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@Lino_Nest 泉鏡花の文体は磨き上げた水晶みたいな硬質のオーラが漂ってて、引用のとおり、見た目にも語彙的にもすごくとっつきにくい(>_<) でも、実はストーリーやキャラで言えばかなり薦めやすい!それは、「ファンタジー要素」と「恋愛要素」がかなりの割合で両方入ってるから。
2015-01-09 21:36:25![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
@Lino_Nest 「夜叉ヶ池」も、龍神である白雪姫はもちろん、鯉や蟹や鯰らも喋るし、キャラとしてちゃんと立ってる。晃と百合と学円の関係にも、読み手が不快になるような妙なドロドロは最後まで無い。よって読後感も非常にスッキリ。薄汚れたワタシでも…透明な涙が流せるのか…みたいなw
2015-01-09 21:47:20![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
@Lino_Nest ネタバレ回避でラストは語れないけど、いわゆる…メリバってヤツだ。「姥、嬉しいな」で(ううっ…せめて姫様は幸せに…)ってグッときてたのに、その先読み進めてもう我慢できなかった…そうだよ鏡花がこのまま終わる訳ないよ(涙々)
2015-01-09 21:49:41![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
学円 衆人環り視る中において、淑女の衣を奪うて、月夜を引廻すに到っては、主、親を殺した五逆罪の極悪人を罪するにも、洋の東西にいまだかつてためしを聞かんぞ! 【泉鏡花「夜叉ヶ池」】 学円さんの喝破!ちなみに、この作品は戯曲なので、台本みたいになってるヨ。 #もだもだ文学散歩
2015-01-09 21:54:34![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
晃 お百合行こう。――(そのいそいそ見繕いするを見て)支度が要るか、跣足(はだし)で来い。茨(いばら)の路は負(おぶ)って通る。(と手を引く。) 【泉鏡花「夜叉ヶ池」】 はぁ晃さんカッチョいい。鏡花の描く「いい男」って、物語での役割や展開含め完璧だよなぁ… #もだもだ文学散歩
2015-01-09 21:57:23![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
分けるか…リアルタイムもだもだするとさすがにフォロワさんに迷惑なんでまあ前半後半ぐらいで。酒井の話からの先生の話あたりで分けるのが良いかな。
2015-01-09 22:18:14![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
婦系図長ぇなー…とジリジリ読んでたら先生登場した途端に溢れる先生リスペクトでもう辛抱たまらん! 「もだもだ文学散歩」泉鏡花1巡3作目「婦系図」前半、夕刻流そ!
2015-01-11 14:32:24![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
今日読んでる「婦系図」、前半はこんな話(意訳)。 早瀬主税は、先生である酒井俊蔵を心底敬慕しており、その娘・妙に叶わぬ思いを抱いている。ところが、親友の河野英吉が妙に縁談を申し入れてしまった! モヤモヤする主税。更に、元芸妓・蔦を密かに家に囲っていることが先生にバレてしまい……
2015-01-11 19:23:15![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
作者である鏡花自身が、師匠である尾崎紅葉に怒られて相思相愛の仲だった芸者・すずと別れたことがある…と知ってるとなお面白い! なぜか?じゃーまずその問題の場面から…
2015-01-11 19:27:21![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
「是も非も無い。さあ、たとえ俺が無理でも構わん、無情でも差支えん、婦(おんな)が怨んでも、泣いても可い。憧れ死に死んでも可い。先生の命令だ、切れっちまえ。 俺を棄てるか、婦を棄てるか。」 【泉鏡花「婦系図」】 せ、先生ーーーッ!!イヤ、すごい迫り方だコレ… #もだもだ文学散歩
2015-01-11 19:28:26![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
@Lino_Nest コレはもちろん主人公「早瀬主税」の先生「酒井俊蔵」のセリフなワケだけど…。でもなー、「婦系図」読んでると、どう考えても鏡花の「酒井」に対する描写に愛が溢れすぎてる気がする。気のせいか?気のせいなのか?? …例えば、先生の登場シーンがコレだ。
2015-01-11 19:32:52![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
@Lino_Nest 主税の肩越しにきらりと飛んで、かんてらの燻った明を切って玉のごとく、古本の上に異彩を放った銀貨があった。 同時に、 「要るものなら買って置け。」 と鏽(さび)のある、凜とした声がかかった。 【泉鏡花「婦系図」】 画面外から銀貨投げる先生。空気一変。
2015-01-11 19:37:09![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
@Lino_Nest その直後、先生の外見描写が延々と…「…紺の無地献上博多の帯腰すっきりと、片手を懐に、裄短な袖を投げた風采は、丈高く痩せぎすな肌に粋である。しかも上品に衣紋正しく、黒八丈の襟を合わせて、色の浅黒い、鼻筋の通った、目に恐ろしく威のある、品のある、眉の秀でた…」
2015-01-11 19:41:30![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
@Lino_Nest 「酒井先生は江戸児(えどっこ)だ!」 と唐突に一喝して、 「神田の祭礼に叩き売っても、娘の縁で借りるもんかい。河野!」 【泉鏡花「婦系図」】 敬愛する師匠をバカにされるとアッというまにキレる主税。まあ当然、鏡花自身を投影してるんだそうで……
2015-01-11 19:45:39![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
「どちらへ?」 「俺か。」 「ずッと御帰宅でございますか。」 …(略)… 「俺は、何だ、これからお前の処へ出掛けるんだ。」 「ええ!」 【泉鏡花「婦系図」】 先生が家に来ると知り「夜が明けたように勇み立」つ主税。 (*・▽・*)…ってなってるの可愛すぎか! #もだもだ文学散歩
2015-01-11 19:53:32![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
@Lino_Nest ということで、先生がトコトンカッコ良い前半。あ、ちなみに、先生は 「芸者囲ってる弟子なんか要らん!娘は求婚してきた河野にくれてやる!!」 っていう単純人間ではなく、そこが魅力的…(ジタジタもだもだ)ネタバレになるので、気になる方は半分ぐらいまで読んでみては!
2015-01-11 20:04:05![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
「婦系図」蛍 四十六読んでボロボロ泣いてる。既読のはずなのに。展開わかってたのに。酒井先生カッコよすぎだろ…ずるいよ、最後まで悪人で…仇でいてやれよ… #もだもだ文学散歩
2015-01-17 14:06:48