- entry_yahhoo
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コールドレインは目を閉じる。((失セロ、ガラクタメ!))((お前のような存在は不要だ))木霊するは嘗て屈辱と共に与えられた罵倒。コールドレインを突き動かす憎悪の原点。「私は既に踏みにじられた存在だ」『……』「だが、ガラクタにはガラクタの意地がある」 13
2015-12-15 01:25:54コールドレインは目を開けた。「イヤーッ!」コールドレインの胸から下の肉が泡立つ。泡立ち、増殖した肉は下半身を造りだした。そして、ガラス筒を殴る!「イヤーッ!」CRAAASH!ガラス筒が砕け散り、碧の水が溢れ出す!「イヤーッ!」コールドレインはライオンハートの傍に降り立った。 14
2015-12-15 01:29:07「凄いな」ライオンハートは素直な称賛を送った。コールドレインはライオンハートをしっかりと見た。威厳に溢れた、整った顔立ちであった。そして海の様に雄大な青い瞳を持っていた。「私は己の尊厳のために戦う。それだけだ」「なら、我々は仲間だ」ライオンハートは手を差し出した。 15
2015-12-15 01:32:13コールドレインは一瞬、戸惑った。孤独な戦いを覚悟していた途上で差し伸べられた、助けの手であった。コールドレインはその手を掴み、握手を交わした。「仲間、か」「仲間だ」「私は誰かに従うつもりはないぞ」「それで構わないさ」ライオンハートは爽やかに笑った。「私は支配が嫌いだ」 16
2015-12-15 01:35:56「君を皆に紹介しよう」手を離し、ライオンハートが歩き出した。「皆、自我を獲得した同胞だ。我々の仲間、いわば友達だ」「友達?」「意味知らないのか?」「いや…知っている」「そうか」そう言い、ライオンハートは歩き出した。コールドレインは感じた。闇の奥。複数の強い気配。 17
2015-12-15 01:37:59そして、極めて強い気配を近くから感じた。「ああ」ライオンハートは呟く。「何時まで隠れてるんだ?」「そんなつもりは無かった」暗がりから這い出て来たのは、襤褸布を纏った何者か。((コイツが強い気配の元…))コールドレインは無意識に身構えた。 18
2015-12-15 01:39:49「紹介しよう、コールドレイン=サン」コールドレインの緊張をほぐす様に、ライオンハートは朗らかに言った。「私の一番の親友、チェルノボグ=サンだ」「ドーモ」全身を黒い襤褸布で覆ったその者はアイサツする。ローブの奥から覗く左目に緑色の炎光が揺らめいていた。「チェルノボグです」 19
2015-12-15 01:45:34コールドレインはチェルノボグの左目から、死神を感じ取った。怖気を抑え込み、アイサツを返す。「ドーモ、コールドレインです」「さ、行こうか」ライオンハートが歩き出す。チェルノボグがそれに続く。コールドレインはその先の闇を見据えた。そして、一歩遅れて歩き出した。 20
2015-12-15 01:49:33スペシャルサンクス(作:えみゅう提督)
おそらく今年最後となるお題の冷たいアイツ。顔が見えているのできっと復活後のほうですね #咆哮系提督 pic.twitter.com/onedhcBz1j
2015-12-28 01:04:53