光速の男に抗う男たち～これからのローグズ～

藤井三打（連投用） @Fujiisanda

なら逆の発想として、既に日本で本体となるメインシリーズが刊行されているローグス誌なら、例えばアンケートに書けば邦訳実現可能なんじゃ……？ということで、そんな二つの作品を、紹介したいと思います。まあ片方、作品群なのですが。

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まず紹介するのは作品群、フラッシュ・ポイントの関連作です。 pic.twitter.com/C1ySRagmzq

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ある朝、フラッシュ（バリー・アレン）が目覚めると、そこは死んだ筈の母が生きている世界だった。ブルース・ウェインが死亡しているのに存在しているバットマン。大戦争を始めようとしているワンダーウーマンとアクアマン。そもそも、存在していないスーパーマンとフラッシュ。

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高速移動の能力も失ったバリーは、それでも異常な世界で真相を追い求め続ける。やりきれない世界の真実、そして、ここより始まる新世界とは？

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そんな、フラッシュの居ない世界なフラッシュポイント。彼の街、セントラルシティを代わりに守るヒーロー。その名は、シチズン・コールド！ pic.twitter.com/157HveYSLY

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というわけで、ヒーローとなったキャプテン・コールドのお話が、フラッシュポイントにおけるシチズン・コールドです。フラッシュよりも冷酷非情なヒーローであるコールドの手により、本来ローグスであったメンバーの大半は死亡もしくは、コールドに恨みを抱えております。

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そしてもう一冊の、フラッシュポイントのローグス関連作が、リージョン・オブ・ドゥーム。こちらは、炎の男ヒートウェーブが主人公を務める作品。ヒーロー、サイボーグにより収監されたヒートウェーブの脱獄計画、そして復讐とは？ pic.twitter.com/pXPjvjvnS1

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この作品のシチズン・コールドとヒートウェーブはあまり関係ないのですが、両作ともOPでそれぞれ、ミスター・フリーズやファイヤーストームを殺害しているのが、通ずるポイントですね。両者共に、コールドやヒートウェーブが得意とする、凍結や火炎を武器とするキャラクターです。

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あとリージョン・オブ・ドゥームと言えば、ヒートウェーブの相棒を務めるプラスチックマン。元来ヒーローであるものの、この世界では残虐非道なヴィランであるプラスチックマン。見て下さいよ、このヤバいビジュアル。 pic.twitter.com/inhX0sQgdZ

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人の内臓に潜り込み、刑務所に侵入という荒業を始めとして、この作品のプラスチックマンはおどろおどろしいです。日本ではかつて水木しげる先生が漫画化したんだぜ！というトリビアが、「だろうね」と納得されるレベル。

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水木先生の書いたプラスチックマンの不死性が、そのまま後の作品である鬼太郎にフィードバックされているような気もしますが、これはまた別の機会に。

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ローグス関連の大ネタ二本となると、このシチズン・コールドとリージョン・オブ・ドゥームが二大巨頭なのですが、もうちょっと追加でローグスな作品を紹介します。

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まずは魔法系キャラを集めたシークレット・セブン。この作品には、元の世界ではローグスに関わっている、絵に描いたインチキおじさんことアブラ・カタブラが登場しています。名前といいビジュアルといい、お鍋の中からボワッと出てきそう。 pic.twitter.com/kcuXgAicjC

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あと、ローグスとは若干縁遠いものの、フラッシュの宿敵であるゴリラ・グロッドを主人公としたグロッド・オブ・ウォー。ゴリラシティだけでなく、アフリカ全土を支配した王者グロッド、その強者の憂鬱を、ありありと描く！ pic.twitter.com/JiQAuFF4oE

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自身の力を殺し合いにしか使えないローグス一同に、あまりに全てが楽すぎて、自身を殺すだけの強敵を求めるグロッド。多分彼ら、邪魔者であるフラッシュが居た方が、幸せなんじゃないかと思います。

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あとローグスとは一見関係ないものの、その実、むっちゃローグスなのがグリーンアロー・インダストリーズです。 pic.twitter.com/82ihYp6AVD

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この世界のグリーンアロー（オリバー・クイーン）は天才的発明家であり、軍事産業の社長なのですが、ある日会社が弓矢を武器とする謎の人物に襲われます。

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私兵部隊グリーンアローズも壊滅。追い詰められた彼の手にあったのは、弓。でもオリバーは、弓なんてなあと、せっかくの武器を投げ捨ててしまいます。そんな物に頼らなくても、ここには、多くのヴィランから没収した、軍事産業に応用した武器があるじゃないか！

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というわけで、足にはトリックスターの空飛ぶ靴、首にはレインボレイダーの虹を出すゴーグル、手にはパイドパイパーの音波銃。ミラーマスターの鏡や回転狂トップのコマを装備した、一人ローグス、オリバー・クイーンの誕生です。誰か、弓矢を彼に！

藤井三打（連投用） @Fujiisanda

なお、似たような一人ローグス装備は、別の作品でフラッシュもします。とりあえず、ローグズの逆襲以降が刊行された場合、近いタイミングで読めるんじゃないかと……。

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フラッシュポイント関連作の話はここまでにして、次の作品に移ります。次に挙げる作品は、既に刊行されているフォーエバー・イービルの関連作となります。 pic.twitter.com/kJzbQWX1Zk

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善悪の反転せし世界より現れた、悪のジャスティスリーグことクライム・シンジケート。ウルトラマン（反転スーパーマン）やオウルマン（反転バットマン）に率いられる彼らは、この世界の収容所を襲撃。数多のヴィランを開放してしまう！

藤井三打（連投用） @Fujiisanda

世界の危機であるものの、ジャスティスリーグは姿を見せない。クライム・シンジケートに対抗するのは、ヴィランの大同団結を謳う彼らに背を向けた悪党たち。レックス・ルーサー、ブラックマンタ、ビザロ、キャプテン・コールドだった！

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なお、善悪反転した世界と聞いて、ピン！と来た方も多いでしょうが、さっき紹介した、ケンタッキーフライドチキンとタイインしたコミックス。悪くて黒いカーネル・サンダースの出身地も、クライム・シンジケートと同じ世界です。 pic.twitter.com/aRWRycVGQf

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藤井三打（連投用） @Fujiisanda

このフォーエバー・イービルにおける、我らのローグスを描いた作品が、ローグス・リベリオンです。クライム・シンジケートに背を向け、反逆者となったローグス。ホームタウンであるセントラルシティに帰還した彼らが目にしたのは、無残に殺された人々とゴリラ。壊滅した街だった！