ソ連邦英雄これくしょん(仮)

ソ連邦英雄の逸話を眺めて「すげー」とワクワクしたりするための、ゆるいまとめ。 このまとめはソ連邦の兵士の精強さを主張するものでも、またすべての逸話が完全無欠の事実であると(あるいは間違っていると)主張するものでもありません。
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えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

ソ連邦英雄これくしょん(仮) S.V.コノバロフ KV重戦車の車長。立ち往生した所に敵襲を受け、敵戦車16両を道連れにした挙句10.5cm砲の至近距離射撃で仕留められるが、彼は生存。車載機関銃で武装し、駆け付けた修理兵と共に前線を徘徊。休息中の敵戦車を鹵獲し、そのまま一ヶ月程戦う

2015-06-04 17:01:22
えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

WoTの勲章になってるコロバノフさんと名前が似てるのに注意ですわね。彼もKVに乗ってたので余計にややこしい

2015-06-04 17:03:29
えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

他のソ連邦英雄の例に漏れず、彼にも記録に混乱があるようで。43年時の英雄叙勲時には戦車の修理中に敵襲を受けたとあるのだけど、後年の記録では修理が終わった所で攻撃を受けたとある。どっちが正しいやらは謎ですわね

2015-06-04 17:07:26
えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

それと最後に被弾した時に関しても混乱がある。彼が生き残った事は間違いないとしても、この時に死んだのは3人だけとか、あるいは彼含め3人が生き残ったともされる。その後の修理兵との降車戦闘では他の乗員の話が聞かれないので、彼以外生き残らなかったとも取れる。これもよくわからない

2015-06-04 17:12:49
えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

ソ連邦英雄これくしょん(仮)ばかりを見てると異様に強かな兵士が目立ちますけども、もちろんこれはソ連兵だけが異様に逞しかったという事を意味しませんのでご注意を。彼らは「ソ連邦英雄」という仕組みを持っていて、だからそういう人々のことが殊更記録されやすかった、くらいの事なのです。たぶん

2015-06-04 17:41:32
えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

まあ、これらの胡散臭いツイートを読んで、「やったぜ! やっぱりソ連邦の兵士は世界最強だ!」と思考を短絡させてしまう人もそう居ないでしょうし、余計な心配かとは思いますけども

2015-06-04 17:46:01

車内で発煙弾 ロマン・ペトロフ

えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

ソ連邦英雄これくしょん(仮) R.I.ペトロフ IS-2重戦車の車長。陣地攻撃に際して猛烈な射撃を受け前進不能と判断。全乗員ガスマスク装着の上で戦車内で発煙弾を焚いて撃破を偽装し、そのまま潜んで敵火点の位置を観察。翌日の味方再攻撃とともに「復活」、火点を制圧して攻撃成功に導く

2015-06-09 12:52:48
えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

なおペトロフ戦車長ですが、この場面はうまいこと切り抜けて生き残ったのに、復活後の続く戦闘で戦死してしまいます。IS-2は二度死ぬ

2015-06-09 12:58:12
えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

ソ連邦英雄達は、どうも精鋭とか勇敢ってよりは、異様な諦めの悪さが目立つような気がする。あるいは、たまたまそういう話ばかり拾ってるか

2015-06-09 12:59:24
えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

ペトロフ戦車長のIS-2も敵側から見れば戦場妖怪なんだけど、この時の彼らはうまく生存して証言を残してるので、タネが割れちゃってる。こうなると怪談めいた霧は払われて、咄嗟の工夫が光る分かりやすい英雄譚になる。英雄と妖怪の分かれ目ですね

2017-01-06 09:57:21

豹と思ったら王虎殺し アレクサンドル・オスキン

えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

ソ連邦英雄これくしょん(仮) A.P.オスキン 独軍が通りそうな道路側面の畑に戦車を止めて干し草で擬装……しようとするも、5mの干し草山になってしまう。一晩かけてどうにか不自然でないよう仕上げた。翌朝には予想通り独軍部隊が通り、さらりとパンターを3両撃破……と思ったら王虎だった

2015-06-18 17:42:45
えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

WoTの勲章にもなってるオスキン氏。T-34-85で王虎を3輌撃破したと聞くと、さぞ物凄い戦いをしたんだろうなあと勝手に想像してしまいますが、実際には意外にあっけない出来事だったようです。この戦いで無傷の王虎を鹵獲できた、というより王虎の存在を赤軍が確認した事が最大の戦果かも

2015-06-18 17:49:25
えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

オスキン氏は初見なので王虎をパンターと間違えたのは仕方ないですが、これ以降も赤軍はしばしば王虎をパンターと誤認したようです。虎とIV号の逸話みたいに重い方に見誤って戦果を過大評価するってのはありがちですが、軽い方に間違えるのはちょっと面白いですわね

2015-06-18 17:53:55
えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

赤軍の鹵獲戦車調書でも王虎はパンターそしてIS-2と並べて比較されてたりします。そもそもパンターがしばしば重戦車の一種だと思われてて、そこにきてあのカタチの王虎ですから、「王虎とはパンターの改良型である」みたいな解釈がされてた雰囲気が無きにしもあらずで

2015-06-18 17:59:50
えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

独軍がパンターを中戦車として扱っていたことは捕虜なり何なりを通して赤軍も知っていたろうとは思うのですが、それでも何故か「これは既存の重戦車とは全く異なる戦術用途を意図した新しいタイプの重戦車である。パンターは突破用ではなく対戦車用途を重視している」とか勝手に解釈してるんですよね

2015-06-18 18:12:47

砲を大事に ニコライ・サザーノフ

えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

ソ連邦英雄これくしょん(仮) N.A.サゾーノフ 76mm野砲班長 バグラチオン作戦にて敵戦車9両の反撃を受けるも、巧みな擬装により1門で7両を撃破、他三門と共同で全滅させる。東プロイセンまで2200kmを戦い歩き、その間ずっと砲にいかなる故障も生じさせずに戦闘能力を保った

2015-07-01 13:45:24
えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

戦車ほどじゃないけど、野砲だってやっぱり戦い続ければ壊れるので、長期間戦闘能力を保ち続けるのは結構難しい。それは達成されれば賞賛に値するくらいのものである……サザーノフ氏には、そんな感じが読み取れる気がしなくもないです

2015-07-01 13:49:54
えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

ただ、同じく76mm野砲班長でカフカスからブダペストまでほぼ9000kmを戦い歩き、その間ずっと砲を故障させなかったI.G.イェルマークなる人もいるのですが、彼は英雄には叙されていないようです。偉大な整備記録、というだけではなかなか英雄にはなれないのかな

2015-07-01 13:54:45

IS対王虎 ワシーリー・ウダロフ

えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

ソ連邦英雄これくしょん(仮) V.A.ウダロフ IS-2重戦車小隊長。ヴィスワ川の橋頭堡にて「王虎」含む敵戦車27両の反撃に際し、小隊2両で待ち伏せし5両を撃破して撃退。うち3両の王虎を彼の車両が撃破。規定運転時間150時間のエンジンを205時間稼働させ、無故障で955kmを走破

2015-08-13 07:56:24
えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

と書くとウダロフ氏が27対2の戦いで勝利した超人みたいに見えますが、実際そこにいたのは彼の所属する重戦車連隊(定数21両)なので、そうまで無茶苦茶な話でもありません。敵の27両ってのも、話によっては言及が無かったりして、ちょっとフワフワしてる

2015-08-13 08:03:49
えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

とは言え王虎を3両撃破ってのは間違いがなさそう。というのも、丁度この辺の戦いから赤軍は王虎の存在を確認し始めた(別の王虎殺し英 オスキンの戦果も同時期)。下位の戦車を王虎と誤認するどころか、むしろ王虎の存在が知られてないんで「豹だと思ったら妙な新型戦車だった」という時期なんですな

2015-08-13 08:08:14
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