作詞の教科書としての「正解はひとつ!じゃない!!」の、すばらしさと畑亜貴らしさについて(探偵オペラミルキィホームズOP)

「新しさ? 私たちらしさ」というフレーズが強烈に耳に残りました。その理由と作り方について考えてみました。詞の分析というよりも、作詞の方法論にちかい話です。
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料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

「あたらしさ:わたしたちらしさ」から擬似的な頭韻「ア:ワ」を取り除くだけで、隠蔽れていた押韻構造が露わになるのがわかりますか。「タラシサ:タしたちラシサ」。そしてこの音「たしたち」。ここに畑亜貴さんの魔法が隠されています。

2011-02-04 15:50:49
料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

これが畑亜貴さんの全力全開魔法 逃げずに ちゃんと受けとめてよね~

2011-02-04 15:53:00
料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

ここからの説明は、聴く人によっては電波に聞こえるかも知れませんが、僕はまじめに考えて説明します。少なくとも作詞技法としては電波的な読解ぐらいのほうがやくだつでしょう。

2011-02-04 15:55:09
料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

「タラシサ」から「タシタチ」を導き出す方法は、まず「タラシサ」を「圧縮」して「タシ」にします。「タらシさ」→「タシ」。次に、この前のフレーズを圧縮したエッセンス「タシ」を鏡像反転して左右対称にします。これで「タシタ」が作られます。

2011-02-04 15:59:27
料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

これで「タラシサ」から「タシタ」を導くことができました。ここまで操作したら、一度俯瞰して全体をみてみます。「たらしさ:たした-らしさ」となります。今ハイフン「-」を埋める段階ではじめて意味や想像力を発動させます。このクイズであなたは「たしたちらしさ」という言葉を導けますか?

2011-02-04 16:04:13
料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

そこでの選択に作詞家としてのイマジネーションや個性や思想をつぎ込むべきです。

2011-02-04 16:05:24
料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

まとめ「あたらしさ:わたしたちらしさ」が耳にキャッチーであるのはなぜか。

2011-02-04 16:06:19
料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

第一層としては、「らしさ:らしさ」で脚韻を踏んでいるから。

2011-02-04 16:07:07
料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

第二層では、「タラシサ:タ-ラシサ」という、「タラシサ」から「タシタチラシサ」への「展開」が含まれているから。

2011-02-04 16:09:47
料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

のぺー。てしてる。RT @hataratti: Photo: msz-006: こういういきものに わたしはなりたい http://j.mp/gO8fdj

2011-02-04 16:10:40
料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

第三層としては、「タラシサ」から「タシ」を経由し「タシタ」を作り出すという「圧縮」+「反転」による押韻が含まれているから。

2011-02-04 16:12:41
料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

第四層としては、これらの音韻を畑亜貴さんがイメージで統括し統御し監督することで、「新しさ? 私たちらしさ」というミルキィホームズの世界観を表現するにふさわしい語選択がされたということ。

2011-02-04 16:14:55
料理研究家 やおき @yaoki_dokidoki

というわけでsasahiraさんhttp://j.mp/f0XeB9 ステキなアイディアありがとうございました。

2011-02-04 16:17:27