「落ちこぼれ」も「浮きこぼれ」もともに能力を高める策
- ShinShinohara
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「浮きこぼれ」という言葉があるそうだ。授業が低学力の子どもに合わせて進められてしまい、高学力の子どもたちが退屈でたまらないのに放置される、という現象を示すらしい。
2016-01-05 21:28:16さりとて、高学力の子どもに合わせて授業を進めたら、togetter.com/li/921918で指摘したように、授業についていけない「落ちこぼれ」が出る。低学力の子どもに合わせて授業を進めたら、塾でとっくに先に進んでいる子供たちは授業で退屈で苦痛。この矛盾をどうしたらよいか?
2016-01-05 21:29:45「高学力の子が低学力の子を教える」ことを検討してみてはどうか。学力の違う子供数人をグループにし、グループ同士で成績を競わせるのだ。こうすると、高学歴の子が一人で頑張ってもグループの成績は上がらない。90点の子が92点になっても2点しか上がらないからだ。
2016-01-05 21:31:00しかし10点の子が40点に上がったら30点プラス。低学力の子が成績を上げたほうが、グループ全体の成績が上がりやすい。このため、グループの成績を上げたければ、高学力の子は低学力の子を教えようとするだろう。
2016-01-05 21:32:15いざ教えようとすると、自分が理解する以上に教えることが難しいことに気づくだろう。なぜこれが理解できないんだろう?あの手この手で説明し、理解させようとすることで、説明力、プレゼン力を上げることができる。高学力の子は、人間力を向上させることができる。
2016-01-05 21:33:53こうなると、授業が低学力の生徒に合わせて進行しても、高学力の子も退屈しなくなるだろう。「あいつにこの内容を理解させるには、どうしたらいいだろう?」と考えながら授業を聞くようになるからだ。教える側の視点で授業を聞くようになる。「先生、こう説明したほうが分かりやすいのに。」
2016-01-05 21:36:08競争原理は、一人一人の競争になると、とびぬけた成績を誇る一部の子どもを除き、モチベーションを下げる方向に働く。しかしグループで競うと、不思議なことに「高め合う」方向に働く。力の弱い人間を助けたほうがグループ全体の力が向上しやすくなるからだ。
また、人に説明しようとすると、理解できていたつもりの内容も、実は表面的な理解であったことに気づいたり、別の理解の仕方に気づいたりするようになる。理解が深まるのだ。それは高学力の子の能力をさらに高めることにつながるだろう。
2016-01-05 21:37:21低学力の子も、高学力の子も、それぞれの能力を高め合うには、「グループで競わせる」という、人間心理をうまくついた指導方法も検討したほうがよい。まだまだやれることはいっぱいあるだろう。
2016-01-05 21:38:27