足立恒雄先生による「幾何学の公理系」と「数学基礎論」に関する連ツイまとめ

まとめ作者は数学とロジックをつなげようと試みている一介の大学院生です。足立先生のお考えに深い共感を覚えたのでまとめました。数学者と数学基礎論家の相互理解という問題について、より多くの方に知っていただければと思います。 なお、関係する話題ごとにツイートをまとめていますので、時系列ではない部分もあります。ご了承ください。
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足立恒雄 @q_n_adachi

『幾何学の超数学』の243頁まで読み終えた。結論としては、ユークリッド幾何あるいは非ユークリッド幾何の「モデルで成り立つ命題はそれらの公理系から証明可能である」。「弱い意味での連続性を持つ順序体」=「実閉体」だから、『原論』にあるような型の定理はすべてこの範疇に入る。

2016-03-13 23:51:26
足立恒雄 @q_n_adachi

この1か月ほどずいぶん勉強したなあ! このところちょっと脈拍が早くなりすぎているようだから、この辺で休もう。

2016-03-13 23:53:14

その他の話題

足立恒雄 @q_n_adachi

WIKIの「サッケーリ」の項は英語版の翻訳というわけではなく、ある程度知識を持つ人が書いているらしい。しかし、「鈍角仮定」(「三角形の内角の和が2直角より大きい」)から矛盾を示そうとしたと書いてある。何度も書かれているので単なる勘違いではなさそう。誰か直してほしい。

2016-03-11 12:53:17
足立恒雄 @q_n_adachi

サッケーリはイエズス会の数学者だったそうだ。これもWIKIに書いておくべきだ。どんなに非ユークリッド幾何に近付いても、イエズス会の数学者にはユークリッド幾何を否定することはできたはずがないことは拙訳『無限小』を読んだ人なら理解できよう。

2016-03-11 12:56:48
足立恒雄 @q_n_adachi

「三角形の内角の和は2直角以内である」というサッケーリの定理はガウスも証明したそうで、備忘録に「1828年11月18日発見」と記しているそうだ。寺坂さんの『非ユークリッド幾何の世界』(ブルーバックス)で知った。この本は簡潔で、種々の逸話も紹介されていて、とても良い本である。

2016-03-11 13:18:06
足立恒雄 @q_n_adachi

WIKIの「サッケーリ」の項は間違いが多々あったので、簡単に直せる箇所だけだが修正を加えておいた。英語版の方がずっと正確で詳細である。外国人に関する記事などは、いい加減な知識で書くより、翻訳で済ませた方が良いのではないだろうか。どういう仕組になっているのか知らないが。

2016-03-12 13:55:25