まって文章の中でスパイスとして機能するのではないかと思いました。
剛田剛子(齋藤 路恵) @saitom11
昨日のかんたんなまとめ、おわり。
剛田剛子(齋藤 路恵) @saitom11
和語の方が聞き取りやすい、というのは日本語学習者向けの話として聞いたことがあったような気も……。
剛田剛子(齋藤 路恵) @saitom11
.@saitom11 あ、あと、どこの語句にかかるのかがなかなかわからない修辞は聞き取りにくかったです。特に長い修辞の後に、ようやくかかる名詞が出てくるものはわかりづらい。文語だとすぐ読み返せるからほとんど問題にならないのですが、聞き取りの場合はわかりにくい。
剛田剛子(齋藤 路恵) @saitom11
黒田夏子風「山月記」 ろうさいのはくがく才穎たるものは、てんぽうのまつねん、わかくして名をこぼうにつらね、ついでこうなんいに補せられたが、しょう、けんかい、みずからたのむところすこぶるあついものは、賎吏にあまんずるのを潔しとせず、いくばくもなくかんをしりぞき、(続)
剛田剛子(齋藤 路恵) @saitom11
.@saitom11 こざんのくわくに歸臥し、ひととまじわりをたってひたすら詩作にふけり、下吏となってながくひざをぞくあくな大官のまえにくっするよりは、詩家としての名をしご百ねんのこそうとしたのだが、しかし、文名はよういにあがらず、せいかつひはひをおってくるしくなる。
剛田剛子(齋藤 路恵) @saitom11
昨日(2015/11/10)、「耳だけで聞くと長い修辞はわかりにくい。かかる名詞がなかなか出てこないと何の話かわからなくなる」みたいなことを書きました。黒田夏子さんはこの例外です。長い修辞でかかる名詞がなかなか出てこなくても、耳で聞くと、すぐわかります。
剛田剛子(齋藤 路恵) @saitom11
.@saitom11 これは文章の流れから、修辞のかかる主体(名詞)が予測できるから。長い修辞に見えても、修辞はわかりやすい主体(登場人物等)にかかってくる。だから長い修辞でも聞いたときにはわかりやすい。
剛田剛子(齋藤 路恵) @saitom11
.@saitom11 逆に書き言葉として読もうとするとちょっと混乱するかも。最初ひらがなの漢字変換に戸惑う。ひらがなを漢字に変換できても、最後に主語が(名詞句の形で)やってくる。だから、SV文型を想定していると、混乱してしまう。ここからまた述語が始まるのかと思ってしまう。
剛田剛子(齋藤 路恵) @saitom11
.@saitom11 ・主語・述語の位置が倒置されている ・句点の区切が書き言葉の慣習とずれている この2点に慣れれば黒田さんの文章は急に読みやすくなります。
剛田剛子(齋藤 路恵) @saitom11
.@saitom11 で、口語ではこのような「述語→主語」順の並びはよく起こるし、口語の場合は句点か読点かの区分もあまり必要ない。言葉と言葉の間をつないで、類推して聞いていく。だから、書き言葉にも関わらず読んだ音を想像していくとわかりやすい。
剛田剛子(齋藤 路恵) @saitom11
.@saitom11 じゃあ、黒田さんの文章は口語なのかと言うと、そうでもない。「音を意識した文語」だと思う。例えばこの文。「野生の小禽たちのよびかわしがある」これはたぶん口語では言わない。
剛田剛子(齋藤 路恵) @saitom11
.@saitom11 同じようなことを口語で言うなら「野生の小動物たちが呼び合っていた」くらいかな。
剛田剛子(齋藤 路恵) @saitom11
.@saitom11 それにしても口語で用いられる語と文語で用いられる語をどうやって区分しているんだろう? 日本語ネイティヴの人はなんとなく日本語を「口語っぽい」とか「文語っぽい」とか区別できるけれど、あれはどういう仕組みなんだろう。
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