例:成功して莫大な富を得た事業家が、消化不良の治療のため医者から毎日少量の牡蠣を摂ることを勧められたが、容易にこれに応じなかった。慈善事業に巨額の寄付をしていたので、ケチというわけではない。
2011-05-31 23:15:18仕事場、店舗と私宅との(商号と個人名との)分離、営業を一種の教会である会社財産にすること。 アメリカの大富豪 自分が稼いだ巨大な財産を子供に遺してはならない。→彼らが、自分で働き稼ぐという善き行為から引き離されてしまうから。
2011-05-31 23:19:35クエーカーにおける実用主義 虚飾、見栄、実用性のない、ただ珍しいからというので評価されるものは避けるべき。 財の質、堅固さなどは重視。
2011-05-31 23:20:19目的としての富の追求を罪悪として排斥しつつ、職業労働の結果としての富の獲得を神の恩恵と考える。 オランダにおけるカルヴィニズムによる7年間の神権政治→信仰に熱心な人たちが巨大な富を有しながら質素な生活に甘んじ、資本が蓄積。
2011-05-31 23:20:44清教主義人生観は、経済的合理的生活への傾向を支えたが、富の誘惑の試練の重荷には無力。 世俗的禁欲の先駆である中世修道院と類似。 →蓄積された富によって貴族化するか、改革の手が加えられねばならなくなる。
2011-05-31 23:22:1518世紀末のメソディズムにおけるリバイバルが相当。 ウェスレー「宗教は当然に勤勉と節倹を生み、この二つは富を生ぜしめる。富が増すと共に傲慢と情欲と現世愛も増大する。かくて宗教の形式は残るが、その精神は次第に失われる。
2011-05-31 23:22:43こうした腐敗を防ぐには、できる限り利得すると共に、できる限り節約すること、すなわち結果において富裕になること、同時にできる限り他に与えることによって恩寵を増し加えられ、天国に宝を積まねばならない」
2011-05-31 23:22:55@Proselyt ああ、ここは資本主義をよく表しているなあと思いながら読んでいました。資本主義に限って言えばイエスは必ずしもこれをよしとしているわけではないのかもしれませんね。
2011-05-31 23:25:25@Proselyt そういう主旨のことが書かれていますね。ただ、欧州大陸の敬虔主義においては、母体がルター派のため神秘主義が優位であったため合理的思考が徹底せず、カルヴィニズムに根差したピューリタニズムにおいて資本主義が著しく発展を遂げた、という論理展開のようです。
2011-05-31 23:34:36@Proselyt 市場での取引を生業にしている自分ではありますが、ラディカルな市場主義を追求するアングロサクソンよりも、中庸でありながら高水準の福祉、生活を特色とする、ルター派をベースにした北欧社会の方に親和性を覚えます。もっとも、どんな社会制度にも一長一短はありますね。
2011-05-31 23:47:31プロ倫続き。純粋な宗教的昂奮が頂上を過ぎ、神の国を求める熱烈な意識が冷静な職業道徳に解体。 形式的正しさの制限を守り、道徳的に欠点もなく、浪費さえしないなら、営利生活にふけることが出来、またそうすべき。
2011-06-01 21:37:43財の分配の不平等も神の摂理のわざとみなす。→少数者が救済されるという思想、貧困は怠惰の罪 ※これはすごいな。 労働者にとって、職務に忠実で利益を求めないという禁欲思想は、労働を使命、また救済を確信するための唯一の手段と考える。
2011-06-01 21:39:02荒廃していた町で伝道が成功し、禁欲主義が浸透したことで資本主義的労働に使用され得る訓練が施された。→生産性の向上。 企業家 営利を使命 労働者 労働を使命
2011-06-01 21:39:16禁欲主義は、修道院の中から職業生活に移り、近代的資本主義機構という外枠を作った。 この外枠は鉄のように強固になり、支柱としての禁欲の精神は消え去った。 アメリカでは、営利活動が宗教的意味を取り去られ、単なる競争的感情に結びつき、競技の性質を帯びる。
2011-06-01 21:40:07@hrtmnr 確かに名著と言われるだけのことはあって、これが出た当時は大きな衝撃があったであろうことは想像できます。個人的には、安心感と言うよりも「これはいくらなんでもひでぇなぁ」という感想の方が先に立ちますw。結局屁理屈をつけて金の亡者になってるということですからw
2011-06-01 21:58:29@hrtmnr そこまで極端に資本主義を追求しなかったルター派の優勢な北欧地域が、高い経済水準と高福祉をそれなりに実現しているというのは、研究の余地があるかなと思います。
2011-06-01 22:04:19プロ倫続き。本文は前回までで、付録として「アメリカ合衆国における“教会”と“ゼクテ”」(「キリスト教世界」第20巻第24号1906年6月14日、第25号6月21日)という論文。
2011-06-02 20:23:39アメリカではどの教会に入っているか、が重要な問い。 大地主が家を建てる時は敷地の真ん中に掘っ立て小屋の教会を作り、神学校を出たばかりの牧師補を500ドルで雇う。
2011-06-02 20:24:08ある医者が初めての患者に症状を尋ねると、患者は「私はX街の第二バプティスト教会の者です」と答えた。 次に彼は「診察料についてはご心配なく」と答えた。
2011-06-02 20:24:28名の通った教会に所属していることは、社会的名声を保証。 広大な土地に、人がまばらに定着することもなく住んでおり、しかも行政権が弱いところでは、人の信用は教会が保証することによってのみ成立。
2011-06-02 20:24:51講演会、お茶会、日曜学校、慈善活動からフットボールその他の運動競技までを教区が提供。 教会に所属していない人間はいかなる社会的結びつきをも得ることができない。
2011-06-02 20:25:02