1982年の伊藤和夫はもう

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26)どこでどう転調していたのかの全体像が見えてくる、そういう数学的マジックに満ちている。

2016-04-26 10:58:02
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27)言語とりわけ音声言語も同じように聞き手には働いている。

2016-04-26 10:58:49
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28)伊藤の「私の訳出法」はそういう理解メカニズムを言語化したものです。その先見性には驚かされますが、同時に時代の限界も感じる。英文の理解メカニズムは分析していても、日本文のメカニズムについては何も言及がないのです。

2016-04-26 11:00:32
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29)17~19で私が試みた日本文の理解メカニズム分析は、もし伊藤が同じことを試みていたらきっと同じように行ったであろう分析法のつもりです。

2016-04-26 11:01:53
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30)これをもっと洗練させて、義務教育の英語それに国語に取り入れることができたら…画期的なメソッドになると信じます。

2016-04-26 11:03:42
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31)もっとも今の段階では高度すぎて子どもにはとても伝わらないので、何かもっと体感に訴えるような、わかりやすい教授法を用意しないといけない

2016-04-26 11:05:12
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32)英語と日本語はまるで似ていない言語だけれど、ひとの頭はユニットというかコンテナ貨物的に言語を解することに違いはないのだから、この基本を足掛かりに英日翻訳法を理論化できるはずだ、という主張を伊藤先生はされています。 pic.twitter.com/GCBhebmQvP

2016-04-28 10:40:29
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33)高校生のときにこのコンテナ模式図を見て、すぐに彼の狙いがつかめた。 pic.twitter.com/eByqIB7GcK

2016-04-28 10:41:32
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34)論の詳細は当時の私にはとてもすべてを頭に入れることができなくて、それでもこのコンテナ模式図をことあるごとに思い出して、自分なりに経験を積んでいきました。

2016-04-28 10:42:56
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35)たとえば I liked the picture she drawed. は文構造に忠実に訳すと「彼女が描いたその絵は気に入った」だけど、コンテナ・メソッドで訳すと「私が気に入ったその絵は彼女が描いた」になって、面白いことに語順が原文と同じになります。

2016-04-28 10:46:10
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36)SV(目的格的関係代名詞)SVの文なら毎回必ずこう語順そのままに和訳できるわけではないけれど、うまく語順そのままで訳せることが非常に多いのは事実です。

2016-04-28 10:47:47
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37)その謎が伊藤の論考に書かれていないか、先ほど再読したのですが、そこまでは論じていませんでした。伊藤は日本語文法の分析にはあまり興味はなかったようです。

2016-04-28 10:48:56
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38)そこで自分なりに分析すると、日本語は主語‐述語だと思える文を提示したらその直後に真の述語が表れて、最初に主語‐述語だと思った文が実は主部であると判明するパターンが非常に多い。あとで俯瞰的に眺めなおすと、こういう文が英語でいう関係代名詞の文に対応する。

2016-04-28 10:51:48
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39)関係代名詞の和訳法のページで、伊藤は制限用法と非制限用法のニュアンスの違いをどう和訳に出すかを論じていく。制限用法のときは「彼女が描いた絵」で非制限のときは「彼女がその絵を描いた」と訳せ、なんてパターン式訳出法ではいけない、と。

2016-04-28 10:55:32
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40)「戦時下の日本」は制限用法で「東洋の日本」は非制限用法だが、どちらも修飾語は「日本」の前に来ているではないか。制限なら修飾語(修飾部)が前に、非制限なら後にというパターンは鉄則ではない証である、と。

2016-04-28 10:57:12
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41)要するに修飾語(修飾部)が短いときは伊藤があげた反例が成り立つということです。

2016-04-28 10:58:08
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42)これ、先日が論じた「きれいなキモノですね」と「キモノはきれいですね」の違いとかかわってきます。togetter.com/li/965558

2016-04-28 10:59:31
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43)伊藤はここまでは踏み込まなかった。彼の論考はほかにもいろいろ読ませてもらいましたが、日本語文法まで踏まえての論はありませんでした。

2016-04-28 11:01:07
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44)もしこのネフド砂漠を渡り切れば、アカバの要塞を背後から攻め落とせるのに。

2016-04-28 11:04:26