編集部イチオシ

河川氾濫原に生育・生息する生物の絶滅を防ぐための制度を考える

34
オイカワ丸 @oikawamaru

夏緑二次林含めていわゆる里山の生物というのは本来平野部の河川氾濫原の生物と思う。数年に一度洪水によりリセットされるような「荒れた」環境。すなわち里山の生物というのは河川氾濫原を開発してつくった平野部大都市のある場所にかつてはものすごくたくさんいた生物であったと思う。

2016-01-04 13:08:25
オイカワ丸 @oikawamaru

オオクワガタもゲンゴロウもメダカもドジョウも自然の氾濫原にはものすごくたくさんいただろう。それが人間に追い立てられて、何とか「里地里山」という氾濫原に似たような環境で細々と生き延びていただけ、なのだろうと思う。

2016-01-04 13:19:05
オイカワ丸 @oikawamaru

したがって里地里山で何とか生き延びていた生物たちは、いま現在の農業の近代化により息の根を止められようとしているという認識をもたねばならない。

2016-01-04 13:20:58
オイカワ丸 @oikawamaru

とはいえ福岡平野や大阪平野を氾濫原に戻すことは不可能であり、一方で農地の近代化を止めることは困難。危機的な状況に陥っている里地里山の生物をどうやって保全したらいいのか、正直これという答えをもっていない。

2016-01-04 13:24:21
奥山雄大(茨城県在住関西人) @yokuyama

@oikawamaru 伝統的農地で育った作物に付加価値をつけるしかないですかねえ。

2016-01-04 13:30:03
なげなわぐも @anhebonia

@yokuyama @oikawamaru 水路網は複数の地域にまたがって維持されるものであり、その維持には多大な労力と時間を要します。コンクリ側溝化は労務の軽減のためにも必須です。 農家の労働条件の向上を忘れてはなりません。

2016-01-04 13:50:57
奥山雄大(茨城県在住関西人) @yokuyama

@anhebonia @oikawamaru おっしゃる通りだと思います。ただ、生物多様性を涵養する農地のあり方も大切なので、そのバランスを取るにはその産物にそれなりの付加価値をつけるしかないのではないかと。とは言え日本全国に通用するような解決策にするのは難しいかもしれませんが。

2016-01-04 14:11:39
なげなわぐも @anhebonia

@yokuyama @oikawamaru 産物に上乗せするよりは、維持管理の労務への直接給付の方が良いと思いますが、いずれにせよ、今までのように、農家がやれば良い、地元住民のボランティアでやれば良いというのは通用しないと思います

2016-01-04 14:27:27
奥山雄大(茨城県在住関西人) @yokuyama

@anhebonia @oikawamaru そうですね。おっしゃる通り、環境配慮型農業への直接給付が理想的ですね。TPPにしても、何だか世の流れはそれに逆行してる感じしますが…

2016-01-04 14:30:32
オイカワ丸 @oikawamaru

@yokuyama @anhebonia 付加価値や給付でも細々とは守れる種もあるかもしれませんが、実際のところ現役バリバリの農地で希少な生物との共存は不可能だと思っています。完全な休耕地を活用するとか、河川や遊水池、ダムサイトを活用するとかが現実的ではないかと考えています。

2016-01-04 14:36:54
奥山雄大(茨城県在住関西人) @yokuyama

@oikawamaru @anhebonia なるほど。理想的には保護のコアサイトとそのバッファ−ゾーンとしての環境配慮型農地のセットというのがさらに望ましい形ということになるでしょうか。

2016-01-04 14:41:20
オイカワ丸 @oikawamaru

@yokuyama @anhebonia そうですね、本当に大事なところは公金をつぎこんで保全。普通の農地でも環境配慮したい農家さんにはそういう選択肢があるような仕組みづくり、といったところが農地での生物多様性保全の落としどころと思っています。

2016-01-04 14:47:58
Jun Nishihiro / 西廣 淳 @jnishihiro

@yokuyama @oikawamaru @anhebonia 私は今のところ「治水施設として整備された遊水地で人為攪乱を継続する仕組みづくり」と「河川に隣接した休耕地の活用」の2つの面を模索しています。後者の場合、地権者へのメリットになりにくいところに難しさを感じます。

2016-01-04 14:45:24
オイカワ丸 @oikawamaru

@jnishihiro @yokuyama @anhebonia 前者についてはまったくその通りと思います。後者は仰るように私有地という点で本当に難しいように思っています。後者についてはやはり仕組みというか枠組みづくりというかお金が重要だとは思うのですが。。

2016-01-04 14:50:22
Jun Nishihiro / 西廣 淳 @jnishihiro

@oikawamaru @yokuyama @anhebonia 放棄農地への課税強化が議論されていますが氾濫原としての活用での減免措置ができるといいかもしれないですね。あと、ふるさと納税を放棄農地の適正管理に使ってもらう仕組みとか。妄想レベルですが。何とかしたいですね。

2016-01-04 14:56:39
オイカワ丸 @oikawamaru

例えば穴あきダムを活用した氾濫原の再生という試みが鹿児島県でなされている damnet.or.jp/cgi-bin/binran… この記事などダムの雰囲気がつかみやすいかも→ blog.goo.ne.jp/19140331/e/803… 非常に面白い取り組みと思う。

2016-01-04 15:00:40
Jun Nishihiro / 西廣 淳 @jnishihiro

@oikawamaru 面白いですよね。西ノ谷ダムのように「本来の機能」と同じ方向に乗せることがポイントだと思います。遊水地の土壌攪乱も治水容量確保、氾濫原放棄水田の耕起も再農地化のポテンシャル維持といった側面の評価と同時に進めることで、実現しやすくなると思います。

2016-01-04 15:08:02
オイカワ丸 @oikawamaru

@jnishihiro はい、実際に調査に行きましたが面白い場所でした。確かに遊水池の土壌、氾濫原の放棄水田はそういう見方をすることでうまく実利とあわせることができそうですね。

2016-01-04 15:14:56
なげなわぐも @anhebonia

@jnishihiro @oikawamaru @yokuyama 地域全体のことなので、個別の地権者や農家にはどうしようのないので、国なり県なりが早く方向を示して欲しいです。

2016-01-04 16:20:39