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御成敗式目は立憲主義?
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karuihiroshiA
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もう少し読み込んで考えてみます。慈円の「道理」を自然法と言えるか(同時に自然法とは何かという問題)。そのことと13世紀における「道理」「天道」といった言説の意味とは何か。慈円の「道理」とどう関係あるかということなども含めて。 twitter.com/toshiitoh/stat…
2016-04-22 19:25:36![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
だんだん慈円の道理の意味について自信がなくなってきたが、少なくとも歴史に働く原理のようなものを永遠不変の自然法のように捉えるのはおかしいと思う。道理は時に応じて変わるんだから。
2016-04-22 19:22:10![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
「地頭は荘園の年貢を差し押さえてはならない」など権力の横暴を制約した御成敗式目(1232年)以来、日本にも800年の立憲主義の伝統がある。kamogawa.co.jp/kensaku/syosek… なんだよこれ。立憲主義と関係ないだろ。
2016-04-22 21:26:50![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
御成敗式目は立憲主義のはしりというのは、想像していたのと全然違う議論だった。ちなみに想像していたのはこれ。twitter.com/toshiitoh/stat…
2016-04-22 21:30:10![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
御成敗式目が立憲主義的なのは、執権北条氏が自ら道理に従うと宣言しているから。式目自体も神仏に誓う形式を取っている。
2016-04-22 18:35:25![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
仮に御成敗式目が立憲主義的としても、頼朝の奥方の実家というだけで権力を握った執権政治の正統性の弱さを補うためだったというのが学界の一般的理解。でもこの文脈から切り離して論じることまで否定するつもりはない。twitter.com/urots427/statu…
2016-04-24 00:29:40![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
少し真面目に。立憲主義なるものの淵源が日本中世に遡るって話。一般的な史料解釈からは外れるのだろうから、ある種の分析概念として扱うという手はあるかと思う。ただ、その場合、中世から現代まで立憲主義が通底してるということを示すことで、何か新しい視角が提示されないといけない訳で。
2016-04-24 00:14:53反響その2
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にわかに中世日本における立憲主義の話題がツイッターでホットになった(局所的?)ので興味深く眺めているのだが、自分の指導教員のテーマだなあ、と思いつつ、不勉強で有意義なコメントができないので、ホントに眺めているだけである。
2016-04-22 18:36:25![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
M林先生の話を聞いていても、「六角氏式目は日本のマグナカルタであった」とか「古事記は古代律令国家の根本法の役割を果たした」といった論は、古代国制や中世社会には「西欧近代立憲主義の萌芽」に似たものもあれば反するものもあって
2016-04-23 10:39:02![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
結果的に双方が融合して特殊日本的な、イエ制度を基調とした法社会が、幕藩体制下で立ち上がってくるという話をされているのであって、中世日本に近代立憲主義がそのままドンとあったということは仰っていない、と私は認識している。
2016-04-23 10:40:47![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
とりあえず(?)今回の騒動の発端となった小路田先生の「日本憲法史」はすでに発注をかけたので、まずはそれを読んでみないことには…。
2016-04-23 17:43:59![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
とりあえず立憲主義と日本中世史に関しては、私の手元にある中ではこれが一番現代の文脈に関連するかな、と pic.twitter.com/nqIOfzcs9J
2016-04-23 18:43:05![](https://pbs.twimg.com/media/Cgt8z6eUgAAY9Jz.jpg:medium)
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民法と御成敗式目の関係については昔佐藤進一先生の本で読んだ覚えがあるけど、立憲主義の源を御成敗式目に求めるなんてアイディアは聞いたことないな……んなこと言い出したら西洋法制史の人に真顔でぶん殴られそう(
2016-04-22 21:48:09![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
うん、どう贔屓目に考えても、御成敗式目は法治主義であって立憲主義じゃないな。 その理屈でいくと、律令制国家は立憲君主制になるぞ(-_-;) twitter.com/toshiitoh/stat…
2016-04-22 21:48:38![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
御成敗式目や立憲主義についての云々をようやく把握。未読なので内容はおくとして、自分のような若手や中堅にはとうてい許されないような蛮勇を発揮して批判を食らい、とにもかくにも論争をまきおこす、というのは60代の研究者として一つのあり方なのかもしれんな、とは思ったりする。
2016-04-22 22:47:51![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
ただまぁ、あまりにもあまりだと論争すらまきおこせずスルーされるわけだが。件の本はどうなんだろ。小路田さんが頭の切れる方であることは間違いないのだが。
2016-04-22 22:51:15中世法の世界
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昨日の件はいろいろまずいと思うのだが、「○○のほうが本来の日本の伝統」「それだと当時の日本がヨーロッパより遅れているということになる、自分の国に誇りをもてないのか」という反論は、進歩主義を想起させるだけでなく、批判したい相手の土俵にそのまんま乗っかっちゃってるよ、ってことで。
2016-04-22 23:37:58![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
メチエで書いたけど、戦国期にも御成敗式目は裁判における「規範」として効果を持ったのよ。でもね、裁きたい側は式目の条文では処刑できないとわかったら、別の先例を探し出してきて、それを根拠にして死罪を課してるのね。本願寺の話なんだけど。これが中世法の世界なんですよ。
2016-04-22 23:47:03![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
戦国期というのは、「甲州法度之次第」で、武田信玄がこの法度は自分自身にも適用される、と謳った時代です。そこに立憲主義の萌芽を見いだすことはできるが、過度の強調も、中世という時代を見誤ることになるように思うのです。それでは、批判対象と同じ手法になってしまう。
2016-04-22 23:54:51![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
これは現行システムと変わらんのでは。たとえば尊属殺違憲判決も、あまりにもひどい事例だったために憲法問題を持ち出したみたいな。 twitter.com/kazumaru_cf/st…
2016-04-23 08:37:33