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環境省の「平成27年度 野生動植物への放射線影響に関する調査研究報告会」:Nスペに出た福島県下のアカマツの形態異常をめぐる議論つき

1年前に作ったまとめ「ニホンザルの近況」http://togetter.com/li/780118 に追加収録するつもりでツイートを始めたら、思いがけず分量が増えたので別まとめにしたものです。 ここで発表された福島県下のアカマツの形態異常の話が2016年3月6日(日)放送のNHKスペシャル「被曝の森」http://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20160306 でもとりあげられましたので、関連議論を第2部として追加し公表しました。
科学 シロメバル ツバメ イワナ 野ネズミ アカマツ
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第1部:「平成27年度 野生動植物への放射線影響調査研究報告会」要旨集から

nao @parasite2006
環境省主催の「平成27年度 野生動植物への放射線影響に関する調査研究報告会」の要旨集が2016年2月19日付けで公表されていましたenv.go.jp/jishin/monitor… (他の年度分はこちらでenv.go.jp/jishin/monitor…
nao @parasite2006
環境省は前回平成26年度の野性動物への放射線影響に関する調査研究報告会(2015年2月19日)の要旨集を公表した半年後に「野生動植物への放射線影響調査において採取した試料の放射性核種濃度測定値と被ばく線量率の推定値」として自分がやった調査の具体的データを公表(続く)
nao @parasite2006
(続き)あわせて例の放医研モミの木論文の公表にあわせた「野生動植物への放射線影響に関する論文掲載について(お知らせ)」という文書も公表、いずれも「野性動植物モニタリングの測定結果」特設コーナーenv.go.jp/jishin/monitor… で読めます(続く)
nao @parasite2006
(続き)環境省は前回=平成26年度に続いて今回=平成27年度の分の「野生動植物への放射線影響調査において採取した試料の放射性核種濃度測定値と被ばく線量率の推定値」の具体的データを報告会の講演要旨集と同時公表しませんでしたが、これでは要旨を読んでも非常にわかりにくいので同時公表を
nao @parasite2006
以下プログラム順に当日の発表者と演題をご紹介します。(1)櫻又涼子(環境省自然環境計画課)「野生動植物への放射線影響調査」:ICRPの「標準動物及び植物」の考え方に基づいて選定した野性動植物を旧警戒区域及びその周辺で採集し外部形態、放射性物質濃度を評価し1日あたり被曝線量を推計
nao @parasite2006
(2)大町仁志(福島県環境創造センター研究部)「福島県内に生息する野生鳥獣の放射性セシウム濃度について」:福島県の調査(食用となり得る狩猟対象野生鳥獣の筋肉中の放射性物質濃度測定と移行過程を追う「野生動物における放射性核種の動態調査事業」)の報告。Cs濃度は熊では減少猪は差なし
nao @parasite2006
(3)難波謙二(福島大学環境放射能研究所)「福島大学環境放射能研究所の放射生態学研究」:野生動植物影響の研究紹介。スギ林でのCs循環の研究、アカマツの形態異常調査(別報あり)、淡水魚への影響調査、農業を視野に入れた植物への移行調査、野生動物の行動と被曝線量の調査(論文一覧付き)

(福島大学による野生動物の行動研究は地元紙にも紹介されました↓)

NATSUKI(ビッグズボラしたい毎日) @Natsukifamima
イノシシに線量計とGPS 被ばく調査、汚染マップと比較へ:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet minyu-net.com/news/news/FM20… この前の「被爆の森ならぬどうぶつの森」の続きね、野生動物の感染症のリスクなど調査も
リンク 福島民友新聞社 イノシシに線量計とGPS 被ばく調査、汚染マップと比較へ 福島大環境放射能研究所は7日、福島市で成果報告会を開いた。トーマス・ヒントン教授(放射生態学)は、浪江町で捕獲したイノシシに線量計と衛星利用測位システム(GPS)を搭載した首輪を付け、野生動物の被ばく量を調べる研究に着手したことを明らかにし、「調査結果は、人が入れない地域の放射線量の把握につなげることができる」と意義を語った。 成果報告会は昨年に続き2回目..
nao @parasite2006
「阿武隈川漁協では震災以降全面禁漁としている一方で,東日本大震災後にチャネルキャットフィッシュの増加が顕著になってきており,新たな生態系撹乱の懸念要因となっている」チャネルキャットフィッシュ=アメリカナマズ。阿武隈川では震災前から確認maff.go.jp/j/budget/yosan…

(4月に入り、阿武隈川のアメリカナマズについても超音波発信機を使った行動調査が始まったことが報道されました↓)

灰猫(にゃーん野郎) @nekoyasshiki
外来ナマズの汚染解明へ、福島 原発事故、発信機で追跡:社会:中日新聞(CHUNICHI Web) chunichi.co.jp/s/article/2016…
リンク 中日新聞 CHUNICHI Web 外来ナマズの汚染解明へ、福島 原発事故、発信機で追跡 東京電力福島第1原発事故による淡水魚の放射性物質の汚染メカニズムを探ろうと、福島大と京都大、福島県の研究グループは9日までに、福島市の阿武隈川に生息するアメリカナマズに小型の超音波発信機を取り付け、行動を追跡する調査に乗り出した。 正式名チャネルキャットフィッシ…
灰猫(にゃーん野郎) @nekoyasshiki
東京電力福島第1原発事故による淡水魚の放射性物質の汚染メカニズムを探ろうと、福島大と京都大、福島県の研究グループは9日までに、福島市の阿武隈川に生息するアメリカナマズに小型の超音波発信機を取り付け、行動を追跡する調査に乗り出した。chunichi.co.jp/s/article/2016…
灰猫(にゃーん野郎) @nekoyasshiki
正式名チャネルキャットフィッシュと呼ばれ、大きいものは1メートルを超える。他の魚より放射性物質の濃度が高いため、対象魚種に選んだ。在来種の魚を食べる有害外来魚で、調査結果を効果的な駆除にも役立てる。 chunichi.co.jp/s/article/2016…
灰猫(にゃーん野郎) @nekoyasshiki
福島大や県がこれまで、この流域でアメリカナマズの放射性セシウム濃度を調べた結果、ブラックバスやコイ、フナと比べ高かった。 chunichi.co.jp/s/article/2016…

(追加ここまで)

nao @parasite2006
(4)玉置雅紀(国立環境研究所) 「福島県における低線量放射線及び住民避難による野生生物への影響調査」野生アカネズミの精巣組織におけるDNA損傷(活性酸素による塩基の化学変化で生じた酸化ストレスマーカー)の検討(福島/富山/青森の比較、福島の陽性精細管数が3年とも有意に多かった)
nao @parasite2006
国立環境研は2014年度より避難指示区域内外を含む福島県浜通り・中通り地域の 9 市町村において、哺乳類・飛翔性昆虫類・鳥類・カエル類を対象とした長期モニタリングを開始し、自動撮影カメラで記録した動物の撮影頻度をこちらnies.go.jp/biowm/contents… に地図表示
nao @parasite2006
(5)久保田善久(放射線医学総合研究所)「福島で捕獲した野ネズミの染色体異常調査」:アカネズミ、ヒメネズミを帰還困難区域2地点と区域外1地点で捕獲し、ヒメネズミの2動原体染色体とアカネズミ+ヒメネズミの転座の頻度を検討。捕獲場所の空間線量率に応じて染色体異常頻度が増加していた。
nao @parasite2006
(放医研による野ネズミの染色体異常調査結果はすでに2報の論文として公表済みで、要旨集にも引用。2動原体染色体と転座がどのような染色体異常か、どうやって検出するかの基本的説明はこちらのまとめtogetter.com/li/569428 をご覧ください)
ツイートまとめ 浪江町のこどもの染色体検査をめぐって NHK仙台放送局制作 クローズアップ東北 2013年9月27日(金) 午後7:30-7:55「被ばくの不安をなくすために 福島・浪江町の染色体検査」 https://t.co/czlPdvm5io (動画なしですみません) NHK総合 ニュースウォッチ9 2013年9月27日(金)午後9:00- ピックアップ動画「被災地の子どもたちに染色体検査」http://bit.ly/1bhK5pg 番組全編の動画: http://www.dailymotion.com/video.. 19244 pv 543 14 users 30
nao @parasite2006
(6)山本裕(日本野鳥の会) 「ツバメとカラ類への放射性物質の影響調査」(カラ類=ヤマガラ、シジュウカラ): ツバメの部分白化の出現頻度(成鳥の喉)について「2015年の調査では比較した地域間において汚染の程度と部分白化の割合に明確な傾向は認められなかった」(続く)
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コメント

Y・Y @y_y6181 2016年3月7日
http://togetter.com/li/340708 「奇形関連のまとめのまとめ (動植物編)」←こちらに追加させて頂きました。
nao @parasite2006 2016年3月8日
北里大・夏堀先生(@Natsuhori_Guts)が「福島原発事故による周辺生物への影響に関する 専門研究会」報告書(2011年8月10-11日、京大原子炉実験所)をご紹介くださいましたのでまとめに追加させていただきました。ありがとうございました。
nao @parasite2006 2016年3月8日
福島大環境放射能研究所による野生動物の行動研究の地元紙報道を@NatsukiPydyhgfd さんがご紹介くださいましたので、まとめに追加させていただきました。ありがとうございました。
nao @parasite2006 2016年3月11日
@r_kikyoya さんの「幹の頂点にあたる頂芽が生長しないで、側芽のみが成長しているのは、晩霜害で頂芽が凍死した時の典型的な症状」とのご指摘から議論と調査を重ねた結果、春先の浜通りと中通りでは霜害が発生しやすいことがわかりました。
nao @parasite2006 2016年3月11日
さらに、放医研モミの木論文で形態異常の発生が集中している2013年には、浪江町の5月の最低気温が(最近5年間で唯一)-1.1℃に下がっていたことを確認しました。くわしくはまとめをご覧ください。
ひろ@猫もふ欠乏症 @hiro_h 2016年3月12日
震災前からこのような観察がされてたら、一発で分かるんだよなあ… 層の薄さが心配。
nao @parasite2006 2016年4月9日
阿武隈川のアメリカナマズについても超音波発信機を使った行動調査が始まったことが報道されましたので、関連ツイートをまとめに追加しました。@nekoyasshiki さん、情報有難うございました。
nao @parasite2006 2016年9月3日
環境省が東京電力福島第一原発周辺地域の野生動植物の調査結果を平成24年度から平成27年度までまとめて公表しましたので、関連ツイートを追加しました。
nao @parasite2006 2016年10月22日
環境省が公表した東京電力福島第一原発周辺地域の野生動植物の調査結果が、1ヶ月経って読売新聞の福島県版で取り上げられましたので関連議論を追加しました。
nao @parasite2006 2018年11月11日
「育種に使われる放射線照射量はものすごい」の項に具体的な線量の議論を追加しました。植物の品種改良を目的に照射される放射線の総線量は数十~数百Gyにのぼります。
nao @parasite2006 2019年4月11日
2018年2月22日に開催された「平成29年度成29年度 野生動植物への放射線影響に関する 調査研究報告会」http://www.env.go.jp/jishin/monitoring/results_wl_d180222.pdf で、放射線医学総合研究所の渡辺嘉人氏がモミの木論文の続報をちょこっと報告しています(続く)
nao @parasite2006 2019年4月11日
(続き)「針葉樹(モミ)については、上記の放医研の屋内照射施設に加えて、農研機構の屋外照射施設(ガ ンマフィールド)も利用して、長期照射実験を行っている。照射実験の開始から1年以上が経過し、 すでに非常に高い照射線量率(>4 mGy/h)では苗木の芽の成長が強く阻害されることが明らかになってきている。しかし、福島原発の事故の影響を念頭においた比較的低い照射線量率を含む200 μGy/h 以下では1年目の苗木の成長に明瞭な変化は見られていない。」
nao @parasite2006 2019年4月11日
放医研モミの木論文https://www.nature.com/articles/srep13232 の表1 https://www.nature.com/articles/srep13232/tables/1 に福島県内の3箇所の測定地点の2015年1月現在の空間線量率が記録されていますが、この3地点中で最も福島第一原発に近いS1地点(北西3.5 km)の2011年3月の事故直後の空間線量率の最大値は果たしてどのくらいあったのでしょうか?
nao @parasite2006 2019年4月11日
翌2019年2月22日開催の「平成30年度 野生動植物への放射線影響に関する調査研究報告会」http://www.env.go.jp/jishin/monitoring/results_wl_d190222.pdf では福島大学がアカマツ論文の続報をちょこっと報告しています(p.5)(続く)
nao @parasite2006 2019年4月11日
(続き)「アカマツで放射線量に応じて高い頻度で見られた頂芽優勢解除の形態異常は、異常が観察されたあと数年の時間を経て正常に戻る現象も観察されている。」(p.5)http://www.env.go.jp/jishin/monitoring/results_wl_d190222.pdf 「放射線生物学や放射線育種学のこれまでの知見から、福島における放射線量では、塩基配列に顕著な影響はないことは明らかである。」(p.12)(続)
nao @parasite2006 2019年4月11日
(続き)「モミやアカマツで観察された形態の異常はある一定の特徴を持っているのである。放射線に よってランダムに破壊された遺伝子の突然変異が原因であれば、多岐に渡る異常が観察されるはず。 つまり、これらの形態の異常は、遺伝子の突然変異に由来するものではないことを示唆している。」(p.12)http://www.env.go.jp/jishin/monitoring/results_wl_d190222.pdf
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