公開シンポジウム「菌根 その多様性・生態・進化」
- benitengunokai
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DNAを調べたら、14系統タイプ、それぞれのタイプがリン濃度と度のような関係にあるかを調べた。リン濃度が蓄積すると系統タイプ数が激減した。
2016-03-05 13:57:19光合成をしない無葉緑植物。寄生植物(ツチトリモチ・キヨスミウツボなど)と菌従属栄養植物(ツチアケビ・ギンリョウソウなど)。菌従属栄養植物、かつては腐生植物と呼ばれていた。
2016-03-05 14:00:11ホンゴウソウ、ウエマツソウ、それぞれ違ったAm菌と共生する。サクライソウ、更に特異なAM菌と共生する。サクライソウの分布は、AM菌の分布に影響されるのでは無いか?という仮説を立てた。
2016-03-05 14:04:12岐阜県と長野県の2カ所の林地で調査をしたら、サクライソウとの出現に関連性が見られた。ただ6系統のAM菌は共通した。林地のAm菌群集は共通する?
2016-03-05 14:06:39今日は国立科学博物館で菌根がテーマの公開シンポジウムに来ています。 pic.twitter.com/pfJTYIi0Rh
2016-03-05 14:10:21続いて、東京大学大学院新領域創成科学研究科准教授、奈良一秀さんから「きのこが森を作り、森を支える 外生菌根菌の知られざる機能と生態」
2016-03-05 14:12:19植物体中のリンや窒素はほとんど菌根から。菌根菌を接種した赤松と、滅菌した赤松では成長の差が顕著。滅菌赤松苗はほとんど生長しない。菌根菌無しでは樹木は育ちません。広葉樹(ミヤマヤナギ)でも同様の結果が得られた。
2016-03-05 14:16:06菌糸は根毛よりはるかに細くて長い。吸収面積が格段に大きい。科学的にも分解酵素を出すので、土壌中の有機化合物を利用できる。病原菌に対する物理的障壁。
2016-03-05 14:18:22菌根菌が森を作る。富士山の事例。宝永山の東側、スコリア堆積地。元々植物は無かった。イタドリ(菌根を作らない)のあと、ミヤマヤナギ(外生菌根樹種)が定着する。
2016-03-05 14:21:49ヤナギ実生は親木のそばにしか定着しない。土壌中に菌糸体が伸びているところだけ?胞子感染よりも菌糸感染が重要なのでは無いか?
2016-03-05 14:22:55植生遷移と菌根菌のネットワーク。ヤナギのあとにカラ松、ダケカンバという高木が入ってくる。菌根菌ネットワークのあるところにのみ後続樹種が定着する。後続樹種はヤナギと同じ菌根菌に感染している。その後に、カラ松とダケカンバを主体sとする森林になっていく。
2016-03-05 14:26:25林床植物を支える菌根菌。林床の暗い環境、光合成が十分に出来ない。ESP.ラン科・ツツジ科などの菌従属性栄養植物。
2016-03-05 14:30:55土の中に眠る菌根菌の胞子が森を支える。ショウロ属などの胞子が土中に眠っていて、そこに松の苗が生えると胞子感染して菌根を形成する。松が荒れ地に生えることが出来るのはそのため。
2016-03-05 14:32:39絶滅危惧植物、「トガサワラ」。トガサワラにしか共生しないショウロ菌がある。これも間違いなく絶滅危惧種。このショウロ属菌の胞子がトガサワラの森林維持の鍵を握る。
2016-03-05 14:35:11中国のシナトガサワラ、屋久島のヤクタネゴヨウでも特異的な共生ショウロ属菌があった。土壌中のショウロ属胞子を利用して植生が維持される。
2016-03-05 14:36:08大部分の外生菌根菌は、樹種特異性があまり大きくないので、ヤナギに生えたのが次のカラ松・ダケカンバに生えたりする。
2016-03-05 14:38:33休憩挟んで続いては、鳥取大学農学部准教授、上中弘典さん「菌類に寄生して生きる植物の菌根共生メカニズムと進化」です。
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