『蒹葭堂雑録』に読む、江戸末期の水銀事情

佐藤先生のご講義
自然 江戸時代 水銀 鉱山
58
佐藤賢一の中の人 @ke_1sato
@hashimoto_tokyo @fluor_doublet おはようございます。今頃まとめに気が付きました。togetter.com/li/914955?page… 『蒹葭堂雑録』巻二に「水銀鑿」(みずがねほり)職人の図がありました。 pic.twitter.com/YgygpYbaim
拡大
佐藤賢一の中の人 @ke_1sato
@hashimoto_tokyo @fluor_doublet  原図は『七十一番職人尽歌合』第56番で、それの転載とのことでした。
橋本麻里 @hashimoto_tokyo
@ke_1sato おおー、ありがとうございます。水銀だの群青だの、佐藤先生も相当ディープな知識をお持ちな希ガス…。 @fluor_doublet
山猫だぶ㌠ @fluor_doublet
@ke_1sato @hashimoto_tokyo おお!ありがとうございます!手に持ってるのは、カッチャ(細かく砕いた鉱石をかき集める鍬)ですね。手前の丸筒はなんでしょう。というか本文が読めない、、、。勉強します。
山猫だぶ㌠ @fluor_doublet
@ke_1sato @hashimoto_tokyo 右にそれらしいことが書いてありますね。ひらがなが読めないのですが、坑内で鉱脈中の自然水銀を竹筒で受けたのでしょうか。カッチャは、硫化水銀の辰砂を中心に掘るときに使ったんでしょうね。昔はそんな豊かな水銀鉱床があったんですね。
山猫だぶ㌠ @fluor_doublet
ホントに最盛期のイトムカ鉱山(北海道)や大和水銀鉱山(奈良)は、坑内切羽から自然水銀が噴出した(盤圧のせい?)って言いますものね。んで、鉱夫は歯のアマルガムの詰め物が何度も外れてしまう、という話もありました。水銀蒸気でアマルガムがふやけるんでしょう。
山猫だぶ㌠ @fluor_doublet
これか。蒹葭堂雑録の水銀掘りの話は。 pic.twitter.com/BLDBEu6agI
拡大
拡大
佐藤賢一の中の人 @ke_1sato
@fluor_doublet そうです、そうです。こちらです。「一説に、草より汞を取る法あり。又払林国の水銀は海中に有といへり。本邦往昔は山中より掘り出せし物と見へて和銅六年伊勢国より水銀を献ずること続日本記に見たり。又延喜式に伊勢国の貢の薬中に水銀あり。」と始まり、
佐藤賢一の中の人 @ke_1sato
@fluor_doublet 「又百練抄に承暦元年五月宋国へ賜(たまわる)水銀五千両と有。然れば当時水銀を採得ること盛大なること証(あきらか)なり。又草根集に題名所杣(そま) 『根を絶て きらぬ草木も あれぬべし みづかねほる 丹生のそま山』又七十一番職人尽歌合の中に水銀堀あり」
佐藤賢一の中の人 @ke_1sato
@fluor_doublet 「其図中に携る所の竹筒の如き品あり。恐らくは之を以て岩間より走下るを受るものなるべし [七十一番職人尽歌合水銀鑿之図] 右五十六番 みずかねほり みずかねの 草にをくかと みゆるかな つゆにやとれる 月のひかりを」。。。
佐藤賢一の中の人 @ke_1sato
@fluor_doublet 「あちきなや にふのみ山に ほるかねの みつから人に おもひいりぬる 今、市店に活(うる)ところの水銀は朱砂の製にして生汞の産あることを聞ず」という文でした。調べる内に、こんなpdfも見つけました。 ir.lib.shimane-u.ac.jp/bull/bull.pl?i…
山猫だぶ㌠ @fluor_doublet
@ke_1sato なるほど。およそ見えてきました。江戸末期には水銀掘りはもう下火で、伊勢で水銀がいっぱい出てきたのは大昔の話で、水銀掘りの技術もロストテクノロジーに近くて、200年も前の文献から水銀掘りの図を引用してきて道具の使いかたを推測する、という状況だったのですね。
山猫だぶ㌠ @fluor_doublet
@ke_1sato 水銀鉱は主に硫化水銀(辰砂、朱)と、自然水銀の二つなんですが、後者はすごく水銀の品位の高い(優秀な)鉱石にのみくっ付いてきます。江戸末期には、もう伊勢の高品位水銀鉱はあらかた掘りつくし、自然水銀は無かった、ということなんでしょうね。
佐藤賢一の中の人 @ke_1sato
@fluor_doublet なるほど。高品位水銀はやはり枯渇したんでしょうね。
佐藤賢一の中の人 @ke_1sato
@fluor_doublet どうもそのようですね。「今は朱砂ばっかり」というあたりが、その状況なのではないかと。 東博のサイトにもカラー画像がありました。image.tnm.jp/image/1024/C00…
山猫だぶ㌠ @fluor_doublet
@ke_1sato 右図は「金掘り」でしょうか。前の板は「揺り板」(比重の大きい鉱物を水中でゆすって分離するくぼんだ板)でしょうね。面白いですね。
佐藤賢一の中の人 @ke_1sato
@fluor_doublet はい。右側の職人は「金堀」ですね。左右ペアにしているところがまた面白いです。
山猫だぶ㌠ @fluor_doublet
@ke_1sato お昼休みに長い時間を使わせてしまって誠に申し訳ありません。とても勉強になりました。ありがとうございます!!
山猫だぶ㌠ @fluor_doublet
「つゆにやとれる 月のひかりを」がいいですね。これは草に付いた露が月の光で輝いて水銀の粒のようだ、という解釈ですが、水銀鉱山の坑内で油を焚いて見える自然水銀もまた、そのような光り輝く粒だったのでしょう。
山猫だぶ㌠ @fluor_doublet
勉強になりました。ありがとうございます!

コメント

ログインして広告を非表示にする
ログインして広告を非表示にする