見えるもの/見えないものを絵にする漫画表現の話

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Kimura Tadafumi @shrinebaby

マンガ表現で解釈が確定できないor自信がない部分を、アニメを見ることで確定させてることが個人的にはあったりします。そういう意味で、両ジャンルにおける表現の差異に関心があります。もちろん、マンガとアニメでまったく別の表現を打ち出すということもあると思うんですよね。

2010-03-11 02:21:58
Kimura Tadafumi @shrinebaby

マンガ表現で解釈が確定できないor自信がない部分を、アニメを見ることで確定させてることが個人的にはあったりします。そういう意味で、両ジャンルにおける表現の差異に関心があります。もちろん、マンガとアニメでまったく別の表現を打ち出すということもあると思うんですよね。

2010-03-11 02:21:58
Kimura Tadafumi @shrinebaby

たとえば、『NARUTO』で言うと、日向一族の白眼というモチーフがあります。この白眼は、視界が360度で、ある距離内まで物体を透視できるという能力設定です。この白眼の内的知覚を読者に「見せよう」とする岸本さんの涙ぐましい努力を僕はいくつも知ってます(笑)。

2010-03-11 02:27:59
Kimura Tadafumi @shrinebaby

たとえば、『NARUTO』で言うと、日向一族の白眼というモチーフがあります。この白眼は、視界が360度で、ある距離内まで物体を透視できるという能力設定です。この白眼の内的知覚を読者に「見せよう」とする岸本さんの涙ぐましい努力を僕はいくつも知ってます(笑)。

2010-03-11 02:27:59
Kimura Tadafumi @shrinebaby

この白眼によって見える世界をオーディエンスに「見せよう/魅せよう」とする技術は、マンガとアニメとでは全然違うと思うんですよね。

2010-03-11 02:29:20
H.イワシタとラカクーニ @iwa_jose

@shrinebaby もちろん同じものを見る時もあるし、そうでない時もある。でもそこにはさまざまな値が関わっているので、偶然にしか重なれない。コミュニケーションの様態の問題とゆうか、ハンタにおける世界観(というか人間観?)のあり方と合わせて考えると魅力的な気がしてきました。

2010-03-11 02:29:47
H.イワシタとラカクーニ @iwa_jose

「文字通り絵にする」系のイマジネーションはホラー系にも多い気がします。伊藤潤二とか。RT @miyamo_7(→)少年漫画というかキッズ向け作品ではしばしば「比喩を可視化する描写」からさらに踏み込んで「もともとはことばの比喩なのに、そのまんま劇中で物理的に具象化されたもの」が…

2010-03-11 02:39:19
みやも(大阪府) @miyamo_7

嗚呼そうか、妖怪とか悪魔ってそういういものだもんなぁw RT @iwa_jose: 「文字通り絵にする」系のイマジネーションはホラー系にも多い気がします。伊藤潤二とか。

2010-03-11 02:56:03
H.イワシタとラカクーニ @iwa_jose

@miyamo_7 描かれてしまう/語られてしまうことで架空の存在が実体化/具現化してしまう、というテーマをホラーとして消化しきっているのが『座敷女』、と思ってます。

2010-03-11 03:01:14
H.イワシタとラカクーニ @iwa_jose

@miyamo_7 基本的に「描かれたもの」に過ぎないという点では、(物語内における)事実も比喩表現も幻想も同じレベルに属していますし、空間内に並列されているというのが、そういう表現を加速させるのだと思います。突き詰めたら言語も実はそうですけど、印象の直接性としては差がある。

2010-03-11 03:05:48
みやも(大阪府) @miyamo_7

(→)まとめ。グラデーションとして、「比喩としてのイメージ描写」(作者と受け手の共犯)→「比喩イメージが劇中の個人的もしくは共通の印象として描写」(おお、~が見える! いや俺には見えないとかのズレがありうる)→「従来イメージだったものが劇中の事実として具象化」(誰でも確認可)

2010-03-11 02:35:50
みやも(大阪府) @miyamo_7

そういやこのオーラ論におけるグラデーションは、たとえば美少女キャラクターの美人度の描写の問題とも関連づけられそう

2010-03-11 02:46:43
みやも(大阪府) @miyamo_7

美少女の顔がまばゆい光を放っているように見えるイメージ→本当に光ってて「まぶしいっ」と目がつぶれそうになる劇中人物たち

2010-03-11 02:48:29
泉信行 @izumino

@miyamo_7 三千マイル先まで美しさの輝きが届くくらい美しいベアトリーチェさま萌え萌え

2010-03-11 02:51:55
みやも(大阪府) @miyamo_7

少年漫画というか漫画が「象徴であること」と相性がいいというメルヒェン性を考える材料にもなるな。おお、個人的な課題とつながった。ありがたい

2010-03-11 02:52:34
泉信行 @izumino

「比喩をそのまんま絵にする」で飛躍的に少年漫画の表現をレベルアップさせたのは、やはりアストロ球団と聖闘士星矢あたでしょうね

2010-03-11 02:49:31
H.イワシタとラカクーニ @iwa_jose

@shrinebaby 「見える/見えない」はキャラクターの「内面」描写・構成のあり方と関連づけて論じられるんじゃないかと思います。ハンタにでは基本的に「見える/見えない」を共有できない/わかりあえない。けど「見せる/見せない」操作が、一方でその可能性への賭け金でもあるのかなと。

2010-03-11 02:48:09
Kimura Tadafumi @shrinebaby

@iwa_jose まさにそうですね。「見える/見えない」設定・表現が一番直接的に関わっているのは、キャラの強さというコードですが、その背後にはもちろん当のキャラの「内面」というコードが控えてますからね。

2010-03-11 02:52:44
Kimura Tadafumi @shrinebaby

で、さらに言いたいのは、「見える/見えない」設定・表現を通してキャラクターの「内面」を豊かに描けるはずなのに、「見える/見えない」設定・表現を効果的に「内面」表現へと結びつけてる作品ってないんじゃないかな、と。僕の好み的には、そういう作品を読みたいんですけどね。

2010-03-11 02:55:24
H.イワシタとラカクーニ @iwa_jose

@shrinebaby 「見える/見えない」「強さ」「内面」で考えると、誰にでも心を開いて接する一方で、それゆえに異常な精神性を持っているゴンの歪さについても、なんか面白く論じられそうな気がします。書いてくださいなm(_ _ )m

2010-03-11 02:56:31