2016年2月8日、早野龍五先生と福島高校・小野寺悠さんの日本外国特派員協会記者会見質疑応答和訳まとめ

2016年2月8日に行われた早野龍五先生と福島高校・小野寺悠さんの日本外国特派員協会での記者会見(英語)の質疑応答部分の和訳を@hirokiharoki さんがつぶやいてくださいました。 会見動画 https://www.youtube.com/watch?v=DBWOP7qj8zM BuzFeed Newsの石戸諭記者の記事(2016年2月8日付) http://www.buzzfeed.com/satoruishido/fukujima-no-gaibu-hibaku-senryou-ha-taka-ku-na-i-koukousei-s#.aydLw4gLYa 続きを読む
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hiroki @hirokiharoki

ここにいらっしゃる誰もが、約4000Bqのカリウム40を体内に持っています。あと体内に取り入れているのは、炭素14などもそうですね。

2016-02-11 22:13:59
hiroki @hirokiharoki

ですからWBC(ホールボディカウンタ)で内部被曝を測る、福島県に住む人々を我々が測った時にですね、現在はもう、(スペクトルを見ると)カリウム40のピークだけしか見つからない状態なのです。ここにいる人々、誰でも、体内のカリウム40からの放射線を放っています。

2016-02-11 22:14:25
hiroki @hirokiharoki

あなたは、体からだいたい毎秒、200ガンマレイぐらい放射していますね。ですから、WBCで内部被曝の測定をここ東京で、その他の場所で、パリでも、モスクワでも、したとしても、我々に見えるのはおそらくカリウム40のピークだけでしょうね。そしてその量はほぼ一定のはずです。

2016-02-11 22:15:01
hiroki @hirokiharoki

なぜならば体内のカリウムの総量は一定に保たれるからです。多く取り入れた場合でも、カリウム40を体からおしっことして自動排出されて、一定の濃度を保つからです。ですから世界各地で内部被曝を測定して比較してみたとしても、何の違いも現れない、新しい知見は得られないと、私は思います。

2016-02-11 22:15:32
hiroki @hirokiharoki

カリウム40は筋肉に多く分布するので、もしかすると、世界の人々の「筋肉の量の違い」を比較することになるのかもしれません。ですからあなたが、世界での内部被曝の測定比較を提案したのがどういう意味なのかあまりよく理解できていません。

2016-02-11 22:16:21
hiroki @hirokiharoki

Q9:世界での比較をすることで、「この値で普通なのかどうか」がわかり、人々の安心感が高まるのではないかと思ったのです。 A:(早野先生)なるほど、そうですね。

2016-02-11 22:16:49
hiroki @hirokiharoki

そういった意味では測るのもいいかもしれませんね。測って、ああ誰もが皆、体内にカリウム40があるのを理解し、(セシウムなどの)他の放射性物質はない、と分かるのもいいかもしれませんね。

2016-02-11 22:17:10
hiroki @hirokiharoki

とりあえず、以上になります。

2016-02-11 22:25:03
hiroki @hirokiharoki

@hayano はい。^^ こちらこそ、ありがとうございます。

2016-02-11 22:35:59

(まとめ公開後、質疑応答の最後の部分を追加収録しました)

hiroki @hirokiharoki

Q10の方:福島第一原発での廃炉作業で最も難しい作業のひとつは、溶解した核燃料への対処だと思います。こうすればいい、というノウハウが事前にある事柄ではありません。いったいどうやって取り扱えばいいのか、どうすれば除去できるのかと、ロボットを使ったり他の様々な方法を使ったりと、

2016-02-12 23:11:43
hiroki @hirokiharoki

様々な試みが行われています。今後の展開はどうなると思われますか? この困難な課題に対して、どうするのが一番いいと思いますか? あなたの推測が聞きたいです。 A:(早野先生)その質問は、私にですか、小野寺さんにですか? はははっ(笑顔)。

2016-02-12 23:12:12
hiroki @hirokiharoki

あなたは、その質問をする相手を間違えているというか、最適ではない2人組に聞いていると思いますよ。 Q:科学者としてお答えいただければ。 A:(早野先生)そうですね。あなたはミューオン透視の技術をご存知ですか?

2016-02-12 23:12:54
hiroki @hirokiharoki

まだ解像度が今のところは低くて…何かがわかるまではあと何か月か掛かりそうですが。しかし、これが、溶けた核燃料がどこにあるのかについての、第一のヒントにはなりそうなのです。なぜならば、他の手法は、ロボットを送り込む手法も、ファイバーカメラを挿入する手法も、どれここれも、

2016-02-12 23:13:28
hiroki @hirokiharoki

今のところは、全部失敗に終わっているからです。今のところただ一つの我々が持っているデータ「溶け落ちた燃料がどこにあるのかについてのデータ」は、ミューオン透視によるものだけなのです。皆さんこのことをご存知でしたか? ミューオン透視技術のことを。とっても面白い技術なんですよ。

2016-02-12 23:14:08
hiroki @hirokiharoki

知らない方はぜひgoogleなどで検索して読んでみてください。すごく興味深いのです。自然界に存在するミューオン。宇宙からやって来た放射線ですね。ミューオンは、こう、ツーと手を貫通するのです。1秒間に、粒子が1つぐらいですね。この技術が(透視して)形を画像を見るために使われてます。

2016-02-12 23:14:48
hiroki @hirokiharoki

福島第一原発の、ユニットNo.1でしたかね。その中身を見るために、です。燃料棒がいまだ圧力容器内にあるのか、ないのか、どうなのか。その測定結果は昨年公表されました。ユニットNo.1の圧力容器内には、どうやら燃料棒はもう、ないようだ、と分かりました。それではいったいどこにあるのか、

2016-02-12 23:16:23

ユニットNo. 1(Unit No. 1)→1号機

hiroki @hirokiharoki

が問題です。これは難しい質問です。我々には、どこにあるのかまだ分からないのです。福島第一のサイトでは、毎日、数千人の人々が作業をしています。これは、とても長くかかりそうな、仕事です。状況を理解すること、水をコントロールすること、そして、中がどうなっているのか探ってゆくこと。

2016-02-12 23:16:43
hiroki @hirokiharoki

我々にはまだ分かりません。(廃炉に向けての)プロジェクトは、40年ぐらいかかるのではないかと言われています。しかしながら、実際はどの程度の時間が必要なのか、正確なところは、分からないでしょう。なぜならば、中に何が入っているかどうなっているかが、まだ分からないからです。

2016-02-12 23:17:05
hiroki @hirokiharoki

そして、開けることができてデブリを(溶けた燃料を?)取り出すのはとても難しい作業でしょう。新しい技術を開発することが必要でしょう。40年ですよ。あなた方記者は、全員退職しているでしょう。私は既に死んでいるかもしれません。その時活躍するのは、ここにいる、次の若い世代です。

2016-02-12 23:17:21
hiroki @hirokiharoki

若い人々です。小野寺さんであるかどうかは分かりません、しかし、担うのは彼女の世代でしょう。彼女の世代が必要なのです。状況をコントロールし、実際のところはどうなっているのか、解明してゆくために。それが理由なのです。我々は、彼女の世代をトレーニングする必要があるのです。

2016-02-12 23:17:32
hiroki @hirokiharoki

そして、肩を並べていっしょに立ち向かってゆくことが大事なのです。あなたもそう思うでしょう? Q:はい、そのとおりだと思います。だから聞きたいです。小野寺さんは卒業後、こういったことに関するキャリアを積んでゆくおつもりですか?

2016-02-12 23:18:16
hiroki @hirokiharoki

A:(小野寺さん)私は、科学者になりたいです。分子生物学関連の。ですから、放射線とはあまり関係しないかもしれません。

2016-02-12 23:18:25
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