御成敗式目は立憲主義?

小路田泰直『日本憲法史―八百年の伝統と日本国憲法』の「立憲主義は鎌倉時代以来の伝統」との主張。これについて、中世史研究者からの批判が相次ぐ。(4月28日追記)ご指摘を受けて一部修正。(4月30日・5月5日追記)ツイートを追加。(5月10日追記)まとめ後のツイートを「その後」として追加。
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こぎつね @KogituneJPN

百歩譲って御成敗式目に法の支配の萌芽を見出すとしても、同じ理屈で理屈で現政権の憲法改正を立憲主義にあらずと断罪するのは無理だろ。

2016-04-22 01:18:14
ちんぽよしよしリベラル @Ponkom

鎌倉時代以降日本がずっと立憲主義でそれが歴史だったのだとすると、戦国時代は戦争で領地を取り合うことが憲法で保証されていてそれが本邦の歴史だという話になるのだから、やはり憲法九条は廃止しなければダメなのでは。

2016-04-22 01:19:38
ミスター @hahaha8201

「御成敗式目は立憲主義」「朝シャンは禊」ってのと同じぐらいに度肝ぬかれる。

2016-04-22 01:36:26
星野 @itchy_atopy

鎌倉から立憲主義とか言ってるやつは17条憲法すら知らない白痴

2016-04-22 01:00:43
無式MT @MxxTxxxx

英国憲法自慢おじさんのバークなんかまさにそうだが、憲法や立憲主義を(鎌倉時代等)中世あたりに求めるのはべつに普通だし、そうならざるを得ないよね 「今日から近代立憲主義をやりまーす!」なんて急に宣言して出来るなら誰も困らないわけで、必ずそれを定着させ得るだけの土台がそれ以前にある

2016-04-22 05:36:34
IT_K @IT_K

慈円の「道理」という言葉は権力を制限しようとする自然法でしょう。その慈円が学んだ延暦寺を信長が焼き打ちにしたのは、そういう中世の「立憲主義」を否定した出来事として示唆的かも? (`・ω・´)キリッ 僧兵とはなんだったのか?

2016-04-22 08:20:56
玉井克哉(Katsuya TAMAI) @tamai1961

RT 鍵 日本において「立憲主義的」発想がどう展開してきたかを示す(研究する)事自体は極めて重要だと思いますよ。(序に言えば、西欧の立憲主義思想との比較等も出来れば良い)問題は、それを現代批判の文脈と直結させると何が起きるかという・・・

2016-04-22 09:44:11
α @snjiru7

小路田泰直氏の言う、800年前から日本にある「立憲主義」なるものは「近代立憲主義」とは違うし、そのような「立憲主義」なるものを引っ張り出してきて安倍政権を批判するとなると、かえって焦点がぼけてしまう気がする。 twitter.com/akisumitomo/st…

2016-04-22 11:44:42
住友陽文 @akisumitomo

小路田泰直さんからご高著『日本憲法史―八百年の伝統と日本国憲法』(かもがわ出版)をご恵贈いただく。日本の立憲主義は明治維新より遙か以前の鎌倉時代から始まる伝統。安倍内閣の立憲主義否定はそれゆえ日本史の伝統の否定という観点からの著作。 pic.twitter.com/3lAfpOLSZR

2016-04-21 22:10:06
住友陽文 @akisumitomo

書物について、宣伝文句や本の帯などにあわてて飛びついてお手軽に批評しないで、ちゃんと読んでから批評したらいいと思う。どんな本でもね。

2016-04-22 12:02:05
原田 実 @gishigaku

日本における立憲主義の始まりを十七条憲法とか律令に求めるというのは強引とはいえまだ成り立ちそうだが、まさか慈円の「道理」を立憲主義だと言い出す議論が出てくるとは思わなかった

2016-04-22 16:03:37

慈円の「道理」と自然法

ITO Toshikazu @toshiitoh

さすがに慈円の「道理」に自然法や立憲主義を読み込むのは無理と思う。歴史の大勢・世の中の趨勢のような意味で使っているはず。 twitter.com/akisumitomo/st…

2016-04-22 15:39:40
住友陽文 @akisumitomo

時期的には、ちょうどマグナカルタが制定された時期です。慈円の「道理」という言葉は権力を制限しようとする自然法でしょう。その慈円が学んだ延暦寺を信長が焼き打ちにしたのは、そういう中世の「立憲主義」を否定した出来事として示唆的かも? twitter.com/noiehoie/statu…

2016-04-21 22:31:14
ITO Toshikazu @toshiitoh

慈円が今に生きてたら、安保法制も「道理」にかなうと言いかねない、と思う。

2016-04-22 15:41:56
ITO Toshikazu @toshiitoh

当該書籍を読んでないが、御成敗式目に立憲主義の萌芽があるというのは無理筋ではないと思うけど。

2016-04-22 15:55:09
住友陽文 @akisumitomo

『愚管抄』の道理は、世の中の趨勢とは区別されています。道理を作り替えて出来たのが現世であり、従って道理は善悪を判断する公の規準であるとされているからです。水林彪さんによれば鎌倉時代の道理は行政や裁判を拘束する規範とされていますね。 twitter.com/toshiitoh/stat…

2016-04-22 18:04:34
住友陽文 @akisumitomo

それはありうると思います。近代立憲主義と区別される、伝統的立憲主義は、「発見される法」によって権力をしばるものですが、発見する主体がしばしば権力であったからです。立憲主義をどのように理解するかということも問われているかと思います。 twitter.com/toshiitoh/stat…

2016-04-22 18:05:37
ITO Toshikazu @toshiitoh

行政や裁判を拘束する規範は普通の法であり、自然法や立憲主義とは別ではないでしょうか。 twitter.com/akisumitomo/st…

2016-04-22 18:17:12
住友陽文 @akisumitomo

行政権力や裁判権力の恣意性を排除し、公正な手続きに権力を誘導する法意識のことで、その法意識を自然法と呼んでもおかしくはないと思いますが。 twitter.com/toshiitoh/stat…

2016-04-22 18:34:54
ITO Toshikazu @toshiitoh

御成敗式目が立憲主義的なのは、執権北条氏が自ら道理に従うと宣言しているから。式目自体も神仏に誓う形式を取っている。

2016-04-22 18:35:25
ITO Toshikazu @toshiitoh

慈円の道理はそのような意味では使っておらず、歴史を動かす原理のようなものです。先にtweetしたとおり、御成敗式目についてはある程度あてはまると思います。 twitter.com/akisumitomo/st…

2016-04-22 18:38:35
住友陽文 @akisumitomo

はい、僕もそのように理解しました。歴史を動かす原理でありますが、それは単なる原理ではなく、何がしかの「正しさ」であり、時代とともに蓄積されてきた原理であるかと。つまり一個人の恣意性では作り得ないのがそういう「道理」だという理解です。 twitter.com/toshiitoh/stat…

2016-04-22 18:45:49
住友陽文 @akisumitomo

もう一度愚管抄の有名な当該箇所を読みました。道理を蓄積されてきたものとはここからは即座に言えないですね。僕の理解不足でした。「カヽル道理ヲツクリカヘツクリカへシテ世ノ中ハスグルナリ」(愚管抄)ですから違いました。 twitter.com/toshiitoh/stat…

2016-04-22 19:21:27
ITO Toshikazu @toshiitoh

だんだん慈円の道理の意味について自信がなくなってきたが、少なくとも歴史に働く原理のようなものを永遠不変の自然法のように捉えるのはおかしいと思う。道理は時に応じて変わるんだから。

2016-04-22 19:22:10
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