「かんこく」は何故「韓」と書くのか? 三国志の歴史書『魏略』が語る「冒姓韓氏」の意外なルーツ 古代中国の植民地から「韓国」はこうして生まれた!?
この冒姓が、春秋時代より前の西周時代に始まっていたと論じた論文があります。 「西周代陝東系外諸侯帰順考 ―姫「冒姓」事例及び系譜改編事例に関連して―」( 谷 秀樹、『立命館文学』、2013年) r-cube.ritsumei.ac.jp/bitstream/1036…
2015-12-26 15:42:18太公望の子孫が本当に斉国を建国したのか?そもそも太公望は実在したのか?春秋時代の斉国も冒姓してる。といった議論がされていて、色んな説が出てきています。
2015-12-26 15:44:34このような流れで見ていくと、古代中国の国際社会が大きくなっていくにつれて、必ず「冒姓」によって、新しく参加した国とか集団を相手に「あっ、先祖同じなんだね」と相互承認していく。そういう流れが見て取れます。
2015-12-26 15:46:47まとめ 「4世紀以前」と「4世紀以後」
「韓国」の名前の由来にあたる、漢代の朝鮮半島南部の「韓」という国名・地域名もまた、同じようなシステムのもとに、名前が定まっていったことが分かります。そして、倭人と呉の関係のエピソードも、実はこの「冒姓」の仕組みに倭人の交易グループが乗っかったものでした。
2015-12-26 15:51:20交易言語として、中国語が朝鮮半島に広がっていき、政治的にも組み込まれていった訳ですが、三国志の動乱や西晋の滅亡、匈奴や鮮卑の南下によって、ご破算してしまったと。
2015-12-26 15:55:52中国の古代の終わりの3世紀末にこうした動乱が起こって、その政治的空白のなかで、韓国のルーツの新羅や、日本のルーツというか、3世紀末の崇神大王(天皇)から継続して続くヤマト(倭(日本))という国が自立していった訳です。
2015-12-26 16:01:13日本の神話については、詳述しませんが、継体天皇のエピソードで知られるように、新王が先代の王統の「ヤマトの娘」と結婚して、その娘が育てた皇子がヤマト人として政権を引き継ぐことで、一貫して継続してきたという形式が重視されています。
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