不平等を考える――稲葉振一郎著『不平等との闘い ルソーからピケティまで』(読書メモ)

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湘南蔦屋書店人文 哲学・思想 @SHONAN_T_philo

いわゆる理系全般を指すときに自然科学と言って通用しないことがありますから。物理学「physics」の語源はギリシャ語のphusis ピューシス(自然)ですし。「自然学の後」がアリストテレスの『形而上学』... twitter.com/mihatsuikutosh…

2016-05-28 10:33:56
未発育都市 @mihatsuikutoshi

日本人は西欧人のように「自然」という用語そのものを概念として捉えて、そして更なる概念化を積み重ねて、例えば望ましい「社会」はどうあるべきかといった問いにまず論理的体系を構築することで応答し、そしてその応答を具現化することで社会改良につなげるといった合理主義的なプロセスよりも(続く

2016-05-28 09:26:10
未発育都市 @mihatsuikutoshi

@SHONAN_T_philo なるほど…。日本では自然を見つめることよりも、ふわっと一体になってしまう感じがありますね。

2016-05-28 10:38:50
cnn_co_jp @cnn_co_jp

アリストテレスの墓を発見か ギリシャ cnn.co.jp/fringe/3508336…

2016-05-28 13:38:27

第1章「スミスと古典派経済学」 第2章「マルクス」

未発育都市 @mihatsuikutoshi

稲葉振一郎著『不平等との闘い ルソーからピケティまで』 amazon.co.jp/dp/4166610783 の第1章「スミスと古典派経済学」と第2章「マルクス」を読んだ。話が込み入っていて難しい(-_-; 。まぁ、こういう時は細かいことは気にせず、最後まで読んでしまったほうがいい。

2016-05-29 23:12:43
未発育都市 @mihatsuikutoshi

とりあえず、アダム・スミスもマルクスも、この世界をとてつもなく抽象しているということに改めて気づかされた。今日では当たり前の概念であっても、それが発見された当時は必ずしもそうではなかった。「資本主義」もそのようにして発見されたのであるという話が第1章~第2章に詳しく書かれている。

2016-05-29 23:17:14
未発育都市 @mihatsuikutoshi

現実のこの世界を抽象し、そして体系化すること。歴史上、アダム・スミスやマルクスの功績が“偉大”であるとされる理由は、それをやったからに他ならない。ある意味、建築家のル・コルビュジエもそういうタイプの“偉人”である。もちろん今日からみて、彼らが必ずしも正しかったわけではないが。

2016-05-29 23:20:37
未発育都市 @mihatsuikutoshi

というわけで、あまりにもアバウトwな読書感想ツイートでお茶を濁しておく。(^_^;

2016-05-29 23:22:54
未発育都市 @mihatsuikutoshi

@shinichiroinaba あっ、いえ、僕はスミスの『国富論』もマルクスの『資本論』も分厚すぎるゆえに途中で挫折したダメ人間なので。僕の場合は苦手以前の問題です(^_^;

2016-05-30 20:53:50

第3章「新古典派経済学」 第4章「経済成長をいかに論じるか」

未発育都市 @mihatsuikutoshi

稲葉振一郎著『不平等との闘い ルソーからピケティまで』 amazon.co.jp/dp/4166610783 の第3章「新古典派経済学」にアルフレッド・マーシャルが出てくるのだけど、エベネザー・ハワードが考案した田園都市の元ネタは実はそのマーシャルの経済学。読んでいてふと思い出した。

2016-05-30 23:41:37
未発育都市 @mihatsuikutoshi

エベネザー・ハワードの名著『明日の田園都市』にはマーシャルの経済学が頻繁に引用されている。仮にミュルーズの労働者都市やゴダンのファミリステールが「古典派経済学に基づく都市」であるならば、ハワードが考案した田園都市は「新古典派経済学に基づく都市」であると言っても過言ではないだろう。

2016-05-30 23:46:34
未発育都市 @mihatsuikutoshi

続き)ハワードが考案した田園都市が革新的であった理由はまさにこの点においてであるし、また、僕が経済学に関心を持つ理由もこれである。ハワードの田園都市が僕のロールモデルになっている。ハワードが当時の最先端の経済学と都市計画を掛けあわせたようなことは現代においても可能なのだろうか…。

2016-05-31 00:01:15
未発育都市 @mihatsuikutoshi

というわけで、現代の最先端の経済学(ピケティとか)に僕は関心があるのですね。まぁ、関心はあるが、理解しているとは言っていない。(←おいw

2016-05-31 00:03:00
未発育都市 @mihatsuikutoshi

僕がイメージしていた経済学は新古典派経済学のほうなんだな…。だから、第1章~第2章で少し戸惑った。古典派経済学はある意味、身も蓋もない。今日はここまで。

2016-05-31 00:38:57
未発育都市 @mihatsuikutoshi

稲葉振一郎著『不平等との闘い ルソーからピケティまで』 amazon.co.jp/dp/4166610783 の第3章「新古典派経済学」と第4章「経済成長をいかに論じるか」を読んだ。19世紀~に成立した新古典派経済学はその前の古典派経済学を更に一般化・抽象化したものである。(続く

2016-06-01 00:31:52
未発育都市 @mihatsuikutoshi

続き)例えば古典派経済学では持てる者と持たざる者(資本家と労働者)がそれぞれ別のものとして定式化されていたのに対して、新古典派経済学では両者が連続したものとして架構されて「誰もが資本家になりうる」可能性のある世界へと大きく転回する。そのため、不平等・格差問題については(続く

2016-06-01 00:34:51
未発育都市 @mihatsuikutoshi

続き)かつての古典派経済学に比べて冷淡でニュートラルな構造のものになっていったという。また、19世紀~のヨーロッパは民主化が進んだ時代でもあり、各国の政府は「格差の是正」などの分配問題に積極的に介入した。いずれにせよ、分配問題はもはや経済学のホットイッシューではなくなった。(続く

2016-06-01 00:38:26
未発育都市 @mihatsuikutoshi

続き)新古典派経済学では関心が分配問題から「経済成長をいかに論じるか」に移った。とは言え、この経済成長のメカニズムを説明するのは意外と大変で、興味のある方はこの本の第4章をぜひ読んでみてください。ちなみに、僕がきちんと理解したかどうかは内緒である。(←おいw

2016-06-01 00:47:50
未発育都市 @mihatsuikutoshi

というわけで、今日はここまで。

2016-06-01 00:48:36
未発育都市 @mihatsuikutoshi

少し補足しておくと、「誰もが資本家になりうる」的な世界をエレガントな数式で描いた新古典派経済学が通用したのは80年代までです。先日ツイートしたように90年代以降は経済学において「持てる者と持たざる者」の格差、分配問題への関心が再燃してくる。トマ・ピケティが現れるのはこの流れです。

2016-06-01 00:57:03
未発育都市 @mihatsuikutoshi

この本でピケティが現れるのは第9章以降だな。まだかなり先だけど^^、ピケティさんが待っている!と思うと、この本の続きを読むのが楽しみでならない。

2016-06-01 00:59:49
未発育都市 @mihatsuikutoshi

あと、話は少しそれるけど、前述の「経済成長」の核心は「技術革新」にあるとこの本の第4章で詳しく論じられている。都市論の分野でこの「技術革新」を論じた人としてジェイン・ジェイコブズの名を挙げずにはいられない。(続く

2016-06-01 01:04:48
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