名鑓・日本号について

日本号について自分のツイートまとめ。 写真、ギャラリートーク、持ち主についていろいろ。 参考文献は最後に載せています。
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一次資料に「日本号」という単語が出てくるのは明治以降。いつごろから使われ出したのか正確には不明です。

わたり @wimwim8282

福岡市博物館ブログ: 明治大正期の日本号と母里家 / fcmuseum.blogspot.jp/2015/12/blog-p… ここで紹介されてる文章は1942年9月に雑誌に載ったもので、ここては日本号と呼ばれていてそれ以外の呼び名(呑み取りの槍とか)については触れられてない。

2016-02-15 00:14:03
わたり @wimwim8282

明治20年の展示記録では「呑み取りの槍」。日本号という単語は出てこない。 pic.twitter.com/NNZRbpuAcb

2016-02-15 00:00:36
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わたり @wimwim8282

黒田長礼が「日本号の呑み取りの槍という異称は明治時代から始まる」って言ったと書いてある本に当たったんだけど、刀剣愛好家が書いたような本で研究書じゃないし、日本号が黒田家に渡ったのは明治末年とか書いてあるものだったんだよねー。

2016-02-14 23:57:20
わたり @wimwim8282

日本号を大野仁平の遺族から買い取り、黒田家へ献上した安川敬一郎の日記の大正9年4月8日条 「今回黒田家に献せし日本号鎗を拝観し、該品献上ニ付侯爵頗る満足せらるる」。日本号鎗。

2016-02-15 00:23:34
わたり @wimwim8282

頭山が日本号について語った内容が記録されてる『頭山満翁写真伝』 は昭和10年初版発行で、見出しで「日本号」と言われてはいるけど頭山は「槍」としか言っておらず日本号とは呼んでいない。

2016-02-15 00:09:08
わたり @wimwim8282

東京朝日新聞 1938/6/1の頭山が日本号を見たって記事では見出しに日本号とつけられてる。 pic.twitter.com/eVeX7c67wZ

2016-02-14 23:59:13
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わたり @wimwim8282

生没年で比較すると、山崎麓(1883年12月17日 - 1943年9月11日)、頭山 満(1855年5月27日-1944年10月5日)で、頭山のほうがだいぶ年上。そのくらいの年代の人たちは日本号という呼び方より呑み取りの槍って呼び方が慣れてたってことなのかなって思ってた

2016-02-15 00:20:29
わたり @wimwim8282

黒田節が赤坂小梅によってレコード化されて発売されたのが1942年(昭和17年)5月20日。 pic.twitter.com/P1UYgAb1kS

2016-02-15 00:28:32
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わたり @wimwim8282

博多祇園山笠の題とか調べたら出てきそう。最近ははっきり「日本号」って単語が出てくるけど、昔の記録ではどうでてくるかな。

2016-02-15 00:03:53

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参考文献

わたり @wimwim8282

てっとり早く黒田家と二十四騎のことを調べたいなら「黒田長政と二十四騎展 黒田武士の世界」2,400円、刀剣武具の写真と詳しい解説をお望みなら「黒田家の甲冑と刀剣」1,496円、ちょっと前の展示だけど全国から集めた黒田家ゆかりの品物が見れる「黒田家 その歴史と名宝展」2,400円。

2015-09-20 12:52:13
わたり @wimwim8282

黒田回想が世にでてから週一くらいのペースで長政の謡が音痴のツイートが流れてくるようになってさすがに同情を禁じ得ない。長政が観世太夫黒雪斎暮閑に節付けしてもらった謡本54冊の写真と解説は福岡市博物館「能のかたち」の図録ですに載ってます。 p.twipple.jp/Anhrj

2015-09-20 12:32:57
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(黒田長政音痴は完全にネタ化していますが、長政は能楽師を保護したりと尽力しています。)

『播磨古事(普及版) -黒田官兵衛研究』藤原龍雄編著 2013(播磨学研究所)
『黒田官兵衛目薬伝説 -目の神、鉄の神、足なえの神』奥沢康正他 2014(桃山堂)
『玄洋社・封印された実像』石瀧豊美 2010(海鳥社)
『玄洋社発掘 もうひとつの自由民権 増補版』石瀧豊美 1997(西日本新聞社)
『頭山満翁写真伝』 藤本尚則 1988 (葦書房)

『黒田家文書』 福岡市博物館編纂
『安川敬一郎日記』1巻~ 北九州市立自然史・歴史博物館編北九州市立自然史・歴史博物館

長政記 古郷物語
http://curongms.blog69.fc2.com/blog-entry-121.html
黒田家譜・黒田続家譜(竹田文庫)
http://www.lib.pref.fukuoka.jp/hp/gallery/H25/kafu.html
福岡市博物館研究紀要
http://museum.city.fukuoka.jp/archives/journal/